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【ワークショップ案内】
「イメージで才能を引き出すワークショップ」in大阪・梅田
日程:2018年1月21日(日)14時5分開場 14時15分~17時
会場:大阪駅・梅田駅徒歩10分(東梅田駅徒歩7分)のレッスンスタジオ
参加費:15000円
リピーター料金:12000円(過去に水井ワークショップに参加したことがある方)

「水井ワークショップ新年会」
日程:2018年1月21日(日)17時~20時頃
会場:ワークショップ会場近くのファミレス
参加条件:当日もしくは過去に水井ワークショップに参加した方(新年会の参加だけでも可能です)
参加費:飲食代実費
詳細・お申し込みはこちら
  • 20 Jan
    • コダイカナルの星 28 イルカの施設

      午後の日差しの中、列に並び、ひたすら待ち続ける。露天の向こうは、木々が生い茂る丘になっている。インド人の男たちが、木々の間で、立ち小便をしている。公共のトイレなど、どこにもないからだ。日本のように清潔な国に住んでいると、インドの乱雑さに驚く。アスファルトがめくれた道路。腐ったような臭い。薄汚れた店。まるで戦後間もないの日本のようだ。こんな国が、極めて高度な哲学や宗教を生み出してきた。インドは、高度な精神性と低俗な物質性が、渾然一体となった国なのか。私は、生活のために、アルバイトをすることにした。イルカが好きだったこともあり、岡山にあるイルカの施設のカフェを紹介してもらった。イルカのプールの横にある小さなカフェ。透明なガラス戸の向こうに、イルカたちのジャンプが見える。空間を包み込むように響く透明な鳴き声。悟ったような、つぶらな瞳。イルカを見ていると、動物を見ているのではなく、別のルートで進化した知的生命体を見ているような気分になる。不思議な存在だ。しかし、それと同時に、複雑な気持ちにもなる。海を自由に泳いでいたのに、急に捕らえられ、小さなプールに閉じ込められ、毎日何回もショーをさせられる。これは、イルカにとって、大変な試練の日々なのではないか。私も、プロとして歌うことの極度なプレッシャーに苛まれ、生活に苦しみ、将来に大きな不安を感じている。イルカたちの一生と、私の一生が、侵食しあっていく。この世界に閉じ込められ、つらい人生を生きている私。小さなプールに閉じ込められ、不自由な日々を送っているイルカたち。私も、イルカたちも、これから一体どうなってしまうのだろうか。

      NEW!

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      テーマ:
    • Toshiさんとあの夏 ~XJAPANボーカルToshi岡山コンサートの記録34 ワイドショー

      車に飛び乗り、急いで家に戻った。ワイドショーを見ると、そこには異様な光景が映し出されていた。顔にモザイクのかかった子供達が、家の中を駆け回っている。何かの遊びをしているようだ。しかし、ワイドショーのBGMは、暗く恐ろしい音楽だ。これは、一体なんなのか?ワイドショーの解説によると、XJAPANのToshiが関わっている団体の集団生活の様子だという。集団生活……。MASAYAが、那須でコミューンのような生活をしているらしいことは、聞いていた。コミューンというのは、仲間たちが集まって共同生活をする場だ。アメリカでカウンターカルチャーが流行した時代、そのような共同生活の村がたくさん存在していたという。MASAYAは、きっと好みの女性を集めてハーレムのような生活をしているのだろうと思った。このような共同生活をする男というのは、大抵、好みの女性たちと一緒に生活したがるものだ。ただ、今回のワイドショーの報道は、子供達が洗脳状態にあるという内容だった。これは大変なことになった、と僕は思った。ワイドショーが意図的にこのような情報を流したとしたら、 MASAYAの団体を潰すという意図があるに違いない。なぜなら、子供が関わる問題というのは、大変なスキャンダルになるからだ。MASAYAの団体が潰れようが、僕には何の関係もないが、Toshiさんのコンサートが潰れてしまうと、大変な事態になると思った。ワイドショーは、しきりに元XJAPANのToshiが関わる団体だと連呼している。このようなスキャンダルが流れてしまうと、コンサートを開催することができなくなるのではないか。自治体の後援も、慰問も、チラシを置くことさえも、断られてしまうだろう。Toshiさんのネームバリューだけが頼りの集客には、このようなスキャンダルは致命的な影響を及ぼす。それだけではない。僕も、Toshiさんのコンサートを主催するという立場なので、MASAYAの関係者なのではないかと誤解される可能性がある。MASAYAには、会ったことも声を聞いたこともないが、このような団体の関係者だと思われてしまうと、僕の信用も失ってしまう。協力してくれているボランティア・スタッフの信用にも関わる。そのようなことを思い巡らせると、一気に血の気が引いてきた。そして、僕の携帯電話が、ひっきりなしに鳴り始めた。

