【アデン湾上空時事】ソマリア沖アデン湾上空で海賊対策を行っている海上自衛隊の現地派遣部隊は19日(日本時間同日)、P3C哨戒機が警戒監視する様子を日本の報道陣に公開した。海賊の母船に使われる木造船の情報が伝わる場面もあり、隊員11人が乗り込んだ機内は一時緊迫した。
 P3C部隊は、民間船舶を護衛する部隊とは別にジブチ空港を拠点に活動。公開部隊は2次隊で昨年10月から任務に就いている。
 「ダウ船2隻発見」。午前8時半(同午後2時半)に離陸後、木造船の情報がパイロットから入った。大坪敏文機長(35)=1等海尉=の指示の下、機体は大きく旋回し急降下。写真を拡大して確認したところ、「はしご」など海賊船の特徴はなかったが、機内は一時緊迫した。
 ジブチから東へ約500キロの海域には、タンカーなど7隻を護衛する海自護衛艦「いかづち」と「はまぎり」が。海賊に乗り込まれないよう放水しながら航行する商船も複数見えた。P3Cが「周辺に海賊船などの情報なし」と無線連絡すると、「任務に全力を尽くす」と両艦から応答があった。
 大坪機長は「不審船を発見して、海賊による襲撃を未然に防げた時こそやりがいを感じる」。現場を束ねる金山哲治飛行隊長(39)=2等海佐=は「海賊はいろいろな形で武器を隠しているかもしれないので、判断が難しい」と話した。 

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