「一般家庭タイプ」か「牧場タイプ」。 犬も人も快適に過ごしながらブリーディングできる環境 | ジャックとカーディガンとフォトブログ

「一般家庭タイプ」か「牧場タイプ」。 犬も人も快適に過ごしながらブリーディングできる環境

前々から、ブリーダーという仕事を犬も人も快適な暮らしを送りながらできる環境は、「一般家庭」か「牧場」だと考えていました。

「一般家庭」というのは、愛犬として少ない頭数で日常生活を送りながら飼う暮らし方で、
「牧場」というのは、放牧のような飼い方ができて、周りに家がない(誰も住んでいない)犬がどれだけ鳴いても全く迷惑がかからない、むしろ鳴いてくれないと物騒で困るというような環境の事です。

[田舎暮らしの本]

田舎の物件情報や知識を得られる毎月発行の雑誌です。読むだけでも楽しめます。

周りに家がある一般家庭だと、わりとよく鳴く犬種であるカーディガンの場合、
子犬が生まれて巣立つまでの騒がしさ、大変さの事を考えると、成犬で飼うのは3頭くらいが限界のように感じます。
それ以上の頭数で、犬も人も快適に暮らしながらとなると牧場タイプが望ましいと思います。

田舎暮らしの本を見ていると、そのような環境にふさわしい物件の情報がちょくちょく載っています。
最近は、別荘地の不動産価格がだいぶ落ち込んでいるという内容がテレビで取り上げられたりもして、このような住環境を求める人達にとって流れがきているようにも感じました。

やはり広い土地だと金額もそれに比例してくるので、
こちらが理想と考えたのは、
「周りを山や森、または草原、湖や海に囲まれた50坪ぐらいの土地や家付きの、
自分の所有する土地が狭かったとしても、周りに犬を放していても全く問題にならないくらいの環境」という物件があればかなりの理想郷だと考えています。

イメージとしては、ジブリで例えるなら魔女の宅急便に出てくる絵描き(ウルスラ)が住んでいる森の中のような環境。
映画で例えるなら「ウォルター少年と、夏の休日」という映画の舞台になっている環境という感じでしょうか。
広い国土のアメリカならではの憧れる環境です。

「ウォルター少年と、夏の休日」
純粋に映画としてもこれまで見た中でベスト3に入るのではないかと思うくらい良い映画です。

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これまでこちらが見てきた感じでは、
牧場タイプのような環境にいながらも、狭いケージに閉じ込めっぱなしの飼い方というブリーダーが多いように思い、とてももったいないと思うことが多かったです。

「ブリーディングとは金持ちの道楽であるべきである」という言葉があるのですが
「仕事」ではなく金銭的な事をシビアに考えない「趣味」だと思ってやるのが一番健全な繁殖につながるのかもしれないとも思います。

ブログやフェイスブックなどのSNSの発達によって、誰でも情報発信をしやすくなった事や、
また Wixや、 Jimdo という、
ホームページを作る知識が全くなくても
ブログを作る感覚でかなり最新のプロっぽいホームページが作れるというホームページ作成ツールがあり、無料版もあるのでこれを使えば誰でもホームページを作る事もできるようにもなりました。ランサーズやクラウドワークスというフリーランスの人に仕事を依頼できるサイトを利用すれば、ホームページの最初の見栄えのよくなる構築だけをプロの人に安価でやってもらう事もできます。
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「ブリーダー」という肩書きは特に資格があるわけでもなく境目が曖昧で、
自分がブリーダーだと名乗るかどうかは各々の判断に任されています。
実際犬の交配やお産、子犬の世話、育ち~巣立ちまでどれだけ経験したか、それらの経験で感覚的に分かるいろいろな事という部分は、やはり経験のない人より優れていると思います。
繁殖の知識も本、その他にも犬に関する知識の本は現在ではたくさん売られているのでそれらを読んでいけば、多くの犬の繁殖者に知識的には追いつき、時には追い越す事もできるだろうと思います。

日本では昔よりは減ったかもしれませんが、
現在でも閉じ込めっぱなしのブリーダーが多いと思うので、
今後始める人がいるとしたら、「犬も人も快適に暮らしながらブリーディングを続けていける環境」というものの見本を見せられるような立場になっていってもらえたら嬉しいと思っています。
それをSNSやブログ、HPなどで発信し続けていけば、今後の日本の犬の繁殖業界に良い影響を与え続けていけるだろうと思っています。