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    • 地獄への旅23 皇帝の宴会

      皇帝はすぐに大宴会を開催し、部下の重役たちを招いたが、私が主役だったことは言うまでもない。運び出されてきたごちそうを見ると、本当に完璧で、ありとあらゆる海や山の珍味が皿いっぱいに盛りつけられてあったが、いよいよそれを食べようとすると、空っぽの影だけになる。食欲だけは燃えるようにあるのだが、実際はまったく腹には入らないという地獄のごちそうほど皮肉なものはない。しかし、哀れな来賓たちは、皇帝陛下から頂いたごちそうだというので、さも満足しているかのようにナイフやフォークを使ってみせなければならない。本当に、滑稽で、空々しいとしか言いようがない。さすがに皇帝は、苦々しい微笑をうかべて、黙って座っている。私でも、さすがにこの茶番の仲間入りだけは遠慮して、ただ他の奴らの振る舞いを見物するだけにとどめた。ごちそうだけではなく、地獄の仕事は、みな空虚な真似事だ。宴会では、音楽隊が一生懸命楽器をいじっていたが、音程は全然合っていない。ギイギイ、ビイビイ、騒々しいにも程がある。しかし、聴衆は、さもそれに感動したような表情を装って見せなければならない。宴会が終わってから、兵士たちが現れて、勝負の上演をした。しばらくは男の兵士たちがやってから、入れ替わり、女の兵士たちが現れ、男もしり込みするほどの獰猛な戦いをやってみせた。私は、この大宴会で行われた様々な娯楽をいちいち紹介しようとは思わない。そんなことをしても何の役にも立たない。ただ、どれも極端に残酷で、極端に卑猥だったと思ってもらえば、それで結構だ。※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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  • 19 Jan
    • コダイカナルの星 27 歌の下積み

      クッションを拾って、列の最後尾に向かう。湖の遊歩道に沿って、長蛇の列が続いている。インド人もいれば、西洋人もいる。英語ではない様々な言語が飛び交っている。日本人に見える人もいるが、韓国人や中国人かもしれない。皆、世界中から、コダイカナルにやってきたのだ。たった一人の人間が、ここまで人々を惹きつける力を持っているということに驚く。私は再び列に並び、遊歩道に腰掛ける。午後の風が、木々の匂いを運んでくる。再びここで、何時間も待たなければならない。サイババに会うというのは、これほど大変なことなのか。ライブ活動をしながら、岡山のイベントなどで歌った。ギャランティーをもらい、ピアニストやギタリストに演奏をお願いして、ソロでカバー歌を歌う。誰もが知っている日本やアメリカのフォークソングだ。自分の曲ではないので、歌手としての純粋な実力が試される。大変な下積みだった。知名度のない青年が、いきなりステージで歌う。実力がなければ、見向きもされない。カラオケの達人といったレベルでは、到底、観客を満足させることはできない。その日は、郊外のデパートのイベントだった。ギャランティは無し。昼食だけ、デパートのレストランでご馳走になった。共演者は、大阪から車でやってきたアリスのコピーバンド。デパートの特設会場で、おじさん達がアリスの名曲を大音量で熱唱する。私が歌ったのは、「涙そうそう」。買い物客たちが、歩みを止めて私の歌を聴いてくれた。スタッフの私に対する扱いは酷かった。「誰だ、お前?」といったような態度。自腹でこんな郊外のデパートまで来て、屈辱の中で帰路につく。ある企業のパーティでは、スタッフの私への態度は丁寧だった。ギャランティは3曲歌って3万円。そこから演奏をしてくれたギタリストへの謝礼を支払う。3曲のために、1ヶ月以上、毎日何時間も練習した。広い会場での立食パーティーだった。皆、会話に花を咲かせている。無名の人間の歌など誰も聴かない。サビの部分でシャウトすると、一斉に皆が私を見る。数秒間、私の歌を聴き、再びそれぞれの会話に戻る。こんな仕事を、何度も繰り返した。全く聴く気のない客を、自分の歌の世界に引き込まなければならない。もっと歌の力がほしかった。でも、歌で生活ができるような方向性は、まったく見えてこなかった。この時期は、本当に苦しかった。

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      テーマ:
    • 脳にポジティブな神経回路を育成する

      脳の神経回路には、可塑性がある。近年の研究では、年を取っても、脳の神経細胞は発達し続けると言われている。様々な人生経験を通し、円熟した人格を身につける人々は、それだけ脳の神経細胞を育ててきた人々だろう。もし私たちが、なんらかの不快な出来事に巻き込まれた時、この経験をどのように処理するのかが試されている。リック・ハンソンは、ネガティブな感情をそのまま受け入れることと取り除くこと、そしてポジティブな感情を招き入れることを提唱している。 何か厄介なことや不快なことが起きたーあなたの庭を嵐を襲ったーとき、心を管理する三つの方法を使い、順を追って段階的に進めると大きな効果が上がります。 まずは、その体験をそのまま味わいます。それを観察し、たとえ苦痛を感じても、それをそのまま受け入れます。次に、いまがその時だと感じたら、ネガティブなものを取り除きはじめます。たとえば緊張を緩めるために体をリラックスさせます。 ただしネガティブなものを取り除く作業は、家族関係の心配事なら、ほんの数秒で済むこともありますが、大切な人を失ったような場合は、何ヶ月も何年もかかることがあります。 さらに、ネガティブなものの一部あるいはすべてを取り除いた後に、再び今がその時だと感じたら、ネガティブなもののかわりに、何かポジティブなものを取り入れます。たとえば自分を評価してくれた人と一緒にいた時の感じがどんなだったかを思い出し、10秒から20秒その体験を味わうのです。 こうすると、その瞬間も気分が良くなりますが、この第3段階には永続的な恩恵もあります。というのもポジティブな体験を取り入れたときには、心の中に花々も育てているだけではないからです。脳の中に新しい神経回路を育成しているからです。あなたは脳に幸せを組み込んでいるのです。ポジティブな体験を思い出すことによって、脳の神経細胞が発達する。人間というのは、放っておくとネガティブに考える癖がある。だからこそ、意図的に、ポジティブな体験を思い出し、神経細胞を育てることが必要なのだ。これは、決して容易いことではない。特に、心がネガティブな状態にあるときに、無理にポジティブな体験を思い出そうとしても、記憶が浮かんでこないだろう。それでも、そういう努力を続けることによって、着実に、脳の神経細胞は発達していく。そして、一度作られた神経細胞は、二度と衰えることはない。それは、筋トレのようなものであり、脳を発達させるための重要なトレーニングになる。(出典:『幸せになれる脳をつくる 「ポジティブ」を取り込む4ステップの習慣』リック・ハンソン著 実務教育出版)幸せになれる脳をつくる 「ポジティブ」を取り込む4ステップの習慣posted with amazlet at 17.12.02リック ハンソン Rick Hanson実務教育出版売り上げランキング: 156,017Amazon.co.jpで詳細を見る

