首都圏の連続不審死事件で、09年8月5日夜に大出嘉之さん(当時41歳)を殺害した容疑で逮捕された木嶋佳苗容疑者(35)が同夜、東京都板橋区の自宅マンションから大出さんを乗せたレンタカーを運転し、途中でUターンなどをしつつ殺害現場に向かったとみられることが捜査関係者への取材で分かった。大出さんの遺体から睡眠薬の成分が検出されており、埼玉県警は木嶋容疑者が大出さんに薬を飲ませた後に車に乗せ、殺害場所を物色していた疑いがあるとみている。【浅野翔太郎、町田結子】

 捜査関係者によると5日夜、木嶋容疑者のマンションから殺害現場である埼玉県富士見市の駐車場に向かうルート近くにある複数のカメラに、大出さんが当日借りたレンタカーが写っていた。木嶋容疑者とみられる人物が運転し、助手席に大出さんらしき姿があったという。

 また走行記録などから、レンタカーはマンションを出発後、国道254号を埼玉方面に向かい、埼玉県新座市付近で左折。いったん国道463号を所沢市方向に向かった後、再び新座市方向に戻っていた。レンタカーは翌6日朝、富士見市の国道463号近くの駐車場で、大出さんの遺体とともに発見された。ある捜査幹部は「実行しやすい場所を探していたのではないか」とみている。

 一方、さいたま地検は1日、大出さんから約470万円をだまし取ったとする詐欺罪で木嶋容疑者を追起訴した。起訴状は09年7月24日、結婚する意思があるように装い、マンションの転居費用などに充てるため、大出さんから現金を詐取したとしている。

 ◇「友人宅からの帰り」 タクシーで現場離れ

 大出さんが殺害されたとみられる09年8月5日夜、木嶋容疑者は現場からタクシーで自宅へ戻っていたことが関係者の証言で分かった。

 関係者によると、木嶋容疑者は午後10時ごろ、事件現場から数百メートル離れた温泉施設の駐輪場でタクシーに乗車。肩からひざまであるゆったりした服を身につけ、小さなバッグのようなものを持っていた。「友だちの家に遊びに来た帰り」と話し、当時住んでいた東京都板橋区のマンションに到着するまでの30~40分間、運転手と「冷夏で野菜が高くなりそうですね」などと世間話をしていた。変わった様子はなかったという。到着すると6000円余りの運賃を現金で支払ってタクシーを降り、マンションの駐車場に止められていた赤いベンツに近寄り、キーでドアロックを解除していた。「車の中に忘れ物がある」と話していたという。

 同9~10日には、知人の男性と福島・裏磐梯へ旅行に出かけていた。この時に木嶋容疑者と会ったという別の知人男性は「『久しぶりですね』と5分程度話したが、温和な印象で、こんな事件になって信じられない」と振り返る。【吉住遊、平林由梨】

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