舞台での雪景色というのは様々なステージにあります。

メトロポリタンオペラの「ラ ボエーム」のクリスマスのシーンの雪は本当にすばらしいです。 あのしんしんと降るあの雪、本当に素晴らしすぎます。 このオペラはわたしが大好きなオペラの一つです。

実はこの雪は本当にすごいのです。 勿論 紙でできている雪がステージの上から降ってくるわけです。 いかに本当に雪のように見せるか究極の工夫がされているのです。 紙の雪にはいくつかの形があって、丸いもの細長いものなどあるのです。形が違うと上から落ちてくるときに落ちて来るスピードが違うのだそうです。 まっすぐに降りるもの、ゆっくりと回りながら落ちてくるもの、落ちるスピードが早いものなど様々に考えられているのだそうです。 まるで本当雪のようです。 ここまで考えているなんて一体誰が思いつくでしょう?

これをバックステージの人に教えていただいたときに、本当に感動してしまいました。 思わずその雪の紙を頂戴してきました。

本当に音もたてずにどんどん降ってくる雪、そして冷たい雪、あの場面はどう考えても震えるほどに寒さが伝わってきます。

こんな雪のトリックを聞いたときはまさにメトロポリタンオペラはやっぱりただものではない!って確信した瞬間です。