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    • 【人生】苦難と試練の連続で、自分の心をみつめる作業はきついものがありますね。

      苦難と試練の連続で、自分の心をみつめる作業はきついものがありますね。 私的には、現実的な出来事としても、それを感じる感度の高さとしてもダメージは大きく、倍加しているのではないかと感じてしまいますが、 意図しなくても望んでいなくても、闇を浮上させてしまう役割だったりするのは、きっとそれは奉仕の意味と修行の意味があるのかな、と思います。 と、頭では理解していても、その瞬間は烈火のごとく、ヤクザ張りにブチ切れてしまうのでなんの成長もできてないんですが、、 まぁ、どんなに取り繕っていても、ごまかしていても、悪意のある人間の汚さ、醜さを目の当たりにすると、相手をとことん浮上できないくらいにダメージを負わせてやるか、忍耐で自分の成長の糧にできるのかが試されているんですよね、きっと。Shin:つらい人生を選んで、志を持って努力をし続けるという人生は、かなり高度な人生だと僕は思います。多くの人は、つらい人生は避けるし、成長したいとも思っていないです。スピリチュアル的に言っても、学びの少ない人生というのは、あまり進歩のない人生です。逆に、つらくて、困難に満ちていても、強く生きていく人生は、大きな進歩をもたらす人生になります。ミーナ:私は、楽しく生きたいと思ってしまうわ。Shin:楽しく生きることは、いいことだよ。ただ、学ぼうとか、成長しようとか、そういう意識がないと、普通に生きているだけでは、あまり進歩がないよね。ミーナ:楽しく生きることも進歩じゃないのかしら。Shin:そうそう、それは正しいと思うよ。楽しく生きることも、学びの一つだよね。だから、真剣に楽しむことが大切だと思うよ。ミーナ:確かに、真剣に楽しむことと、快楽に溺れることは、ちょっと違うわね。Shin:快楽は、なんか楽な方向だよね。楽な方向だと、進歩がないんだよね。なぜなら、成長には、必ず苦痛やプレッシャーが襲ってくるものだから。ゆう:それは大変だぁ。Shin:そんなに大変だと思ってないでしょ。そもそも、成長したいと思ってないんじゃない?ゆう:失礼な、僕も成長したいよ。Shin:なんか楽を求めているようなイメージがあるから。ゆう:楽に成長したい。Shin:それずっと前に教えたでしょ。楽ということと、楽しむということは違うと。努力を楽しむことはできるけど、楽な努力は存在しない。努力しなければ、成長はできない。だから、楽しい努力をして成長するということなら、それは理想的だけどね。ゆう:それがいいね。Shin:でも、前提として、努力しないといけないよ。最初から、楽しく努力することは難しいから。長年の工夫によって、努力が楽しくなっていくんだと思う。ゆう:でも、やり方を教えてくれればいいじゃん。楽しんで努力する方法を。Shin:そういうのは、ゲーミフィケーションとか、ゲームを利用した学習法が研究されているよ。それが工夫の部分だよね。ゆう:ゲームで全部学べればいいよね。Shin:まあ、人生そのものがゲームみたいなものだけどね。人生ゲームっていうのがあるし。ゆう:うおー、昭和のゲームだあ。

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    • 地獄への旅22 大将軍になる

      私は、一瞬にしてこの人物の腹の底を見抜いてしまった。彼は、私と戦うことの危険性を知っているのと同時に、また私が彼の支配する市街に居住することのリスクも痛切に感じているのだ。そこで、彼が言ったような陰謀を企て、彼の支配地域から私を遠ざけようとしているだ。その結果は、次の三つの中の一つになるに決まっている。私が戦争に負けてダントンの捕虜になるか、戦争が五分五分に終わって共倒れになるか、それとも私がダントンを叩き潰して、その王位を奪うか……。いずれにしても、皇帝は損にはならない。最後の場合は、単に一つの敵を、別の敵と交換するだけにみえるが、私が戦争で疲弊するというのが彼の目の付け所なのだ。私は、この策略をよく見抜いていたが、表面的に、これに同意しておくのが好都合のように思えた。私の方でも、公に皇帝と戦争をすることは、危なくてしかたがない。万が一戦争に負けた時には、それこそ、どうなってしまうかわからない。これに対して、ダントンとの勝負には十分な自信があった。一旦、ダントンを撃破して、その兵力を私の兵力につけ加えた上で、一転して皇帝を攻めることにすれば、現在よりも勝てる見込みは、はるかに高くなる。とっさに腹をくくって、私は答えた。「陛下の寛大なお申し出は、さっそくお引き受けいたします」「おお、よく承諾してくれて、うれしく思う。これからは、あなたは私の腹心の大将軍である」※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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  • 18 Jan
    • Toshiさんとあの夏 ~XJAPANボーカルToshi岡山コンサートの記録33 緊急の電話

