みずのこえ ことばこころほどき

ことばこころほどき、とは
あなたのかたくなった部分をほどくメッセージです。

ことばこころほどき


 ことばこころほどき、とは
あなたのかたくなった部分をほどくメッセージです。


その人の、心の中、
もしくは、身体の凝り固まった部分を
ほどくメッセージが、ずばりと訪れます。
  
IMG_20160126_104315207.jpg


人間だれしも
ほんとうは悩むことへの答えを自分で持っていて

ただ、それが深層にあるもので
見えにくかったり
聴こえづらかったりするものです。


ことばこころほどきで、ほどかれますように。

あなたを言祝ぎ(ことほぎ)ます。


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こんにちは
みずのこえ まきです。


昨日、よっぽど眠かったんだやあと読むとわかる、この記事↓


うん、これ書いて、ばたんきゅーしました☆


今朝方、何かで眼が醒めて
トイレ行ったあとにスマホ見たら

4:44!


ありか、そんなん。
あるわ。
よく。


444はエンジェルナンバーだと

「この瞬間、何千もの天使があなたを囲み、愛し、サポートしてくれています。あなたにはとても強く、はっきりとした天使界のつながりがあり、あなた自身がアース・エンジェルです。恐れることは何もありません。すべてがうまくいっています。」

久しぶりにドリーン・バーチューの『エンジェル・ナンバー』を開きました。



数霊だと444は、

「安定をもたらす数霊。今までの努力が実り、ものごとが安定し現れていく様を表す。」

深田剛史、はせくらみゆき『数霊に秘められた宇宙の叡智』より


数字も何年も前にハマったから
こういう本があるのね。

(エンジェル・ナンバーは頂き物。)


何事にしろ、吉数なので
善きこと善きことと 
メッセージ感謝して受け取ります♡






それで今日は
自分癒やしと特化して

寝た


寝るのもあるし
自分を愛し、慈しんだの。



昨日の帰りも
運転しながら

会陰あたり
性器ではないわね
わかりやすくいえばお尻
仙骨
第一チャクラから背骨に
昇り上がるエネルギーを感じていた。


ぞくぞくとする
その凄まじいエナジー

螺旋を描きつつ昇る


ああ、これがクンダリーニなんだろうな、と。


こうして放出しないと
わたしは内側を攻撃してしまうのだ



そして今日は
昇りゆくエネルギーを堪能していた。



それで、氣づいたこと




癒やしを言語化して体系化するのは
難しいかもしれない

全てのセンシティブな人に届けるのは。


でも、いや



わたし自身がこのエナジーを発していれば

わたしに繋がる人

ブログを読む人

小説を読む人
 

それらの人が全て
自然と


深い癒やしとなるのだ。


癒やしとなるのに

破壊、そして再生がある


出産のように
生理のように


だから、最初は痛みがあったとしても
ここを抜けると快感、爽快になる。


赤ん坊もね産み出せるときって快感なのよ

最大の快感だろうね☆




この、なにかがぽこっと
産まれ出ていったような感覚が

今日、あったの。


突出した凄まじい性エネルギーで

抑圧していたソレが、剥がれ落ちていった。




そして

自己肯定感が低い、というのは

たとえ記憶に無くとも

ごく小さい頃に


自分を否定された過去があるのだ。


それは、性的なこと、かも知れない。

たとえば…


触っていると氣持ち良くて落ち着くのに

そんなところを触っちゃいけません!

なんて、否定されてしまったり。


同性のことを考えていると
性器が氣持ちよく反応するとかなんて


異性になりたいわけではないけれど
異性の格好をすると
ぞくぞくして氣持ちいい、だとか




こんなの、いけないことだ!
と、大人の自分への対応を見て
強く閉じ込めてしまった想い、だったり。


世間から変態といわれるようなことで
感じてしまった自分は

表社会では決して生きられないだろうと
嘆きとともに、自分を貶めたり。



本当に、人により千差万別なのですが。


括りというノーマルには
決して入れない感情、反応、衝撃

その、苦しみ、悔しさ、嘆き。



幼い頃にもう
この後ろめたい背徳を抱えると

本音で話せなくなる、人に。

閉じこもってしまう、内側に。




子どもだから
そんな性的な情感なんて、無い

というのは
大人の勝手な上からの眼線


小さい頃にもう、
性的な悦びに芽生えてしまっている
子どもたちだって多いんだ。



子どもは純粋なものと決めつけ

大人は、そんなことは穢らわしいんだよ


と、叱りつけてしまえば


エネルギーは閉じ込められ、抑圧する。



いえ、純粋が故に
性エネルギーの悦びを感じやすいのですが。



この、抑圧している
性エネルギー、解放しましょう。



わたしが
わたしとして在るだけで


このわたしに何らかの接点を持てば

抑圧が、ぶっ飛んでしまう


そんな、存在で、在りたい。




わたしは幼い頃から
痴漢だとか
性的いたずらにあったりだとか
ばかりなんですが


何故、それが多かったのかっていう
苦しみはいま

理由がわかっています。


抑圧しているから

そこに向かってしまったのだ


歪んだエネルギーは。


そう、仕向けたのだ、自らに。






もう、解放してあげようね☆



いいんだよ

あなたがあなたである
エネルギーを大切にしようよ


認めてあげようよ、それ。


正当法でなくていい

体内を走る欲望に寄り添ってあげて。




わたしの存在に触れてみて。

こうして。






お読みくださり、ありがとうございます(*^^*)

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こんにちは。
みずのこえ まき です。


いやあ、新月の

影響だと思うけれど

眠いっす!

異様に眠いっす!

これ書いたら
ばたんきゅーします(死語、あなたの知らない世界)


昨夜は眠氣と戦いテレビを観ましたが
今夜は戦いません!


一昨日からの眠氣がとてつもなくて
今回の新月は
わたしにとってまさしく

癒やし
浄化です

古傷えぐって
思考癖えぐって

越えたと思っていた記憶が
まだ、ぐじぐじと滲出していて
うっすらかさぶたができていた、
だけの状態だった、
ということに

氣づかされる!


