東京都の石原慎太郎都知事(77)が5日の定例会見で、日本相撲協会と暴行問題で引退した元横綱・朝青龍関(29)と日本相撲協会を痛烈批判した。商業主義を優先し、外国人力士を無条件に受け入れ続けた協会の姿勢に疑問を呈し、「自業自得」と言い放った。作家時代には「八百長」について言及した石原氏だが、日本の様式美を順守し、協会を改革する必要性を訴えた。

 石原都知事が朝青龍関と日本相撲協会を痛烈批判した。「横綱の問題は、日本相撲協会の体質にありますよ。ドル箱に手をつけられなかった(協会の)商業主義、拝金主義というかね。文化は文化としての様式があります」。終始、強い口調で今回の騒動を「自業自得だ」とまで吐き捨てた。

 大相撲のファンだったという石原氏には、苦い思い出がある。1963年の秋場所で、4場所休場していた横綱の柏戸が千秋楽で横綱の大鵬を破り、全勝優勝。当時、売れっ子作家だった石原氏はこの取組を、新聞のコラムで「協会による八百長」などと書き、相撲協会との間で大問題に発展したことがある。

 騒動の渦中にいた石原氏は「相当怖い思いもした」と苦笑するが、同じ作家で横綱審議委員会の委員長も務めた舟橋聖一さん(享年72歳)からはこんなアドバイスを受けたという。「石原君、自重してくれ、と。大男ってのは、体が大きくて変に自信を見せているけど、こっけいなところがある。しかし、そういう連中にも、一種の『ものの哀れ』というのがある」。その後は、横綱審議委員会への就任要請を2回受けるも「もうこりごりだ」と拒否。しかし、一連の騒動を前に国技への思いは隠し切れなかった。

 「ただ強いというだけで、文化の様式を壊すならさっさと辞めてもらったほうがいい。日本の様式を否定する人間が強いというだけでまかり通って、日本人から一目おかれるのは、やりきれないし、かなわないね」。日本人としてさみしさを感じたという石原氏は、様式美を守り、相撲協会を改革する必要性を訴えた。


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