      岡山を奔走した。大きな病院や福祉施設の慰問が決まった。様々な施設にチラシを置かせてもらった。行政の後援も許可が降りそうだった。これで、なんとか集客の目処がつきそうだ。宣伝費をかけることができないため、草の根で、コンサートを人々に告知していくしかない。そうやって、岡山コンサートに向けて、一生懸命準備をしていた頃だった。その日僕は、ある大きな福祉施設で、慰問の打ち合わせをしていた。大きな体育館で、Toshiさんの慰問コンサートを行うことで話がまとまりつつあった。担当者の方は、僕を体育館に案内すると言った。新緑の庭を歩き、体育館にたどり着こうとしていたその時だった。僕の携帯電話が鳴り響いた。父からの電話だった。「今、ワイドショーで、Toshiさんのことを報道している。大変なことになっている!」父の声から、ただならぬ様子を感じた。僕はとっさに、担当者の方に、こう言った。「何があっても、冷静に受け止めてください」今思い出しても、なぜそういう言葉が出てきたのかはわからない。その時の僕には、ワイドショーで何が起こっているのか知る由もなかった。でもなぜか、冷静に受け止めることのできない事態が起こっているのではないかと感じたのだろう。

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    • 【人生】あの困難があったからこそ、鍛えられ強くなれたんだと

      本当に、大切ですよね。 巷で流行っている「いま、ここ」じゃないですけれど・・・。 楽しむことにも、大きく分けて2種類ありますよね。 物質的充足がもたらしてくれる楽しみと、 精神的充足がもたらしてくれる楽しみです。 水井さんは、ずっと、ブログで。この2つのうち、 精神的充足がもたらしてくれる楽しみを追求することの 大切さを唱えていらしゃるので、ほっとします。 困難の渦中にいるときには、本当に、逃げ出したい、 なぜ、わたしばかりこんなことになるんだろう?! 何か悪いことしたから、罰としてこんな目にあって しまうのだろうか?!とか、いろいろと考えましたが 通り過ぎた後、あの困難があったからこそ、鍛えられ 強くなれたんだと、感謝の気持ちになるんですよね。 不思議です。 スポーツや音楽での精進のようなものだ、と言われて なるほどーと思いました。 今、向き合っている課題は、わたし自身というよりも 3人の息子を含めて、周囲の人たちのサポートのようです。 自分自身への課題のほうが、ある意味よっぽど楽です。 自分が一生懸命乗り越えればいいだけですから。。。 残りの人生は、この課題がずーっと続きそうです(笑) それだけでなく、きっと、また、新たな課題も発生する んじゃないかなーという予感があります。Shin:そうですね、なぜ自分だけがこんなに酷い目に合うのだろうかと思うことがありますよね。でも、物質的な価値と精神的な価値というのは、逆のベクトルなのではないかと思います。ゆう:逆って?Shin:よく言うじゃん、失って初めて気づいたみたいな。お金を失ったり、地位を失ったり、健康を失ったり。そういう物質的なものを失うと、逆に、精神的なものを得るのかもしれない。ミーナ:ああ、確かに、失うから気づくことってあるわよね。Shin:そう、大抵、大きな気づきというのは、何かを失うことが契機になっているよね。そして、気づきが生じると、ものすごく成長する。ゆう:じゃあ、失ったほうがいいのかな?Shin:失ったほうがいいのかどうかはわからないけど、少なくとも、そうやって僕たちは成長しているとも言える。だから、物質的なものを失うというのは、精神的なものを得るということだから、成長という視点から見れば、それはいいことなのかもしれない。ゆう:でも、失ったらつらいよね。僕なんか100円玉落としただけで、その日ずっと嫌な気持ちだったよ。Shin:まあ、人それぞれ失うものが違うんだよね。お金を失う人もいれば、恋人を失う人もいる。健康を失う人もいれば、名声を失う人もいる。そうやって何かを失うと、必ず精神的な何かを得る。もちろん、すぐに立ち直ることはできないけど。ミーナ:じゃあ逆に、物質的なものを得たら、精神的なものを失うのかしら。Shin:それはあると思うよ。たとえば、大金を得たせいで堕落してしまうとか。社会的な地位を得たせいで、傲慢になってしまうとか。それは、物質的なものを得た結果、精神的に堕落してしまうということだよね。ゆう:でも、両方得る人もいるでしょ?お金を得ても、成長する人はいると思うよ。Shin:もちろん、そういう人もいるよね。そういう人は、他に何か失ってるかもしれないし、別のところで自分を成長させるような努力をしていると思うよ。たとえば、ものすごく練習したり、大変なプレシャーの中で仕事をしたり。ゆう:それは、外から見てるだけだとわからないなぁ。Shin:そうだね、外からはわからない部分があるね。恵まれていて、満たされているように見えても、実は、ものすごく苦労をしていたり。楽しそうに見えても、影で大変な努力をしていたり。そういう人は、物質的に恵まれても、自分でしっかり努力するから、成長し続けることができるのかもね。ミーナ:ということは、大変な人生の人ほど、成長できるってことかしら?Shin:僕はそう思うよ。自分の運命を嘆いて、腐って、堕落することもできる。困難の中で、それに打ち勝って、強く生きていくこともできる。それは、僕たちの選択に委ねられていると思うよ。