そしてね

ああ、生きてる限り
こんなことは続くかもしれんなあ

と、ある意味の諦めも納得もできる。


常に更新なんだよね。

アップデートというか
元の純粋に戻っていくんだけど。






眠いので内容は割愛しますが


自分は男性性が弱い→これは自己肯定感の低さ

わたしは強くなりたい

自力で立ち向かう
強さが欲しい

でも、これって結局
自分を愛し、認めることだ。



ならば、どうして、自尊心が低いの?


これって
生まれてからの
他者からの意識のすり込みが大きいし

家系の遺伝もあるし
(子宮から子宮へ拡散されていく)

魂の記憶もあるんだよね

なんにしろこれまでの歴史の中で
虐げられてきた女性の苦しみを感じるよ。


今日ぶわっときたのは

家族のために生活のために
身体を売らなければならなかった記憶も

滅ぼされた自分の一族の血を残すために
憎い仇の子を生さなければならなかった記憶も

わたしの中に確かにあるけれど
これは
女の集合意識的な苦しみなのよね。

我慢しなければ、ならなかった。
ずっと、我慢の連続だった。
 

ここ、引っ掛かりません?

このワード



我慢しなければ、ならなかった。




我慢、してましたよねえ

小さい頃から
何かを
表現を
我慢してきましたよねえ




これの、癒やしなんだよなあ。


もう、我慢にしなくて、いいよ。



この癒やしを体系化して
純粋すぎる
センシティブな人たちに伝えたい


その、衝動…
いや、違うな


納得だな


伝えたい、という、わたしの中の納得。




今日は、施術しながら
溢れ出ててくる
苦しみを癒やしながら


そうと、浮かんできていた。




これは、もちろん

普遍的にあった
女性たちの苦しみ、なんだなあ。


あ、いま身体が心が男性でも、
もちろん
この苦しみを持っていますよ。

男性のなかに
その女性の記憶もあるし

女性性全体の記憶でもある。



この癒やしを

どう、体系化できるか
言語で表現できるのか


これからの課題です、わたしの。








どうするのが、いちばんわかりやすい?

どう表現したら
他人に言語として伝えられる?



では、おやすみなさい。


また、裏だったものが表になったよ☆

(この記事は表示できません、だったのに、表示できるようになっていたの。)


こういうことなんだよなあ。
意識の世界って。




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小説です。 

たったひとりの人に伝えたくて始めた、この綴り。
人に言えない嗜好や秘密、官能
人間はそれをどう思うか
自分でどう対処していくのか。

瑠璃シーン⑥のキャッチコピーは、
俺とお前の攻防戦。
じわじわ迫りくるサスペンス(笑)劇場。

トーチカ~瑠璃シーン⑥の後編に入りました。
神楽シーン⑥後編1の瑠璃側の視点です。
多発事件的で、ごった煮のように大勢の人が出てきます。

瑠璃シーン⑥は、
不貞、不倫、禁忌の闇を傍観する旅。

神楽シーン⑥よりも闇を見る!
けれど、笑いと呆れが混在としている脱力系。

男の嫉妬、男のトラウマの癒やしも、神楽シーン瑠璃シーンともに⑥のテーマですね。

瑠璃シーン側では、何が起こっていたのか?
真実は、こんなだったという答え合わせ。



前回の
トーチカ〜瑠璃シーン⑥後編1
チャスの新しい恋人との和食ディナーも楽しんだ瑠璃とチカ。
瑠璃の魔性の女度もすっかり開花し、しかし必ず自分に戻ると身を持って知ったチカはある意味安堵し、柔らかで受け入れるしなやかな強さを持った。


神楽シーン⑥後編3での、げっそりやつれたチカに到るまで、瑠璃チカに何が起こるのか、こうご期待!?


今はよく、神楽シーン⑦前編〜中編あたりが、脳内上映されています。
神楽も新たに苦悩が出てくるし、瑠璃は出産に到るし、幹也にとっても激動のシーン⑦なのです。
おそらく一年分は書かないよ、⑦は。


トップモデルとなった瑠璃の真骨頂とも言える、瑠璃シーン⑥。
瑠璃の魅力、瑠璃チカの結婚式、そして妊娠までを書きます。


わたしが書く小説というのは映像で見えてくるのを文章化しているのですが、この文章で女性の(もちろん男性もね)オ ーガズムのお手伝いにもなればいいな、とも思っています。

トーチカ神楽シーン①
東三河に住む、未来を知っている少女
神楽の眼線
神楽シーン⑥で、東三河から神奈川に嫁入りしました。

トーチカ~瑠璃シーン①
神奈川に住む、ティーンズモデルの美少女
だった瑠璃の眼線
今は世界に立つスーパーモデル

神楽シーン瑠璃シーンの同時期を交互に書いていきます。
どちらにも童顔、永遠の少年の二花(つぐはる)が絡んできます。


トーチカのこれまでの話のリンクはこちらから
トーチカ以前のお話もこちら↑

BGM
"カルメン組曲"


安室奈美恵"CAN YOU CELEBRATE?"
これまでそれぞれの物語があるし、その先も何度でも諦めるな、というメッセージを感じる。
"HERO"も泣けるわよ。
"君だけのためのヒーロー"




トーチカ〜瑠璃シーン⑥後編2



「瑠璃、珈琲淹れてくれるかな?」

「ええ、いいわよ。」

テーブルにノートパソコンと書類を拡げ、忙しく指を動かしているチカは瑠璃を見上げて、そう頼んできた。

瑠璃は濃い珈琲に砂糖たっぷりとミルクを入れ、チカの左側に置く。

「ありがとう、瑠璃たん。」

チカは微笑みつつ、そのカップを摑んで口に持っていく。
右手はキーボードの上で動いたままだ。

取材が続いたので事務作業が溜まっているのが判る。
瑠璃の分、二花の分で大わらわだ。
しかし、チカは苛々はしていない。
楽しむように、ひとつひとつの仕事をこなしている。

