2014世界選手権 CBCの中継より:みんな日本が大好き | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

The Olympic Champion is in the house.
オリンピック・チャンピオン参上。

In a place where Mao Asada has been the idol of millions, and where Daisuke Takahashi has dominated the fans of figure skating,
浅田真央が万人のアイドルとして崇拝され、高橋大輔がフィギュア・スケート・ファンの間で君臨していた国に

A teenaged titan has emerged.
ティーンエイジャーの巨人が現われた。

Yuzuru Hanyu, delivered gold in Russia, and is now, the local hero.
羽生結弦、ロシアで金メダルをもたらし、今、彼こそがこの国のヒーローだ。



埼玉での世界選手権、CBCでは出血大サービスで昨晩からペアと男子SPを夜通しで全て生放送(この場合はPJクオンさんの実況)、しかも日中は一時間ずつのダイジェストをいつもの三人組(ブレンダ・アーヴィングキャロル・レイン、そしてカート・ブラウニング)が解説するという体制です。


もちろん彼らが注目するのはソチオリンピックの金メダリストでただ一人、世界選手権に出場した羽生結弦選手。

彼とパトリック・チャンのソチでの勝負はSPで決まった、ということをカートが図解を用いて説明ました。


なお、現地にはCBCの撮影スタッフとベテラン・スポーツ記者のスコット・ラッセルさんが出向いています。彼を会場で見かけたら声をかけてあげてください。とっても気さくな人です。

早速カナダ選手へのインタビューをして、良い言葉を聞きだしてくれています。

以下、ペアのメーガン・デュアメルとエリック・ラドフォード組、ケヴィン・レイノルズ、そしてブライアン・オーサーへの取材の模様です。


申し訳ないのですが、私はスコット・ラッセルなどのベテラン記者の取材を見ていると、日本のレポーターももう少し勉強したら良いのに、と思ってしまいます。インタビューのレベルにあまりの差があるからです。

しっかりと下調べをし、それぞれの選手に的を得た質問をする、テンポよく、間を開けず、迎合せず、しかし決して失礼にはならないように、しかも視聴者の聞きたいポイントはちゃんと押える。本当に聞いてて気持ちが良いです。

さて、オーサーさんには五輪チャンピオンとして初めて母国で滑る羽生選手について聞いていましたが、ブライアンは(ユヅルは)全日本選手権のあの異常な雰囲気を経験してるし、心配はしていない、波に乗ってくれると思ってる、といった様な事を言ってました。

ハビエルについては「アップダウンの多いシーズンだったけど、日本ではファンも多いし、日本で滑るのも大好き、そろそろここいらで良い演技が出来てもおかしくない」。

ナム・ニューエンについては「ジュニア世界選手権を制して、ここに来れたのは良かった。とにかく経験を積んでくれたら良い」

最後に、三つの国の代表をコーチすることについて「(ユニフォームの)早変わりは得意だから大丈夫」と笑っていました。

この他にもSP演技後のハビエルにインタビューをしていました。


選手たちの発言に共通していたのは「日本のファンは国に関係なく、暖かく応援してくれるから日本で滑るのは大好き、日本のファンのために一生懸命、滑りたい、という気持ちになる」と言っていたことです。

嬉しいですね。

なお、結弦くん、ちょっと残念な結果で三位。

でも演技を終えて戻ってきた結弦くんを迎えたブライアンはごく冷静に

"It was good, it was fine"
良かったよ、大丈夫。

と言ってました。


そしてキス&クライでスコアを待ちながらも「90点は行ったよね」と二人で話していましたね。

でも私が一番、心強かったのは、引き上げる間際に、ブライアンが結弦くんに:

"So this time, we do an amazing free program?"
「じゃ、今回は素晴らしいフリーの演技をやっちゃう?」


(いつものパターンではSPが良いから、今大会では、っていう意味でしょうね)

と持ちかけると、結弦くんは

"I will"
「やるよ」


としっかり答えていたことです。

報道によると、記者会見で結弦くんは「過去は忘れて、今をつかみたい」って言ったそうですね。

そうそう、

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