近鉄発祥の地、上本町「上六」界隈です。今から約90年前に上本町と奈良 間を結ぶために設立されたのが大阪 電気軌道(大軌)で、その後奈良県地方に路線を延ばした後、子会社参宮急行電鉄の手により伊勢平野へと進出しました。やがて名古屋 まで進出して今日の日本一の大私鉄、近畿日本鉄道(略して近鉄)へと発展、上本町は「ミナミ」の繁華街難波 まで路線を延長するまで長らく大阪東の玄関 、近鉄の拠点としての役割を果たしていました。

 

早速近鉄百貨店 の屋上から写真 撮影。大阪城は何処。。という感じで写真を撮影しましたが。。残念!!確認することは出来ませんでした。写真左側は百貨店から北方を、右側は西方を撮影したものです。西側の遙か向こうに見える山々は六甲山地でしょうか。。。甲子園球場はあの山裾にあるんでしょうか。。 南側には通天閣が見えたのですが、残念ながら写真撮影は無理なようで。。

 

昼食は、近鉄百貨店お向かいの「すき屋」さんでいただきました。おいおい。。せっかくの食道楽大阪へと来ているのだから。。(^^;)。。今年の正月元旦も京都北野天満宮へと初詣の際も確か「なか卯」さんで親子丼をいただいたような。。 (^^;)。。すき屋さんの「牛丼」というのにフラフラと誘われてしまいましたよ。。普段はとてもスローな食を求めているのですがねぇ。。久々の牛丼の魅力に負けてしまいましたよ。。その後あたり一帯を散歩しましたが、上本町は近鉄以外のアクセス の便が無い所と言うことなのか、難波や梅田界隈と異なって人混みがあまりありませんね。。私鉄ターミナル と言う割には落ち着いた町並みでしたよ。。今回の目的地は、近鉄上本町駅南側にある建物です。少し前まで近鉄劇場があったと言うことです。。

 

こちらです。玄関前で記念撮影。そして水郷本日の目的は。。そうです!!近鉄90年間の歴史資料を一括して所蔵している近鉄資料室さん。

近鉄資料室はこの建物の地下一階にありますよ。。入口で記念撮影。。残念ながら中は撮影が出来ませんので。。大阪電気軌道設立以来の貴重な資料が所蔵公開されていました。他私鉄さんの資料も豊富に所蔵されています。約1時間程資料室にお邪魔しまして、係の方々の説明などをお聞きしたり展示物を拝見しました。。近鉄さんも間もなく設立100年となるようですよ。。

 

1時間後、再び上本町から一路蟹江町へと帰還することに。。お土産はなんと!!。。日清の「どんべいきつね」。。。。前回は「黒おたべ」やら「冷凍たこ焼き」でしたが。。一度関西 風味の「どんべい」ということでしたので。。名古屋は関東風味ですからね。。出汁が「昆布」と「かつお」の違いがあるとのことです。。

さて、再び上本町駅から特急列車に乗車しました。名古屋行きは地下のホームから出発です。今度はビスタカーではありませんでした。。やはり車内販売は無し。。一杯のコーヒーがなかなか飲めませんでしたよ。。特急列車は大阪平野から再び大和盆地へと。南側には大和三山の一つ、畝傍山が見えてきました。山裾には神武天皇を祀った橿原神宮や奈良県の考古学研究所・博物館があり、その遙か南には明日香村が、白鳳・飛鳥時代を始めとする古の歴史文化の舞台が広がっています。。若き日の水郷の残像が、今でもチャリンコで飛び回っているような感じがしましたよ。。大和三山の残る一つの香具山は見ることが出来ませんでした。。天武・持統天皇が築いた藤原京や万葉の「天の香具山」の雰囲気に触れてみたかったのですが。。線路沿いに建物が建ち並んで。。ちょっと残念ですね。。

 

その後再び伊勢平野へと。伊勢中川で短絡線へ。。名古屋から志摩へと向かう特急列車が見えましたよ。。名古屋へと向かうには、昭和34年まで中川駅で乗り換えが必要でした。名古屋線と大阪線はレールの幅が異なっていましたが、伊勢湾台風の被害に遭った名古屋線を、復旧にあわせて一気に改軌したことによって乗り換え無しで直通することが出来るようになりました。特急列車は伊勢平野を走り続けます。津・白子を経て、車窓には大きな煙突が見えてきました。三重県の商業・工業の中心都市、四日市市に到着しました。。

 

この駅も昭和30年代(?)に、それまでJR四日市駅に隣接していた駅を直線に路線をショートカットして現在地へ。その後JR四日市を凌ぐ繁華街へと発展しました。その後間もなくして桑名駅へ到着。お世話になった特急列車とはこの駅でお別れです。ここから急行で近鉄蟹江駅へと行けるのですが、せっかくですので、鉄道開通110年を迎えたJR関西線の区間を利用することにしました。列車待ちのため一時この駅にある喫茶店へと。。ようやく一杯のコーヒーをいただくことができました。何かほっとしましたよ。。

コーヒーをいただいた後、JR線のホームへと向かいました。丁度、普通列車がホームに停車しておりましたが、何時になっても発車する気配がありません。

 

放送で初めて知りました。この桑名駅で特急南紀の待ち合わせということでした。約5分間停車後、普通列車はようやく出発しました。弥富駅までは近鉄名古屋線と並走しています。朝は逆の方からJR線を見ていましたが、帰路はJRから近鉄線を見ることに、JR弥富駅は、地上駅で日本で一番低い所にある駅だそうです。。標識があるのですが、僅か2両の電車ですので、看板を通り過ぎてしまい写真は残念ながら出来ませんでした。この駅では多くの高校生が乗車して車内は満員状態となりました。そして10分程でJR蟹江駅に到着。。名古屋へと向かう方々が多数乗車。この駅で降りたのは水郷を含めて数名程度でしたよ。。

最後に駅構内で記念撮影。。線路・駅・ホームそして列車と時代時代で多くの方々を運んだのでしょうね。そして駅周辺のまちなみもいろんな世相の移り変わりとお付き合いしてきたのでしょう。。鉄道開通以来110年間お疲れ様でした。。(^_^)/。。

こうして水郷の「鉄道開通110年のあゆみ」シリーズは今回でめでたく終了です。。長らくお付き合いいただきましてありがとうございました。m(_ _)m。。