自民党の谷垣禎一総裁は28日、党本部で記者会見し、今夏の参院選比例代表の候補者選考について、山崎拓前副総裁(73)、保岡興治元法相(70)、片山虎之助元総務相(74)を「70歳定年制」の例外とせず、そろって公認しないとの最終方針を明らかにした。24日の党大会後に結論を先送りしてきたが、最後は党内の世代交代論に配慮した。谷垣総裁が近く本人に伝える。

 執行部は今年に入り、昨年の衆院選で落選した山崎氏と保岡氏のくら替えを認めない方針を決めた半面、07年に参院選岡山選挙区で敗れた片山氏は青木幹雄前参院議員会長らの求めに応じて公認する方向で調整していた。

 しかし、山崎氏が離党をほのめかして抵抗したのに加え、23日の党全国幹事長会議でも県連側から定年制の厳守を求める意見が出され、片山氏についても公認は難しいとの判断に傾いた。

 谷垣氏は28日、青木氏や尾辻秀久参院議員会長らと相次いで会談して「定年制に例外は設けない」と伝え、参院自民党側も「総裁の決定ならやむを得ない」(谷川秀善参院幹事長)と受け入れた。

 谷垣氏の決断は党内で「参院選にプラスだ」(西田昌司参院議員)とおおむね好意的に受け止められている。半面、青木氏らの働きかけが実を結ばなかったことは、派閥主導人事を排した小泉純一郎首相(当時)にさえ閣僚の「参院枠」を認めさせてきた参院自民党の衰退ぶりも映し出した。

 しかも、07年参院選で東京選挙区で落選した保坂三蔵氏(70)については、党東京都連の要請もあって当時の麻生太郎首相が比例代表で公認しており、基準のあいまいさはなお否めない。

 片山氏は28日、岡山市内で記者団に「参院の言い分や主体性をある程度考えてもらえばよかった。たいへんな高齢化社会で、そういう代表が少しはいてもいい」と無念さをにじませた。一方、中堅議員の一人は「年齢を理由にするのではなく、古い自民党の中核にいた人を切らないと、党が変わったとは言えない」と指摘した。【木下訓明】

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