ドアチャイムが鳴りリックが訪れ、向かい入れた瑠璃は、玄関でリックの首に両手を廻す。
リックは瑠璃の腰を抱きしめた。
唇で挨拶をして互いに見合い、笑む。

「ああ、いらっしゃい、リック。」

入って来たリックを一瞬見て、チカはまた、忙しく指を動かしていた。

「チカ、忙しい?」

「すまないね。俺にお構いなく。」

チカはテーブルに置いてあるヘッドホンを示した。
音楽でも聴きながら仕事を進めるから、お氣になさらず、とでも言いたいのだろう。

「……私の部屋に行こうか?」

リックは困惑して、瑠璃の顔を覗いた。

「いや、ここでしていいから。」

チカは顔を上げずに右手を動かし、左手をピースの形にして上げた。

「二枚、これは忘れずに。」

リックに念を押してきた。

「それは……判っている。」

リックは益々困惑している。

「じゃあ、ごゆっくり。」

チカはヘッドホンを装着する。
それ以降、瑠璃とリックを見ようともしなかった。
しかし、それは決して無視ではない。

穏やかな表情をしている。
仏のようだ。
まるで悟りを開いたかのような顔だ。

「もう、あたしがこの家で浮氣しようとも、何も氣にならないのかしら?」

手を繋ぎベッドルームに行き、瑠璃は左頬を膨らませる。

「それは、ルリは氣に入らない?」

リックは笑って、瑠璃の頭を撫でている。

「だって。嫉妬して欲しいもの。」

「そうだね。」

瑠璃の額に唇をつける。

「ルリは、その氣、無くなった?」

可笑しそうに笑っているリックの首に手を廻した。

「いいえ、待ってたの、リック。」

「私もだ。」

舌が入り込んでくる。
狂おしく、その舌を吸う。
あたしの愛人。
今だけの愛人。
いっぱい氣持ちよくしてね。

リックは瑠璃をベッドに優しく倒した。
ふたりだけで初めて愛し合う。
その身体をゆっくり味わう。

「おかしく、して。」

瑠璃の首に唇を這わせているリックの金髪に愛おしく指を埋める。

「叫ばせてあげる、ルリ。チカに聞こえるように。」

「―ええ!」

瑠璃のファスナーを降ろして、リックは自分のファスナーを降ろし、真紅のドレスを脱ぎ捨てる。
眼の端にその真紅が映り込みながら、瑠璃はリックに抱きつき、その身を任せた。

ふと、耳元に触れる指に氣づく。
瑠璃は、薄っすらと眼を開けた。
リックが瑠璃の耳に、唇を寄せる。

「氣持ち良く寝ているのに、起こしてごめんなさい。」

「帰るの?」

「はい。」

真紅のドレスを着ているリックは微笑む。
瑠璃はリックの頬に手を伸ばした。
リックは瑠璃の唇にキスをする。

「今日もスゴく良かった……」

「ルリも。凄かった。とても氣持ちが良い。ルリの中から出たくなかったよ。」

「あたしもよ……。」

リックに奥を当てて貰うと、痺れる。
そこをさらにチカに開拓されているから、もう訳が判らなくなる。
一回目もだが、二回目もこうして意識を失っていたのだ。

「また、来てね。」

その大きな胸を上掛けから出し、リックにキスをする。

「勿論。」

キスを返して、リックは瑠璃の美しい顔をよく見つめる。

「なあに?」

「美しい……ルリ。こんなに美しいルリを、こうして抱ける私はしあわせだ。」

「そうね。」

瑠璃は笑いながらリックの額に額をつけた。

「氣になっている男がいると話したろう?」

「ええ。」

瑠璃は微笑んで頷く。

「誘ってみようか……と思う。私とsex出来るかと。」

「そう。上手くいくと、いいわ。」

相手もヘテロセクシャルらしい。
しかし、リックが語る様子からすると脈はありそうだ。
リックは腕を伸ばし、瑠璃の尻に触れてきた。

「その前に私も、ここに入りたい。」

瑠璃の耳に唇をつけ、いざなってくる。
瑠璃は震えた。

「ここはダメ……チカだけなの。」

「どうしても、ダメ?チカには黙っていたら?私の部屋ですればいい。」

瑠璃が耳に弱いと氣づいているリックは、その耳に唇をつけたまま、ねだってくる。

「そんな事言うなら、ここももう、入らせないわよ。」

瑠璃はリックの手を、湿っているそこに置いた。

「いや。ここが大好きだ。入らせて。」

「んっ!」

繊細な指が、濡れているそこを撫で廻す。

「ルリ……凄い。まだ、こんなに……」

「あっ、やっ!」

指が瑠璃を悦ばす。
何処をどうすれば瑠璃が達するか、その指ももう熟知したのだ。

「ああ、瑠璃……」

息を荒くしている瑠璃を見て、その感触に吸い込まれたリックは、急いで自分の下着を脱いでいる。

瑠璃が次に氣づくと、枕元にメモがあった。

"I love you ××××"

