サン・ドニ大聖堂 ② からの続きです。

 

今回で完結となりますので、もうしばらくお付き合いください。

 

42人の王、32人の王妃、63人の王太子および王女、

 

10人の重要人物が眠る「フランス王家の墓所」と呼ばれる

 

サン・ドニ・バジリカ大聖堂。

 

ここでは70以上の横臥像と墓において、死と復活の精神を

 

結びつける葬送芸術の進化を見ることができます。

 

その中でとりわけ立派で、訪れる人々の目を惹きつける

 

墓廟が3基あり、そのうちのひとつが

 

 

北翼廊にあるアンリ2世とその妃カトリーヌ・ド・メディシスの墓廟です。

 

 

イタリアの風習に影響された素材の多色使いが特徴的で、

 

1560~1573年に制作されました。

 

 

各部に配されたジェルマン・ピロンによる彫刻「美徳の寓意像」

 

 

その隣りにあるカララ大理石製のルイ12世とその妃

 

アンヌ・ド・ブルターニュの墓廟もこれまた立派です。

 

 

 

それぞれの墓廟の上部には王と王妃の祈祷像が。

 

 

この横臥像は幼い子供のもののようですね。

 

 

ところで、気になるのが、横臥像の足元にある動物たち。

 

王妃(王女)の足元には「忠誠」の象徴である犬が、

 

 

そして、王(王太子)の足元には「権力」と「勇気」の象徴であるライオンが施されています。

 

 

やさしく枕に手を添える天使のうしろ姿に和まされます。

 

 

中には黒い石の横臥像もありました。

 

ルイ9世の時代以降の亡骸はそれぞれの石棺に納められていましたが、

 

フランス革命時に荒らされてしまい、その結果、ごちゃまぜとなり、

 

誰が誰だか分からなくなってしまったそうです。

 

遺骸はまとめて地下に埋葬されているため、石棺の中は空になっています。

 

 

地下の考古学的.納骨室には最初の建築の遺跡が残されています。

 

薄暗くて、どれがどれだか分かりませんでしたが、

 

殉教者サン・ドニの墓所もあるそうです。

 

 

その真向かいのブルボン家の地下納骨所には

 

ルイ18世がパリのマドレーヌ墓地から移させた兄ルイ16世と

 

その妃マリー・アントワネットの遺骸が祭られています。

 

1824年に亡くなったルイ18世はサン・ドニ大聖堂に埋葬された

 

最後の王であり、手前の墓標がそのルイ18世のものです。

 

 

12世紀のロマネスク様式の柱頭彫刻

 

 

円柱の基盤のようです。

 

 

 

ブルボン朝の礼拝堂にはブルボン王朝を称える19世紀製のセノタフ墓標、

 

 

 

そして、ルイ16世とマリー・アントワネットの次男で、

 

わずか10歳で病死したルイ=シャルル(ルイ17世)の

 

心臓も収められています。

 

革命の渦に飲み込まれ、タンブル塔に長きにわたり、監禁、

 

虐待され、身も心もボロボロとなって、死んでいったルイ17世。

 

 

心臓は遺体を解剖したフィリップ・ジャン・ペルタン医師によって、

 

秘かに持ち出され、保存されていたものでした。

 

時を経て、石のごとく、硬くなってしまったものの、

 

母マリー・アントワネットの遺髪とDNAを照合した結果、

 

2004年6月に、「ルイ17世の心臓に間違いない」と判定されました。

 

 

見どころ満載のサン・ドニ・バジリカ大聖堂、いかがでしたでしょうか。

 

フランス史好きの方には興味の尽きない、

 

わざわざ足を運ぶ価値のある場所だと思います。

 

訪れるならば、塔の再建が本格化する前の今でしょ!

 

ということで、ご紹介させていただきましたが、

 

治安が良くないと言われる地域なだけに、

 

観光および移動の際にはくれぐれもご注意ください。

 

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◆  Basilique cathédrale de Saint-Denis

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