天体が喜ぶハウス

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古典占星術(伝統的占星術)で、天体が喜ぶ(joy)ハウスは、鑑定の際、参考になります。


第1ハウス  水星 (マニリウス、リリー) 
第3ハウス  月   (マニリウス、リリー) 

第4ハウス  土星 (マニリウス)
第5ハウス  金星 (リリー)
第6ハウス  火星 (マニリウス、リリー) 
第9ハウス  太陽 (マニリウス、リリー) 
第10ハウス  金星 (マニリウス)
第11ハウス  木星 (マニリウス、リリー) 
第12ハウス  土星 (リリー)

みずにゃめのブログ
  *図は6月16日に追加掲載しました。


雄弁であれば、第1ハウスに状態の良い水星で出ていることがあります。健康上の理由で上手く話せない場合、第1ハウスの水星の状態に表れることがあります。


天体にとって居心地の良いハウスがあるとしても、土星や火星が第7ハウスにあるときの影響の強さも、占星術のテキストではよく見られることです。


天体のjoyは知っていた方がよいです。天体は、joy以外の場所で独自の力を発揮しますから、鑑定の際は、柔軟に利用した方が良いと思います。joyだから良い解釈がいつも導き出されるのかと言うと、必ずしもそうではないです。


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「占星術の起源」p.37の天体とハウスには、金星だけ書いていません。意図的に省きました。


1世紀のマニリウスは、金星が喜ぶハウスは第10ハウス、としています。


17世紀のウィリアム・リリーは、第5ハウスは、ししと金星が喜ぶ、としています。


時代によって違うこと、リリーの金星に関する表現は他の天体の場合と微妙に違うので、私は金星についてはあえて記載しませんでした。


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この記事は、占星術の通信講座の受講生の感想文がきっかけになり、掲載しています。


原因は、私の書いた「占星術の起源」p.37の天体とハウスにあります。


そこには、「天体は自分と共通した意味をもつハウスで活気付きます。()内はハウスと天体の共通点です。」として以下のように書いてあります。


第1ハウス  水星 (雄弁・空想力・記憶力)

第3ハウス  月   (旅行)

第5ハウス  火星 (スポーツ)

第9ハウス  太陽 (神、信仰)

第11ハウス  木星 (希望)

第12ハウス  土星 (試練)


上記記事には1つ問題があります。火星です。

古典占星術(伝統的占星術)では、火星は第6ハウスで活気付くのが定説です。間違いないです。書名が「占星術の起源」なので、私は古い占星術の基礎情報として広く知られているものを次のように書くべきでした。


第6ハウス  火星 (外科医、感染症)


()の語句については、プロの間ではおそらく、賛否両論であろうかと思います。ちなみに、ホラリー占星術では、火星と金星が第6ハウスにあれば良い外科医を表します。


第6ハウスは、古典占星術の歴史でも古い時期は、公的な敵、反対の位置の第12ハウスは、見えない敵 とされていました。このため、敵の表意の一つである火星が第6ハウスで活気付くのは、いかにも古い古典占星術です。公的な敵は、中世アラビア以降はほとんどが第7ハウスです。訴訟やマンデンの鑑定事例で確認できます。


古いテキストでは火星は第6ハウスで居心地が良い、とされていますから、古典占星術の情報に沿って書くのが望ましかったと思います。この点については読者の皆様に、お詫びいたします。


現在準備中の占星術の通信講座の初級編では、古い誰のテキストではああだ、こうだ、という解説を一部でしますから、間違いなく、第6ハウスで火星はジョイであるという解説もします。


以上のように書きながら、第5ハウス 火星(スポーツ)と書いた根拠が私の中にありますが、これは伝統的(古典)占星術の解説にはならないです。現代は古代や中世と違い、フィールドスポーツが国際的に発達していますが、その種の鑑定で第5ハウスとよく使うからです。明らかに古典的な知識ではないです。



さて、「占星術の起源」では、金星は書いていません。意図的に書かなかったのです。金星についてはこの後の記事で書きます。


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