リックが置いていったのだろう。
瑠璃は氣だるく髪を掻き上げる。
また、氣を失っていたのね。
ふうっと息を吐いた。

ドアが開いて、チカが現れた。

「起きたと思って。」

ベッドに腰掛け、瑠璃の頬を撫でる。

「リックが心配してた。三回も意識を失ったって。」

「知らない間に帰ってるんだもの。」

「リックも忙しいんだよ。」

チカは、ふっと可笑しそうに笑った。

「でも、瑠璃の蜜とエナジーを貰って、これでバリバリ働けるよ。」

「そうなら、いいけど。」

男の人は仕事が好き。
だから女は、そんな疲れた男にエナジーを与える、sexで。

「瑠璃、」

チカのくちづけに、とろける。
結局、この男、なのだ。

「実は、聴こえてたんだ、瑠璃の声。音楽なんて聴いてないよ。ちゃんと確かめてないとね。リックは、あれで狡猾だから。」

「やだ……聴いてたの?」

脇を引かれ抱き上げられ、舌を絡ませられる。

「だって。興奮して、仕事が捗るんだよ。」

「チカ、ヘンタイ……」

そんなのに、慣れたら困る。
瑠璃の喘ぎ声が聞こえないと仕事が進まない、などと。

「嫉妬、する?」

「してるよ。物凄く。」

「よかった……」

「え?」

チカのその、透明に近い薄い緑の眼を見られた。

「もう、嫉妬もされなくなっちゃったかと思って。寂しかったの。」

「まさか―」

耳に舌が入り込む。
唾液の入る音がする。

「んっ!」

「俺が仕事に熱中してると瑠璃が寂しがると思って、リックを派遣させたのに。」

「そうなの?」

もはや浮氣をさせるのも、何とも感じなくなったのかと怖かったのだ。

「だって。リックとした後の瑠璃を、また俺仕様にしなきゃいけないんだよ?俺じゃなきゃ、ダメだろ?」

尻を軽くぺちんと叩かれる。

「ああっ!」

「ん?どうだ?」

その、いじわるそうな眼が大好きよ。
あたしだけをいじめてね、チカ。

「あ……darlingじゃないと、ダメなの。リックに感じたあたしを、たっぷりお仕置きしてください、ご主人さまぁ!」

「ほら。お前は俺じゃないと、本領発揮出来ないんだよ。この、俺だけに見せる超ドMさが可愛いよ、瑠璃。」

「ああ、ん、」

「もっと、叫べよ。」

その長い舌で、身体中を拭ってください。
他の男が愛した身体を、その唾液で清めてください。

瑠璃が望むように、瑠璃を氣持ちよくしてね。
それが出来るのは、あなただけよ。

チカもまた、それを実感出来るからこそ、こうして浮氣を許すのだろう。

「チカ……」

充足感のまま、チカを体内に感じている。
この至福は、リックに抱かれても感じない。
ただ、身体が激しく氣持ち良くなるのだ。
決して失神するだけが、行為の満足度を示すのではない。

「あなたも、浮氣してね……女でも、いいのよ?」

自分だけが他の男と楽しんでいるのは氣が引ける。

「どうかなあ。」

チカは微妙な声を出した。

「瑠璃たん以外に勃 つ氣配が無い。」

「え?」

瑠璃は恥ずかしがった表情をしている眼の前のチカを見つめた。

「ムリなの。瑠璃が寝ている間に迫られたけど、リックにも、勃 たなかったし。」

「え……?」

チカは赤くなった頬を手で覆ってから、瑠璃にちゅっとキスをする。

「最近、全然ダメだ。誰にも勃 たない。好きだったメチャクチャヤバいAV観てもダメだし。瑠璃以外、俺、不全だ。不能になった。」

「え……?」

確かに前に中折れしたが、それ以降は相変わらず激しいのに。
今も、凄かったのに。

「あたしは……いいの?」

「うんっ!」

チカは嬉しそうに返事をする。

「だあってえ。こんな美女が俺の言いなりなんだよ?」

「……登規さんだけ、だもの。」

チカだけ。
チカだけなのだ。
こんなにも瑠璃のツボを心得ているのは。

「だから、瑠璃は安心して浮氣していいよ。言ったろ?俺はもう、いっぱい女としてきたの。二花もリックも堪能したし、悔いはないのっ!」

「でもっ、」

それは一時的かもしれない。
瑠璃が妊娠後に他の誰かに夢中になられても困る。

「有り得ないなあ。」

チカは楽しそうに笑っている。

「こんなに、今までの誰よりも瑠璃に夢中なのに。瑠璃の全てを愛してるよ、僕は。」

その、優しい緑の眼に、泣いている瑠璃が映っている。

「あんなに他の男に感じてるのに?」

「いいんだよ?だって、その度に瑠璃は、もっと凄くなるもん。」

達観してしまったのか、チカは。
瑠璃は戸惑っている。

「瑠璃がしたい男と存分にして、いい。俺は認めるよ。勿論、嫉妬するから、その後はお仕置きが激しいよ?」

「お仕置きが激しいのは、嬉しいんだけど。」

超越してしまったチカに、瑠璃はまた、寂しさを感じた。
あたしだけ、置いてけぼり。
だって、きっと、チカが他の女としたら許せないもの。
あたしはまだ、こんなに心が狭いのに。

「ほら、瑠璃。」

チカは瑠璃を強く抱きしめた。

「俺が他の女を抱いたら、やっぱり嫌だろ?瑠璃は。なのに、なんで聞き分けのいい振りしてたの?」

「だって。」

それは、罪悪感。
リックに、笠田に、誰にも感じてしまう売女の自分が情けない。

「瑠璃は感じなきゃ。感じて、どんどん開発して。それで、俺をもっと氣持ち良くさせて。」

それはチカの願い。
だからこそ結局、あたしはあなたの言いなり。
他の男を受け入れるのは、あなたの望みだから。

「ええ。登規さん、瑠璃をお仕置きして。もっと激しく。」

「そりゃあ、そうだよ。俺に聞かせる為に、あんな声を揚げて。お仕置きしてやるよ。」

「……お願いします。」

この先、どうなるのかは判らない。
妊娠した瑠璃に物足りなさを感じ、それこそ他の女に浮氣する氣にもなるかもしれない。
ましてや出産後には、どうしてもしばらくはレスになる。
こんな野獣のチカが、その期間、我慢出来るのだろうか。

「全く。」

首を舌で撫で廻していたチカは、ふうっと大きな鼻息を瑠璃の首に当てる。

「俺、お前に初めて入るまで、どれくらい我慢してたか憶えてる?」

「憶えてる……けど。」

瑠璃の不安を読み取ったのだろう。
泣いている瑠璃の頭を、大きな手で撫でている。
涙を舌で吸い取った。

二花とあの夏にさよならをして、互いに六ヶ月以上耐えたのだ。

「その間、俺はひたすら右手を使ってました。ほら、俺、何回も出したいだろ?腱鞘炎になるんじゃないかってマジヤバかった。瑠璃の妊娠と出産後も、そうだと思うよ。」

「だって……。」

そんな時ほど男は浮氣するのだと、よく言われているから。

「俺を信用して。」

真っ直ぐに、その深い緑の眼が見つめている。

「瑠璃が俺の子を産んでくれるのに、そんな不実な事するかよ。」

「そうね。」

これまでのチカならば誘惑され流されてしまうパターンだが、今のチカならば、その決意は確かだと感じる。

「それにさ。」

何度も優しいキスをしてくれる。

「安産の為にも、俺の為にも、瑠璃は浮氣してくれてるんだろ?」

「でもきっと、あたしの欲求の為よ。」

瑠璃は、ふっと身体を緩めて笑う。

「いいじゃん。これで三本を知ったのだ。瑠璃は、大好きな男 根を三本ゲットした!どれも、それぞれいいだろ?瑠璃は運がいいぞー。ハズレのない、素晴らしい男 根人生だ。」