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    • 地獄への旅21 皇帝と謁見する

      私はその時、何の躊躇もなく、家来の集団を引き連れて、すぐに宮殿に出かけて行った。私たちが、謁見室と言われている、豪華な、しかし汚れきっている大広間に入ると、すでに待っていた皇帝は、玉座から立ち上がった。玉座は、一番高い場所にあり、その前には半円形の階段がついているのである。その時彼は、満面に、さも親切そうな微笑を浮かべ、私を歓迎するような素振りをしたが、もちろん腹の底では、あふれんばかりの猜疑心を抱えていることは、一目見てわかった。ここらへんが地獄という不思議な領域の一番不思議な点で、一生懸命、お互いに騙し合っている。それなのに、お互いの腹の中は、わかりすぎるほどわかっているのだ。騙せないとわかっているのに騙そうとするというのが、本当に滑稽であると同時に、また意味不明なところなのだ。皇帝は、いきなりこう言った。「愛する友よ、あなたが地獄に来てからまだ間もないのに、既にこのような大勢力になっているとは、本当に見上げたものである」私は、うやうやしく頭を下げた。「まったく陛下の仰るとおりでございます。更に一層、勢力を拡大していくつもりでございます」「皇帝になるまで、と思っているのだろうが……。しかし、あらかじめ注意を与えておくが、それは決して簡単なことではない。おそらく、永久にそんなチャンスは巡ってこないだろう。いや、お互いが争うのは決して良い策ではない。お互いに、手と手を取り合って、私が現在支配する領土の上に、更に大きな領土を加えていくことにしようではないか。それでも、もしそうならざるをえないなら、アントニーとオクタヴィアスのように、一大決戦を行ない、支配者の地位を決めることも面白いだろう。しかし、今のところ、あの賢明な二人の英雄と同じで、お互いに兵力を合わせて、周囲の王どもを征服することに力を尽くそうではないか。そういうことで、私はあなたを大将軍に任命したいと思う。そうすれば、あなたは、あのダントンという成り上がりの愚か者を征服して、まずはあなたの地位を築きあげるがよい。あのダントンは、昨年、大部隊を引き連れて、地獄に降りてきて、この市街から遠くない一地域に襲いかかり、小王国を築き上げた。地獄では、その地域を『革命のパリ』と呼んでいる……」※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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  • 17 Jan
    • 【人生】学んだことが本当に価値のあるもの

      水井さん、ありがとうございます。 そうですね、基本は生きているだけで十分なんですよね。 人生を振り返ってみたときに、今では無駄で恥ずかしいと思うような事に費やしていた事、現実逃避や絶望に苛まれ続けて腐っていたときも、その時は生き延びるためには必要でバランスが取れていたんですよね。 とりあえず、死なずに生きてきただけでも良かったのだと思い出しました。 ストレスの多い状況からなんとか抜け出したいと思いながらも、なかなか抜け出せないんですが、意識だけは希望のあることに向けておきたいと思います。 自分らしく生きるためのペースをつかんで、取り組んでいきたいですが、 まずは水井さんがおっしゃる通り、目の前の課題をこなしていくことが大切ですよね。Shin:本当に、生きるって大変ですよね。現実逃避も、絶望も、きっと後で振り返れば、意味があったのだと思える日がくるはずです。ミーナ:若い頃は、失敗ばかりするわよね。Shin:失敗しないと、成長しないからね。ゆう:失敗しなくても、成長できたらいいのに。Shin:失敗しなくても成長できないことはない。でも、そういう道は、スローペースだよ。ゆう:そうなのかな。Shin:プレッシャーがかからない道だから。人間って、プレッシャーがかからないと、成長できないの。意識に圧力がかかるから、成長が促進される。ゆう:へー、そんなもんかな。Shin:スポーツの世界では、そうでしょ。プレッシャーがかかる場面で競技をするから、ものすごく成長できる。楽な練習しかしてないと、成長もそんなにしないから。ゆう:僕は、そういうのが苦手だな。Shin:別に、早く成長しなければならないということではないよ。スローペースの道でもいい。でも、結局、人間って、成長していくんだから、僕は時間をかけたくないんだよね。ゆう:なんで?Shin:スピリチュアル的に言えば、何度も何度も生まれ変わらないといけないから。それって、大変じゃん。ゆう:もう一度生まれ変われたら、いいじゃん。リセットできるみたいな感じで。Shin:そりゃ、貴族の家に生まれるとか、恵まれた人生に生まれたら、いいかもしれないけど、そんなのわからないからね。苦労が多い人生だったら、そんな人生を何回も繰り返してくないし。ゆう:確かにそれは嫌だなぁ。苦しい人生は早く終わってほしい。Shin:そう、だから早く成長して、人生を卒業したいと思ってしまう。でも、早く卒業するためには、それだけ沢山の課題を乗り越えないといけない。その分、失敗の多い人生になるよね。ミーナ:そういうことなのね?失敗が多いと、成長が早くなるのね?Shin:そう、悔しい思いをたくさんするから、自分のリミッターを超えることができるんだよ。そうじゃないと、自我のリミッターを超えることはできないから。自分を超えて、成長するっていうのは、それだけ大変なことなんだ。ミーナ:私も早く成長したいと思っているから、失敗が多い人生だったのかしら。Shin:そこから沢山のことを学べたなら、そうかもしれないね。ミーナ:学んだと思うわ。つらいことがいっぱいあったから。Shin:学んだことは、永遠に失われることはないよ。人や物やお金はたくさん失われても、そこで学んだことは、永遠に失わない。そして、学んだことこそが、本当に価値のあるものだから。

