免疫不全の実験用ラットの作製に、京都大学大学院医学研究科付属動物実験施設の真下(ましも)知士特定准教授らの研究チームが世界で初めて成功した。26日付(日本時間)の米科学誌「プロスワン」(電子版)に掲載される。免疫不全ラットは、これまで一般的に実験用動物として使われていた免疫不全マウスより体が10倍以上大きいことから、実験の効率が大幅にあがると期待されている。

 研究チームは、ヒト細胞内で悪影響を及ぼす特定の遺伝子の性質を破壊して健康状態にする治療法「ジンクフィンガーヌクレアーゼ」に着目。この治療法を応用して、逆にラット内で正常に働く遺伝子の一つを破壊し、免疫に異常のあるラットを作ることに成功した。

 ヒトのがん細胞を体内で素早く増殖させて、がんの新薬の効果を簡単に検証したり、免疫がなく体内に入る物質を拒絶しないことからiPS細胞を注入して効果的に培養するなどの研究に活用できそうだという。

 真下特定准教授は「今回の方法では、免疫不全ラットを4~6カ月で数十匹作ることができる。今後、このラットでがん研究などの躍進が期待される」と話している。

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