その口調に、瑠璃はもっと笑う。

「四本目も楽しみだな。」

「そうね。」

妊娠までに瑠璃が悔いの無いようにしてくれているのだ、チカは。 

「じょーおーたま、僕も食べてくだしゃい!」

高い声を出しながら、チカはそれを取り出して、瑠璃の前に見せる。
瑠璃は大笑いした。
顔が書いてあったのだ。
クリクリの漫画眼が書かれ、穴の周りに口紅を着けていた。

「なに……やって。もうっ!仕事してたんじゃ、ないの?」

「これが、僕のおちごとでちゅっ!」

ちゅっと、その口とキスをさせてきた。
チカの味がした。

「その……眼!何で書いたの?」

「瑠璃たまのアイライナーでちゅ。」

「やだ……もうっ!オリーブオイルで落とさないと。」

下手にクレンジング剤だと、中に入ったら大変だ。

「じょーおーたま、僕にお帽子被せてくだちゃい!」

腰を振ってぶらぶらさせ、喜んでいる。

「もうっ!」

笑い転げながら口紅だけ少し拭い、お帽子を被せてあげる。

「退屈しないわ、チカといると。」

それでも最近は仏さまになっていて、悟りを開き、無常観を示していたが。
また、こうして笑わせてくれて、良かった。

笑っている瑠璃の身体中にキスをし、喘ぎに変えてくれる。
確かに、男にハズレは、無い。
チカは上手だ、make love全般が。
リックの前 戯にも満足だ。
二花も、ひたすら舐 め廻すのが好きだった。
あれはあれで、今となっては中年のねちっこさを感じるが。

「二花が言うには、黒人は大変なんだと。長過ぎて辛いって。」

「ん……ん、」

考えを読んだのか何なのか、背中を指と唇でフェザータッチしながら、おかしな話をしてくる。

「アラブ人も全般的に良いんだけど、氣性が激し過ぎるってさ。」

「は、ふ……」

「中央アジアが好きなんだよな、なんでか。人種も文化も入り混じってて、進むごとに宗教観も変化していくから、それが心地好いんだと。国と人種によって如何に違うか試したくて、誘われたらとにかく誰でも受けたけど、ハズレが無いんだそうだ。長い歴史で人種が混合されてるって、相当いいんだな。アイツの場合、シルクロードsex旅だ。」

「んくっ、」

喋りながらも、指が下に移動している。

「でも、いちばん好みなのはヨーロッパ男、ゲルマン系なんだよな。」

「チカ……いちばん好き、だも、んんっ!」

「俺は人種のデパートだよ。ゲルマン系だけじゃない。スラブ系、ラテン系、アジア系。ごっちゃ煮だ。」

ミックスされた全ての良点が、チカという男なのだ。

「そして、この世界的な美女だ。掛け合わせたら、絶世の美少女誕生だぞ。よりにもよって、俺の顔に似なきゃな。」

「ん……Mumの顔、が、」

「Mumっていうより、瑠璃だろ?」

「ああっー!」

指がずぷっと入り、小刻みに動く。
そのうちに唇と舌が応戦してくるのだ。

「いっ、い、」

「イ クね。」

その吸着度で、チカにも判るのだ。
達する直前が。

「あ……は、あ……」

「は……いい!このお口まで、俺におしゃべりしてくる。登規さん、氣持ちいいっ!もっとイ キたいの。イ かせてよお!瑠璃のお口は素直だね。」

瑠璃の口調を真似して、アテレコしてくれた。

「ね……お願い、も、欲しいの。」

早く、あなたを中で感じたい。

「お帽子被ったお坊っちゃまを入れさせてくれる?」

あの顔を想い出して笑いながら喘いでいるうちに、ずぅっと入ってきた。

もし、チカがこれから先も瑠璃以外の人物に反応しないのだとしたら、瑠璃専用となる。

これは、あたし専用。
あたしだけのもの。

その、悦び。



………………………………………………………………………



ヨーロッパの移動で飛行機を使うのも、初めてだ。
母国以外の国から違う国への移動のイミグレーションオフィスは緊張する。
ユーロスターは列車だからか、イミグレーションは全くドキドキしなかったが。

初めて訪れたイタリアの街並み、人柄。
瑠璃はパリよりも、ここが好きだとミラノでの撮影で感じる。
陽氣なのだ。
イタリア語でカメラマンに声を掛けられるが、チカが通訳してくれる前に、なんとなくニュアンスで判った。
声音とボディランゲージが非常にユニークだ。

城のある公園で撮影をして、ホテルでインタビューを二本受ける。
当たり前かのように日本人通訳がついてくれるが、それなりの知名度が無ければ通訳などつかないだろう。
ましてや、ヨーロッパの他の都市でファッション誌の取材を受けるなど、去年の今頃の自分に想像がついたろうか。

やはり、進学せずに今ここに打ち込めて正解なのだ。
そうと確信し、艶やかに微笑みつつ、太陽の恩恵が強い国の空を時折仰ぎ、背筋を真っ直ぐに伸ばした世界的な美女が異国の地のプレッシャーすらも魅力としている。

「瑠璃さんのこの魅力は、ご自身ではどのようにどのように思っていますか?何処から、その魅力が来ると?」

記者の言葉を日本人通訳の女性が頷いて聞き、瑠璃にそれを尋ねてくる。

「そうですね。あたしは人から見られれば見られるほどに自信がつきます。もっと見て欲しいから、相応しい魅力を出そうと身体の奥底から、じわじわと昇り上がります。あたしの中に全てがあり、それは人の眼によって発動する、んですね。」