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    • 地獄への旅20 勢力拡大

      思う存分、やるだけの仕事をやったあとで、私は二人の女と家来を引き連れて、劇場を出た。「どこかに、手頃な家はあるのか?」と私は家来に尋ねた。「ええ、ないこともございません。とりあえず、そこの家はいかがでございましょう?あそこには、有名なイタリアの殺人犯が住んでいます。そのほうが、古風なローマ式の別荘よりは、かえって便利かもしれません」「おう、これでよかろう」私たちは、早速玄関の扉を叩くと、一人の下僕が現れて、私に襲いかかってきたが、そんなものは、あっという間に地面に投げ飛ばした。「こいつの顔を踏みにじってやれ!」私が号令をかけると、ローズは大喜びで、言われた通りにした。それから、大理石の汚れた階段を上がって、大広間に入ってみると、そこには沢山の女に取り囲まれた主人が座っていた。私はいきなり跳びかかって、そいつを窓から放り出し、家も家具も女も下僕も、そっくりそのまま巻き上げて、自分の所有物にしてやった。私は、地獄で体験したすべての出来事を詳しく語る必要はないと考えている。とにかく私は、着々と、自分の周囲に、信奉者の集団を作ることに全力を上げたと思ってもらえば結構です。もちろん、私の命令は絶対で、また彼らもそれに完全に服従した。でも、私はなるべく、部下たちの自由を拘束せず、勝手に市内を歩き回らせて、勝手にイジメをやるに任せた。その結果、生前、強盗や海賊だった者や、手がつけられない悪人だった者などが、ぞろぞろ私の支配下に馳せ参じるようになった。私の勢力は、みるみる、太陽が天に登るような勢いで拡大していったが、最後には、非常事態が起こった。そう、皇帝から、すぐに出頭せよとの手紙が送られてきたのだ。※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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  • 16 Jan
    • プレゼントありがとうございます。

      お米や日用品等、プレゼントありがとうございます。

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    • 苦難の人生の意味

      人はなぜ、幸せを感じたり、不幸を感じたりするのだろう。幸せな出来事が起こるから幸せを感じる。不幸な出来事が起こるから不幸を感じる。確かに、そうかもしれない。しかし、明らかに幸せな状況にある人が、心の中では大きな不幸を感じていることもある。逆に、とても不幸な状態なのに、幸せを感じて、前向きに生きている人もいる。この違いは一体なんなのか。私は、子供の頃から、人まで演説をすることが多かった。演説に成功すれば賞賛され、失敗すれば罵倒されるという現実に直面した。人前でパフォーマンスをする人であれば、このようなことは日常茶飯事だろう。自分への評価というものが、これほどまでに不安定なものであるのかということを私は知った。そして、そのような評価に影響されない境地になりたいと望むようになった。まだ私は、とてもそのような境地にはないが、人生の中で気づいたことがある。外界の状況に左右されない心の状態には、きっと誰でも到達することができる。しかし、そのためには、外界の状況に左右され、苦しみ、悩むというプロセスが不可欠なのだと。苦しみ、悩むギリギリのところで、本質的な自分が立ち上がってくる。それがなければ、私たちに成長はないのだと思う。成長を求めない生き方もあるだろう。人生に何を求めるのかは、それぞれの人々に完全に委ねられている。もし、この人生に、最大限の成長を望むのならば、人生の苦痛はそれに呼応して、大きなものになるはずだ。それでも成長を望む者だけが、真に成長していく。だから、苦難と試練の人生は、成長を求める者にとって、最大限の恩寵となるだろう。そうやって、目の前の課題を、ひとつずつ乗り越え、ひとつずつ強くなっていく。苦難の人生は、自分を鍛えるために存在するのだと私は思う。

