2009年に刊行された出版物(書籍、雑誌)の推定販売金額が前年比4.1%減の1兆9356億円となり、21年ぶりに2兆円台を割ったことが、25日発表された出版科学研究所(東京都新宿区)の「出版物発行・販売概況」で分かった。

 推定販売金額は89年に2兆399億円と初めて2兆円を突破。96年には過去最高の2兆6564億円を記録したが、その後は減少傾向が続いていた。09年の内訳は書籍が前年比4.4%減、雑誌が同3.9%減。書籍は3年連続、雑誌は12年連続の前年割れで、書籍は減少が始まった97年以降では3番目に大きい落ち込み幅となった。

 書籍では100万部を超えたのが村上春樹さんの小説「1Q84」(新潮社)と出口宗和さんの「読めそうで読めない間違えやすい漢字」(二見書房)の2点のみ。廉価な新書や文庫本なども振るわなかった。雑誌は「諸君!」(文芸春秋)など有力誌の休刊が相次ぎ、各ジャンルとも売れ行きが悪化した。【佐々本浩材】

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