「……深いですね。哲学です。」

彼女は通訳の前に唸っていた。

「ありがとうございます。」

瑠璃は鮮やかに微笑んだ。
インタビューの最後に、通訳の彼女とも握手した。

「イタリアは長いのですか?」

「そうですね。五年住んでます。」

「じゃあ、お詳しいですね。」

短い間に美味しいカフェとレストランを教えてもらい、連絡先も交換した。

「イタリア、楽しんでいってくださいね!」

また、良い出逢いが出来た。
ヨーロッパで生きていくなら、ヨーロッパ各国の知り合いがいると楽しい。

その後にテレビ局のインタビューを受ける。
動画であろうと、もはや瑠璃は堂々としている。
これは英語で受け答えした。
イタリアンの陽氣な雰囲氣が楽しかった。

「お疲れさま。」

終わったあとに、後ろから優しくチカに肩を抱かれる。

「流石、世界の美女だね。」

「そう?」

瑠璃は満更でもなく笑む。

「もはや何処に出しても恥ずかしくない、誇れる美女になりましたよ、お嬢は。」

「そうね。」

チカと始めた頃は、可愛いものだった。
いくら大人びているとはいえ、世界どころか日本の中でメディアに出るのは内心、ビクビクだったのだ。

「あなたが必ず見ていてくれるからよ。」

「そうですね。」

この安心感は何にも変えられないのだ。

「Buona sera! 」

通訳の彼女に教えてもらったリストランテに予約して、夜に行った。
店員に陽氣に声を掛けてくれる。

「Buona sera! 」

瑠璃とチカも楽しそうに挨拶をする。

「Sei molto bella. 」

席に案内してくれると、中年の店員がそう褒め上げてくれた、ように思った。

「あなたはとても美しい、て。」

チカは当たり前だろ?というかのような顔で、そう通訳してくれる。

「グラッツィエ。」

瑠璃は店員に微笑んで礼を言った。
幾つかの挨拶は行きの飛行機でチカに教えてもらった。
大体チカが傍にいれば、どの国であろうと言語に不自由はしない。

窯焼きピザやパスタを含むコースをチカがチョイスして、瑠璃には白トリュフのリゾットを頼んだ。

前菜のタコも美味しかったし、白トリュフのリゾットは絶品だった。
ツーピースもピザを食べたし、手打ちのパスタもチカからシェアしてもらい、大満足だった。

「やっぱり本場のイタリアン、最高ね!」

普段はそんなに食べないが、取材が終わった安心感もある。
食がよく進んだ。

「だろ?瑠璃に食べさせたかったんだよ。」

チカも美味しい食にありつけて、ワインを飲みながら大満足なのである。

「でも、人、少ないのね。」

あきらかに観光客、という客が店内にまばらなのだ。

「ああ、イタリアは夕食が遅いんだよ。夕食の前にアペリティーボって、軽く一杯とおつまみを食べるからね。夕食は八時とか九時とかになるんだ。」

「へえ。食が大切なのね。瑠璃はムリだけど。」

「だからね。俺たちは夕食はいつも通りでいいんだ。」

「そうね。」

チカと手を繋いだり軽くキスをしながら食事をしていても、店員は皿を下げる時など、「Una donna magnifica! 」と瑠璃の顔をよく見て褒め上げる。
美人を見れば褒めるのが礼儀なのだ。
だから瑠璃も、艷やかに軽く微笑むのみだ。
必要以上に、その褒め言葉にとらわれない。

「だけどね、瑠璃。男たちはこんなに美しい瑠璃を見て、女神と褒め称えるんだ、本氣で。僕が隣りにいたって、あなたが婚約指環をしてたって、スキあらば狙ってくるよ。」

チカのその、言い据えたような口調と薄い緑の眼つきが大好きだ。
少なからず、嫉妬をしてくれているのだから。

「喩えいい男がいたって、行きずりはダメだよ、瑠璃。」

「ええ。」

この料理並みに美味しそうな男は、この国にゴロゴロしている。
男たちのドレスの内側まで見るような熱い眼線にとろけそうになり、だけどそれだけに留める。
だって、この眼の前の男がいちばんとろけるのだ。

「瑠璃はミラノで相当なお仕置きがされたいみたいだね。」

「ええ。」

瑠璃は微笑で頷く。
濃いエスプレッソで、甘くとろけた背筋も、ぐんと伸ばされた感覚だ。
そして、イタリア旅行の始まりだ。
今夜は高揚して眠れないかもしれない。

「地元の人々はこれから夕食だけど、僕たちの夜はもっと長いよ。」

「ええ。」

チカの大きな熱い手に握られ、その舌なめずりを目撃すればもう、make loveだ。



……………………………………………………………





たっぷり楽しんだ翌日は早朝から観光の始まりだ。
どうせ訪れるのだからと、五日間のイタリア旅行の日程を作ったのだ。

イタリア二日目の朝食は、前日にデリカテッセンで仕入れておいた惣菜とパンとを、持ってきていたティーパックの紅茶と共に頂いた。

昨日も外観を見たドゥオーモに、混まない内に行きたかったのだ。

豪華なゴシック建築に135本の尖塔に聖人が立っている。
ミラノ行きが決まってからチカにドゥオーモの説明されていて、瑠璃はこれを見たかった。

「圧倒されるわね……」

自分が、なんとちっぽけな存在かと思い知らされる。
いちばん高い処に聖母マリアが在る。
瑠璃はずっと、そのマリアに見惚れていた。

「どうして、あたしを聖母と言うのかしら?Dadは。」

こんなに売女なのに。
男好きなのに。
瑠璃には、それが不思議だった。

「……聖母だよ、瑠璃は。」

チカは後ろから優しく瑠璃を包む。

「聖なる光を放つ女性はね、母性に満ち溢れているんだよ。自己犠牲では無く。悦びに溢れているからこそ、人を優しく包める。」

「あたしはチカのおかげで、悦びに溢れてるの。」

チカが許さなければ成り立たなかった、決して他の男との浮氣は。
ただ、結婚前に他の男を知ってみたいという欲求だ。

「チカじゃなきゃ、ムリだわ。あたしが聖母なんて。」

「それは嬉しい事を言うね、でも。」

チカは瑠璃の背中から長い髪を撫で上げ、髪の束にくちづけをする。

「僕が初めて瑠璃に出逢った時から、あなたは聖母だった。」

その言葉に重みがあった。
背にいるので、チカの顔は見えないが。

「まだ、子どもだったでしょ?あたし。」

「年齢なんて関係無い。聖母は生まれた時から、その品格を持っている。母性の女性だ。何にも染まらない清らかさが、あなたを包んでいた。」

「……どんな男に、どんな事をされようとも?」

「Yes. 」

チカの温もりが、その熱さが心地好い。
晴天、そしてミラノの十月の昼間は、まだ暑さを感じる。

「―あたし、二花くんに、」

「瑠璃、言わなくていいんだ、それは。」

ぎゅっと背中から抱きしめられる。

「俺も二花に相当な事をした。それに瑠璃が何されたって、瑠璃の品格は損なわれない。」

「こんな、穢れた売女でも?」

「瑠璃、そんなに貶めてはいけないよ、自分を。」

チカの優しさが、ただ嬉しい。
こんなあたしを変わらずに愛してくれ、包んで守ってくれているのだ。

「もし、瑠璃が自分を穢れたと言うなら、俺はもっと穢れている。愛しい人に、他の男をあてがっているんだからね。」

瑠璃は返事をせずに、その胸の上にある大きな手を摑み、甲にキスをした。
チカの二十七歳の誕生日プレゼントにあげた、金の細い指環が光っている。
手首には、二十八歳の誕生日プレゼントの高価な腕時計がある。