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    • コダイカナルの星 26 クッション

      昼食を終えて、ホテルに戻った。昼食に行く前、すでにできていた午後のダルシャンの列の最後尾に、私は自分のクッションを置いた。日本人の方が、「座布団を列に置いて、食事に行った方がいいよ」と声をかけてくれたからだ。早朝から、5時間以上並び続けたにも関わらず、サイババを見ることもできなかった。私は疲労と失望で、ホテルのベッドに倒れこみ、そのまま眠ってしまった。目覚めると、既に午後3時を過ぎていた。慌てて飛び起き、サイババの寺院に向かった。湖では、インド人の家族連れが、壊れかけた手漕ぎボートに乗って、はしゃいでいる。湖面に降り注ぐ午後の日差し。薄いピンク色の睡蓮が、光と一緒に揺れている。私は、小鳥たちのさえずりを聞きながら、寺院へと急いだ。ゲートにたどり着くと、長蛇の列ができていた。私は、自分の置いたクッションを探した。しかし、クッションを置いたであろう場所には、それらしき物は見当たらなかった。もしかして盗まれたのだろうか。しかたがなく、私は、長い列の最後尾に並んだ。クッションを敷いていない私を見て、インド人が、さかんに座布団を売りに来る。座布団は70ルピーだという。日本円で150円ほどだ。私が日本から持参したクッションは、1300円のクッション。なぜ、これほど物価が違うのか。早朝と同じように、片足のない人や足が奇形した人、ホームレスの親子連れが、お金を要求して来る。私は目をつむり、無視をする。安易にお金を渡すことは、よくないことだと言われていた。しかし、これほど列を行ったり来たりしてお金を恵んでもらうのも、大変な重労働ではないか。日本なら、こんなに苦労をしなくても、残飯が至る所に捨ててあるのに。インドの貧しさと、日本の豊かさ。投資で一瞬にして何十億円も儲ける人々と、朝から晩まで、わずかなルピーを求めて歩き続ける人々。クッションでさえ10倍も値段が違う。これが、本当に同じ星の中で起こっている出来事なのか。なぜ地球には、これほどの格差があり、国によって、これほど生活が違うのだろうか。そんなことを考えていると、同じツアーの日本人の方が、「座布団がないねぇ」と私に話しかけてきた。「僕もなくなってました。盗まれました」「いや、たぶんセヴァダルが持っていったんだと思う。ゲートの横に置いてあるはずだよ」急いでゲートの横に行くと、私のクッションが、捨てるように置いてあった。

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  • 15 Jan
    • 地獄への旅19 皇帝になるべきだ

      散々いじめ抜いたあとで、私が舞台から降りようとすると、観客の間から、大きな声で叫ぶ者がいた。「あなたは、皇帝になるべきだ!すぐに今の暴君に反旗を翻せ。俺たちが味方をしてやる!」これを聞いて私も悪い気持ちはしなかったが、しかし、あの強烈な意思の持ち主とすぐに戦争をすることには躊躇した。私はまだ地獄へ来たばかりで、まったくここの事情がわからないから、軽率な行動はできないと考えたが、同時に、戦争の始まりは時間の問題だと痛感せざるを得なかった。どうせ、今日劇場で起こったことが、いつまでも皇帝の耳に入らないわけがない。耳に入ったら最後、あんな抜け目のない人物が、防衛策を講じずに、ぼんやりしているはずがない。そこで私は叫んだ。「まあ、待ちなさい。俺は、地獄の支配者になろうという野心はまったくない。相手が攻撃を仕掛けてこない限り、俺はあくまで陛下の忠実な民だ」そういうと、あちこちから、クスクスと嘲り笑う声が聞こえ、中には、無遠慮に囁く奴もいた。「あいつ、臆病だな。怖がってやがる」「黙れ! ケダモノが」と私は叫んだ。「もう一度批判的なことを言ったら、お前らが想像できないほどの拷問をしてやるぞ!」「馬鹿が!」と観客席の一人がわめいた。「俺たちには、皇帝がついていらあ。お前の手に負えるかよ!」その瞬間に私は、そいつを舞台に引きずり出して、役人たちに命じて、生きながら体の皮をはがせた。いや、皮をはぐというと、いかにも物質的な感じがするが、他に適切な言葉がないから困る。観客の目には、皮をはぐように見え、本人も皮をはがれたように感じる。もちろん、霊界の者に肉体はないのだが、あってもなくても感覚は同じなのだ。※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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    • 現代人は自然を過小評価している

