「サティシュ・クマールの今、ここにある未来 with 辻信一」 | ★もちまい★LOHASな自由人のブログ♪

「サティシュ・クマールの今、ここにある未来 with 辻信一」

サティシュ・クマール著のこちらの本に感動し、
映画があると知って先日見に行ってきました☆

英国シューマッハー校 サティシュ先生の最高の人生をつくる授業/辻 信一

映画について、詳しくはこちらをご覧ください。
*DVD*サティシュ・クマールの 今、ここにある未来 with 辻信一

映画終了後、参加者の方とシェアしたのですが
みなさんもとても感動していた様子でした。

私もすごく感動したのですが、暗闇で書いたメモは意味不明で
映画の内容は、うまくまとめられそうにありません。。。

というわけなので、本の内容を紹介しますね。


サティシュ・クマールは、Wikipediaではイギリスの思想家と書かれています。
インド人で、真に持続可能で豊かな社会を創り出していくための
国際的な教育機関であるシューマッハーカレッジを設立しました。



まず本の始めの数ページでいきなり感動しました☆
それは一切のお金を持たずに2年半世界を旅したという話です。

旅先は、核兵器を保有する国の首都。
(モスクワ、パリ、ロンドン、ワシントンDC)

核兵器の廃棄を訴える平和巡礼です。



「お金や食べ物を持って行くということは
その土地と人々に対する不信を表す。
それでは、世界平和という目的を裏切ることになる。」

と書かれていました。



サティシュはまず、パキスタンに行きました。
インド人であるサティシュは、パキスタン人にとってです。

しかし、実際に敵国に入ってみると現地の人は
サティシュの平和の活動を理解し、歓迎してくれたのだそうです!

どこの国でもサティシュは歓迎され、最終的に2年半の旅を最後までやり通したのだそうです。

多くの人が平和を信じていて、サティシュの活動を応援してくれたのです。
サティシュが外国人だとか関係なく、人間として「お客」として扱ってくれたのだそうです。

とても感動しました☆☆


報道や上の方(政治)の関係を見ると敵同士に見えても、
実際には、下の方(国民たち)では仲良くしたいと思っているんですね。

私はこれで日本と、中国・韓国の関係を思い出しました。

こちら、まだ見ていない人はぜひ見てみてください。感動です☆
日本人が韓国でフリーハグをしてみた。Youtube 5:19
日本人が中国でフリーハグをしてみた。Youtube 3:27

私達がすっごく仲良くしちゃえば、自衛って何?ってなりそうじゃないですか♪




そして、旅から帰ってきたサティシュに対してグル(師)からの言葉が素敵でした。

「サティシュよ、君がこの旅で学んだのは、この地球での生き方だったんだ。
地球に負担をかけない軽やかで、シンプルで、質素な生き方をする。
そうすればキミにはたくさんの時間が与えられる。
そしてその豊かな時間で、瞑想もできるだろうし、
さまざまなこの世界の恵みを楽しむ時間があるかもしれない。
もう、時間に追われるような生き方をする必要はないのだ」


多くの人に歓迎されたサティシュの旅。

「こうしてみると、お金がないことは、むしろ強みだった。
お金がないことで、私は二年半の間、完全に自由だったんだ。
恐怖を感じることはなかった。
『弱さ』と思えたものが、実は『強さ』だったんだよ」

「そして本当の豊かさとは、
それは人々が作り出すコミュニティであり、友人たちであり
そして綺麗な水であり、美しい森のことなんだよ。」

とサティシュは言っています。


サティシュのこのような美しい文章がとても心に響きます。

魂に刻まれた記憶が呼び覚まされているような気がします。



しかし、現代の世界はそれと逆のことをしています。

お金を得るために、川を汚し、森を伐り倒し、海を汚している。
ニセモノの豊かさのために本当の豊かさを壊しているんだ。

本当ですね!!なんてことでしょう!


サティシュはこのようなお金を持たない旅を皆に勧めています。

勇気とは恐怖のない状態のこと。
恐怖から自由であるということだ。
この本当の意味で勇敢な人々は、優しく、利他の心に満ちている。
恐怖は決して愛を生まない

行動の動機は恐怖ではなく、であるべきといいます。


お金を持たない旅は私にはハードルが高いですが、
若い時よりは「恐れ」がなくなっているような気がします。
おばちゃん根性か、知らない人に声をかけるのが平気になってきました。



さて、本にはサティシュのお母さんの素敵な話が載っていました。
映画にも出てきたのですが、結果ではなく過程を楽しむというお話です。


ショールを作るのに、手で作るよりミシンの方が早いですよね、
でもミシンは金属から作られていて世界には限られた金属しかない。
でも、時間というのはいくら使ってもなくならないとお母さんは言うのです。

それに、金属を得るためには掘り出さなくてはならない、
ミシンを作る工場が必要になる、工場を作るためにはもっと有限な材料が必要になる
金属を掘るために地下深くにもぐる苦しい仕事をする人もたくさん必要になる
これが本当に効率が良いと言えるのでしょうか。

サティシュのお母さんは、針を動かしている時ほど心が休まる時間がないと言っています。

それも機械に急かされるようになったらなくなってしまう。
仕事をするのが喜びだから、時間を余らすことは意味がないのだそうです。


※時間の話は最初は理解できませんでしたが、個人レベルではなく
地球規模で考えると、自分が死んだ後もずっと時間は永遠に流れているな~と思いました。



このように仕事こそが人生の喜びと思っている人こそが
本当のアーティストだと書かれていました。

「アート」の本質とは、
時間がかかることをいとわず、仕事のプロセスに充足感を見出すこと

ついつい、結果ばかりに目を向けてしまいますが、
じっくりプロセスを楽しむことが、豊かな人生なんですね!


さらにサティシュは、アートの定義を3つのCで表していました。

commit(献身的に関わること)
care(思いやりを持って世話をすること)
continue(続けていくこと)

簡単にまとめると情熱を注ぎ続けることが大事なんですね。

そうすれば、自分の中に眠っていたアーティストが目を覚ます。
次々に新しい自分が発見され、次々に良い仕事をして活躍できる。

インスタントに得た成功(お金・物質)は、インスタントに弾ける幻想でしかない。

サティシュの言葉は、論理的でないといえばそう聞こえるかもしれないけれど
どこかパワーを感じます。


インスタントというと宝くじが思いつくかもしれませんが、
私は時給制の労働もそうかもと思いました。

例えば私は20代まで派遣で時給労働だった時に
いつもお昼の時間と終わりの時間を待って時計ばかり見ていました。
自分の時間をお金に変えていただけです。

でも、今のバイトはあえて出来高制にしました。
時給にしたら、どうしても仕事に対する思い入れが減ると思ったので。

それが大正解でした♪
売れた時に一緒に喜べるから社内での絆が深まったと思うし
給料も時給の場合の1.5倍程もらえています。
早く終業時間が来ないかなと思うこともないです。


本のタイトルにある「最高の人生」というのは
時間に追われない、効率を考えない、焦らないスローな生き方
なのではないかと思いました。

最近、将来のことで焦るのをやめて、時間はたくさんあると思い
今を楽しむことにしたら、流れが変わってきたような気がします。

サティシュは仕事だけじゃなくて
人生そのものがアートだとも言っていました。

私は、今を「過程」だと思って楽しんでいるので、そういうことなんですね!


次回の記事では、辻信一さんと大学の生徒さんがが
英国シューマッハー校で学んだサティシュの教えを紹介します。



ちなみに、サティシュってこんな人です。



チャンヅ先生(ヨガのインド人の先生)と同じ服だぁ~☆