菅直人副総理兼財務相の財政演説に対する各党の代表質問が20日午前、参院本会議で行われた。野党側は鳩山由紀夫首相の偽装献金問題や民主党の小沢一郎幹事長の土地購入を巡る疑惑を追及し、首相は守勢に立たされた。また、首相は持論の憲法改正について「私の在任中に、などと考えるべきものとは思っていない」と述べ、在任中の憲法改正を否定した。

 自民党の尾辻秀久参院議員会長は、小沢氏への「どうぞ戦ってください」との首相発言について「検察への圧力だ」と批判した。首相は「私の発言は検察への圧力も影響もない」とこれを否定した。公明党の松あきら副代表が「不見識だ。誰もが納得できる答弁を」と求めたのに対し、首相は「幹事長が日本の政治の変革に向けて戦うことを了とした。私は政党人として当然だと考えている」と発言の意図を釈明した。

 首相自身の疑惑について尾辻氏は、実母からの資金提供を首相が「知らなかった」としている点を「世間常識と大きくかけ離れている。脱税の認識は本当になかったのか」と追及した。首相は「国民意識との乖離(かいり)はあろうかと思うが、母の資金提供は知らなかった。贈与税を免れようという発想自体がなかった」と改めて弁明した。

 尾辻氏は首相の憲法観を尋ね、「憲法を改正するのか」とただした。首相は「首相の立場には特に重い憲法尊重、擁護義務が課せられている。今、私の考え方を申し上げるべきでないし、在任中に(改憲を)などと考えるべきものとは思っていない」と否定した。

 消費税については、「財源が足りないから消費税しかないという発想は取らない」と、税率引き上げを改めて否定した。【野原大輔】

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