あたしたちは、こうしてふたりで歴史を重ねていく。
世間からしたら、愚かなふたりかもしれないけれど。
きっと瑠璃の不貞も、この時に必要だからこそ、こうなっている。
結婚してから他の男を漁るよりも、結婚前の今、しっかり味わっておけば後悔しない。
この先のふたりの形態など、まだ判らないけれど。

「瑠璃たん、笑ってよ。」

「うん。」

そうしてふたりだけの甘いひとときを公衆の面前で披露しておいて、チカの撮影タイムに入る。
ピッタリとした谷間の強調されたニットにベージュのテーパードパンツ、赤のパンプス姿の笑顔の瑠璃が、その中に収まった。

そうしてから、ようやくまばらの観光客に声をかけられる。
ドイツやフランス、アメリカなど、世界のあらゆる人々がここに集まるのだ。
その国や人種を超えて、声をかけてくれる歓びが瑠璃に拡がっていく。

きっと、多くの人を魅了する為に、あたしはわざわざ痛い想いをしてまで浮氣を楽しむのだ。
この内からの花を艷やかに色濃く、芳しく咲かせる為に、あたしは性の悦びを甘受している。

大扉のレリーフやファサードにも感動し、大聖堂の中に入れば天に拡がるステンドグラスに感心する。
チカはその厳かな内部の様子もクラシカルな床の模様も、瑠璃が見上げる様子も写真に収めていく。
祭壇の前でチカは手を合わさて祈っていたので、瑠璃も隣りで自分とチカと家族、友人たちの幸福を祈った。

そして、足腰を鍛える為にも階段をゆっくり登り、屋上に上がる。
地上から見上げた尖塔の聖者たちが、間近に見える。
瑠璃は聖母マリアを見上げながら、自然と涙を流していた。

あたしは許されてここに立ち、人々に崇められている。
この身をもっと、美しく仕上げていくのだ。

チカはまた、静かにそんな瑠璃を写していき、ハンカチで瑠璃の顔を柔らかく拭いた。

博物館にも、ぞくっとする聖者たちの尊厳さを感じたし、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にも感動した。
有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があった。
チカは修復されたこれを見たかったと、限られた時間内でじっと魅入っている。

受難。
イエス・キリストは実際何を想い、この最後の晩餐を味わったのか。
誰しもが想像するしかないが、結局、人は赦されているのだと、瑠璃は壁画を見ながら感じていた。

そこに存在する人に何か罪があるとしたら、こうして代わりに罰を受けてくれる人がいた、という事だ。

心にも重厚感というのか満足感をいっぱいに受け取り、よく歩いたし昼過ぎなので腹も減った。
腕を組んで、通訳の女性が教えてくれたバールに入る。
初老の男性の人懐っこい笑顔に迎えられ、何処か安心する。
人氣というパニーニを注文した。

いつも混んでいるというが、丁度具合良い時間帯だったのだろう。
安心して寛げた。

「こういう時間、とても大切なのね。」

「そうだね。」

芸術を、この眼でこの肌でこの耳で感じ、心で受け取り咀嚼する。
それらが全て、その人となりになるのだ。

カプチーノを飲んで微笑む瑠璃に、チカも笑う。
瑠璃の口の周りを指で拭いてきた。

「お髭が出来てた?」

「可愛い白い髭がね。」

「チカも。」

お休みなのだから、髭を剃るのはやめて、とお願いしたら、今回は受け入れてくれた。
ちょろんと飛び出てきている、口周りや頬の黒い髭たちが、やたらと愛らしい。

「可愛いわ。」

「恥ずかしいよ。みっともないし。」

人前に出るマネージャーの仕事だし、英国紳士として育てられたチカは身だしなみとして、髭の伸びてきた年頃からきちんと髭剃りを毎日欠かさないのだろう。
だから、こんな無精髭面を人前に晒す事が初めてだし、恥ずかしいのだ。 

「ステキだわ。ワイルドよ。」

「瑠璃が褒めてくれなきゃ、絶対にイヤだよ、こんなの。」

この、恥ずかしがる様が、とてつもなく愛らしい。
どんなに羞恥心があっても、瑠璃の好きな髪型にされ、今はうねった髪を伸ばしている最中だし、髭面まで勧められ、チカはなんでも受け入れてくれる。

この愛され感が、堪らない。
チカに一生、愛されたい。
永遠に。

ちゅっちゅっと何回もキスをしつつ食事をして、頃合いを見計らい、日本人観光客に声を掛けられた。
握手して、チカに口紅を直してもらい、いっしょに写真を撮る。

何人にしろ、瑠璃とチカが睦まじく愛を語らっている時には邪魔しないで観察して待ってくれる優しさが瑠璃には嬉しかった。
決して邪魔出来ない空氣感を、ふたりは示しているのだが。

ガッレリア内も歩いて、ゆったりとショッピングを楽しんだ。
異国でしか味わえない、こういう雰囲氣も好きだ。

この夜もミラノの同じホテルに泊まり、翌朝はゆったりしてから、ヴェネツィアに高速列車で移動した。
まあ、こんなベタな旅行もいいでしょとチカは笑っていた。
ヴェネツィアは芸術家が好む街だから、と。

