第二次世界大戦で亡くなり、今も戦地に残る戦没者の遺骨収集について考えるシンポジウム(産経新聞社主催)が19日、大阪市中央公会堂(同市北区)で開かれた。約1000人が参加し、遺骨収集に取り組むアルピニストの野口健さんらが収集事業の現状や課題について意見を交わした。

 遺骨収集をめぐっては、本土以外での戦没者240万人のうち、現在も100万人以上の遺骨が未帰還。昭和27年度に始まった国の収集事業も、関係者の高齢化や情報の減少で近年は収集数が停滞している。

 フィリピンでの遺骨収集を行うNPO法人「空援隊(くうえんたい)」の活動に参加する野口さんは、収集が進まない現状について「遺骨収集イコール戦争美化につながるとして避けてきた傾向がある」と批判。「国が動かないなら、私たちが動いて国民運動化しなければ」と訴えた。

 同隊は昨年、独自に調査した8675人分の遺骨を収集。倉田宇山理事はゲリラが潜む密林での作業などについて説明。「収集可能な遺骨は3万人分あるのに国は予算を出せないという。なぜ遺骨を放置するのか」と悔しさをにじませた。

 大阪市天王寺区の派遣社員の女性(45)は「まだ遺骨が残っているとは知らなかった。家族にも話して今後も関心を持ちたい」と話していた。

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