■「奥さんに感謝を込めたい」

 小川洋子『博士の愛した数式』やリリー・フランキー『東京タワー』などのベストセラーを“輩出”してきた本屋大賞(同賞実行委員会主催)は7回目の今年、冲方丁(うぶかた・とう)さん(33)の『天地明察』(角川書店)に贈られた。冲方さんは発表会に、作品にちなんだ星座柄のネクタイを締めたスーツ姿で登場。書店員から「一番売りたい本」に選ばれた喜びに、終始笑顔を絶やさなかった。

 冲方さんはこれまで、ゲームや漫画、アニメなど多分野でSF、ファンタジー色の強い独自の作品を発表し、多くのファンを魅了してきた。初の時代小説となった受賞作は、江戸時代の暦学者、渋川春海(はるみ)を主人公に、日本独自の「大和暦」が幕府に採用されるまでの22年を追ったエンターテインメント長編。すでに23万部を発行し、今回の受賞が増刷のさらなる起爆剤となりそうな気配だ。

 冲方さんに花束を手渡した昨年の受賞者、湊かなえさんは「(賞を受けたことで)それまでより倍以上の方に本を手にとっていただいた。改めてお礼を言わせていただきたい」と語り、深々と頭を下げた。

 冲方さんはあいさつで、これまでの創作活動を「ハードル競走」に例えたうえで、「今回は棒高跳びの気分。多くの方が、落ちたら死ぬんじゃないかと思うくらいの高さまで棒を継ぎ足してくれた」と感慨深げ。「着地を誤って不始末にならないよう、さらに売れる作品を作っていきたい」と力を込めた。

 現在、冲方さんは妻の故郷の福島で執筆に取り組んでいる。協賛企業からの通信講座賞品から「ビーズ&シルバーアクセサリー通信講座」を選んだといい、「シルバーアクセサリーを作って、奥さんに日ごろの感謝をこめたい」と気恥ずかしそうにほほえんだ。(三品貴志)

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