高速列車移動も楽しいし、到着したヴェネツィアのその光景も、瑠璃は歓喜した。
水の都、運河に沿って建てられた建物群もまた、旅の高揚感が増す異国の象徴だ。

駅からすぐに水上タクシーに乗って運河を移動し、ホテルの船着き場からホテルに入れるのだ。
部屋からもカナルグランデが一望出来る。

「新婚旅行みたい!」

深いワインレッドのロングドレス姿の瑠璃はチカの肩に頭を載せ、うっとりと窓から眺めている。

「うん、そうだね。新婚旅行に訪れようか悩んだんだけど、丁度ミラノに呼ばれたしね。」

チカも新婚旅行氣分に陥っていた。
ベタにロマンチックを演出してくれたのだ。

唇を合わせ、瑠璃は可笑しそうに笑う。

「なんだよ?」

チカの口横に柔らかい手で触れている瑠璃に、チカは恥ずかしそうにする。

「ステキよ、髭が伸びて。」

「ったく。俺は毛深いんだよ。熊になるぞ、そのうち。」

瑠璃の額にキスをして、その痛くすぐったさに、瑠璃はもっと笑う。
想像通り、チカは髭が、やはり似合う。
生やしていると実に野性的でセクシーだ。
ジャケットにパンツとノータイでパリッと決まっている。
女たちは、こんな紳士な獣臭のする男にイチコロだ。

瑠璃もよく観衆に見られるが、隣りのチカにもじっと眼線を止めている女たち、いや男たちも、瑠璃は特に昨日から氣づいている。

程よく情熱的なキスを交わして、この獣を独占出来る悦びに瑠璃は打ち震えていた。
情熱的な国だからか、チカは昨夜とても激しくて、瑠璃の心も身体も充足した。
弾けるような歓喜の声を揚げた。
チクチクする口元で愛撫される悦びもまた、大きかったのだ。

チカが見せたいと、水上タクシーに乗り、サン・マルコ広場に移動する。
ただ、この広場から取り囲むような様々な様式の建物を眺めているのが瑠璃は好きじゃないかな、とチカは言った。

その通りだ。
ただ、ここに居てこの風景を眺めているのが異国情緒がある。
ロンドンとは異なる、異国の醍醐味なのだ。

サン・マルコ大聖堂も見学したが、やはり瑠璃は建物自体を外から眺めているのが楽しいのだ。

なのでゴンドラに乗り、カナル・グランデをクルーズした。
ただただ、感動していた。
チカに肩を抱かれ、この男にすっかり守られている安心感のもと、ロマンチックな旅を味わう事が出来る歓び。

瑠璃がイタリア語を知らなくとも、日常会話をマスターし、地理も観光情報も全て頭にインプットされているチカに任せていれば、何も怖いものは無い。

いや、チカがもしも何も知らなくとも、眼に見えた情報から脳が凄まじい速度の電算処理をし、ケダモノセンサーとを上手い事組み合わせれば、完璧なのだ。

「あたし、世界一しあわせな女だわ。」

風に流れる長い黒髪を押さえて、美女の艷やかな唇が、そう動く。
チカはそんな婚約者の様子にぼうっと魅入り、チュッとくちづけする。

「僕は宇宙一、しあわせな男だよ。」

そんな幸福合戦をし合うのが楽しみなのだ。
夜は夜で、待望の新鮮な魚介類だ。
瑠璃もチカも大喜びで、生魚、イカスミパスタ、マグロステーキなど様々な皿を楽しんだ。

「あー最高!Buonissimo! Troppo buono! Una vita piena di allegria! 」

イタリア人か、というくらい、ワイングラスを持ち上げたチカは舌を巻きつつ興奮していた。
基本陽氣な男が隣りにいると、いつも面白い。

「あなたも食べたいよ。」

そして、真顔で瑠璃を見つめる、照明の暗さで少し深い緑の眼。

「食べてね……」

そんなチカに、すぐに瑠璃の眼は潤うのだ。

「食べるよ。あなたの味は、何より最高の調味料だからね。」

ちらっと舌で唇を舐めている。
イタリア語のチカの巻き舌を聴いていると、自然と濡れてくるのだ。
舌の動きが想像出来るから。
その長い舌で、巧みに身体中を調理される。

「そんな顔しちゃ、ダメだ。」

「だって……」

あの、カナル・グランデが見えるホテルの部屋で、この舌に愛されるのだ。
瑠璃がもうダメと降参しても尚、念入りに食べられてしまう。

「瑠璃、lavatoryに行ってお化粧を直して来なさい。」

口ではそう言っているのに、脳には他の台詞が飛んできた。

その、濡れしきった下着を脱いで、美しい指ですくっておいで。
帰ってきたら、その指を僕に食べさせてご覧。


それは、命令なのだ。
嬉しい、恥ずかしい命令。

「は……はい。」

「イイコだね、瑠璃は。僕にとても従順だ。快楽に対して飽きる事無く貪欲、ステキな女性だよ。」

「あっ、」

瑠璃は、ふらっと立ち上がる。
チカから小振りのバッグを受け取った。

そうしていつも、瑠璃を最高に酔わせてね。

「Ti adoro! Tu sei la mia per sempre! 」

チカは深い緑の眼で真っ直ぐ瑠璃を見上げ、そう口にする。
何を言われたかは判らぬが、じゅっと下着との境が熱くなった。

「早く行きなさい。垂れてきてるだろ?」

楽しそうな笑顔に変わる。
声も出せず、赤い顔で瑠璃は軽く内股で歩き出した。

あたしはあなたの言いなり。
悦びの中で言いなりなの。
待っていてね、darling。



トーチカ〜瑠璃シーン⑥後編3に続く



………………………………………………………………………




「美味しい!めちゃくちゃ美味いっ!僕の人生は歓喜だらけだ!」

「とてつもなく愛してる!あなたは永遠に僕のものだよ!」

イタリア語はわけわかんねえっす(泣)
名詞に男性女性あるし、男性語と女性語が違う。
文章が作れないよお。

チカに、べらべら巻き舌で長文喋らせたい。


ひたすらイタリア観光行程を書いているのも楽しいのですが(視覚と文字の情報を調べてまとめ上げていると、まるで自分がその場にいるような錯覚に陥る。)、これではただ、後編が長くなる。

ので、かなり割愛しました。
このあとに他の地に訪れまーす、が。

ドゥオーモも最後の晩餐も、去年からやたらと耳にするしテレビで観るし、瑠璃チカが訪れるこの地を書くんだな、と知らされた感覚です。

あと、サン・マルコ広場も、これを書く前にやたらとキーワードとして見聞きしました。



悟りを開かれたチカ如来?
瑠璃の悦びは俺のもの。
愛が深まり枠が外れ極まると、こうなるのかしらね。
でも。


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