      自然の中にいると幸福度が大きく高まることが、アプリを使った大規模な調査によって明らかになった。自然に触れることが幸福度に大きく関わっているのならば、自然に触れる機会が少ないというのは、人生の素晴らしい機会をたくさん失っていることになる。 〈マッピネス〉は、戸外から隔絶された場所ですごす状態が、現代人のあいだで疫病のように広がっていることだけでなく、現代社会の構造や習慣に対しても鋭い告発をしている。 つまり、わたしたちの自己認識そのものにも問題があると指摘しているのだ。 作家のアニー・ディラードが述べたように、人生をどう生きるかは日々をどうすごすかで決まる。 それなら、脳をもっと幸福にするほうがいいにきまっている。 それなのに、わたしたちは日々の生活に忙殺されて疲れはて、緑から遠く離れて室内での気晴らしに慰めを見いだし、ゲーム機やスマフォばかりいじってはいないだろうか? たしかにそれも一因だけれど、自然のなかですごさなくなったことには、ほかにも理由がある。 オンタリオ州にあるトレント大学の心理学者エリザベス・ニスベットは、150人の学生に、運河沿いの小径か、大学構内の建物を結ぶ古ぼけた地下通路のいずれかを歩いてもらうことにした。 事前に学生たちには、歩いている最中にどの程度幸せな気分になるかを予測させた。 歩きおえると、学生たちは幸福度を評価する質問紙に回答を記人した。 すると事前の予測では、どの学生も、地下道路を歩くときに感じる幸福度を過大評価し、屋外を歩くときのそれを過小評価していることがわかった。 社会科学者は、こうした予測の誤りを「予測誤差」と呼ぶ。 どのように時間をすごすかを決める際に、残念ながらこの予測誤差が大きな影響を及ぼす。 ニスベットは落胆した調子で、こう結論をだした。 「自然と隔絶した生活を続けるうちに、人々は自然から得られる快楽の恩恵を過小評価するようになり、自然のそばですごすのを避けるようになったのかもしれない」予測誤差というのは、間違った先入観を持っているということだ。自然から得られる恩恵は大したものではないと、現代人は勘違いしている。現代では、スマホが広まって、四六時中ネットサーフィンをしたり、ゲームをしたりしているため、ますます自然の中で過ごす機会が失われている。私たちは、意図して自然に触れる機会を増やしていくしかない。 こうしてわたしたちは、イライラさせられることばかりにいそしむようになった。 そうせずにはいられないのだ。 週に1500回もスマフォをチェックするいっぽうで(大げさな数字ではない。なかでもiPhoneユーザーはAndroidユーザーより一日に26分も長くスマフォをいじっている。だから結婚相手にはアンドロイドユーザーがお勧め)、深いよろこびを得られる機会をかえりみずに日々すごしている。 たしかに、わたしたちは忙しい。 さまざまな責任も負っている。 でも、いま進行しているのはそれよりもっと大きな変化だ。 都市化とデジタル化が進み、いまの世代は自然に関する記憶を集団で失いつつあるのだ。 アメリカとイギリスの子どもたちが戸外ですごす時間は、両親が子どもだったころの半分程度に減っている。 学校にいる時間をのぞいても、子どもたちは一日に7時間もモニターを見てすごしている。 自然環境に身を置く時間がなくなったため、自然に接すれば心身ともに元気になることを実感する機会もなくなった。 自然に触れるとより健康に、より創造的になるうえ、思いやりをもてるようになり、社会や人とうまく関われるようになることは、さまざまな研究からもあきらかになっているのに、そうした研究結果にはだれも目もくれない。 自然は文明社会に大いに貢献するというのに。私たちが、バーチャルな世界に生活の比重を移していくことは、もはや避けることができないだろう。身体や自然といったプリミティブ(原始的)な部分は、現時点では、疎かにされている。しかし、脳が認識するバーチャルな世界の情報量が、より増えて行くならば、この問題は自然に解決して行くと思われる。たとえば、私たちが毎晩見ている夢は、脳が作り出したバーチャルな世界だ。夢の中で自然に触れれば、私がちが目覚めた状態で自然に触れているのと同じ心理的な効果があるはずだ。そう考えると、バーチャルな空想世界とプリミティブな現実世界が対立軸にあるというよりは、現実世界そのものがバーチャルな世界に移行しているとも言える。バーチャルな世界で、プリミティブな感覚を感じることができるように、テクノロジーの進化がさらに必要となるだろう。(出典:『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方』フローレンス・ウィリアムズ著 NHK出版)NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方posted with amazlet at 17.12.02フローレンス・ウィリアムズNHK出版売り上げランキング: 5,642Amazon.co.jpで詳細を見る

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  • 14 Jan
    • プレゼントありがとうございます。

      お茶やサプリメントのプレゼントありがとうございます。カードのプレゼントありがとうございます。感謝いたします。

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    • Toshiさんとあの夏 ~XJAPANボーカルToshi岡山コンサートの記録32 道のり

      僕も、主要なライブハウスやジャズ喫茶などに行き、コンサートのチラシを置かせてもらった。岡山市や教育委員会の後援も、許可が降りそうだった。そうなれば、公立の学校に、チラシを数枚ずつ配布してもらうことができる。学校への慰問も、可能かもしれない。大きな福祉施設の慰問で、テレビや新聞などに取材に来てもらえば、さらなる集客に繋げることができる。これでなんとか、集客への道筋は見えてきた。その頃、Toshiさんは、毎日、全国各地でコンサートをしていた。朝から慰問に行き、夜にコンサートをする。一日中歌い続けていた。僕は、コンサートの合間に、マネージャーに連絡した。マネージャーは、岡山コンサートの一週間前に、慰問に来ることができるといった。岡山コンサートまでは、三ヶ月を切っていた。運営マニュアルの制作や、ボランティア・スタッフとの打ち合わせを重ねていかなければならない。前売りチケットも、一枚でも多く手売りをしていこう。岡山の有力者の方々にお願いして、チケットを購入してもらおう。やっと、岡山コンサートへの道のりが見えてきた。当初はとても開催できないと思ったコンサートだが、なんとか開催に漕ぎ着けることができそうだ。この時の僕は、その後に起こる想定外の出来事など、全く予測していなかった。

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    • 地獄への旅18 拷問係と戦う

      しばらく、くだらないことをしゃべっているうちに、やっと芝居の幕が上がった。芝居のストーリーが進むにつれて、観客の喧嘩や口論が次第に静かになっていった。私はここに地獄の芝居のストーリーを細かく紹介しようとは思わない。ざっと大まかに言うと、ありとあらゆる種類の悪事や情事が細かく私たちの前で描かれた後で、残忍極まる拷問の場面が始まるという感じなのだ。すると、それまで大人しく見学していた私の家来が、急に、声を潜めて言った。「ご主人様、ここらへんで早く逃げ出したほうがいいです。この芝居の終わりになると、拷問係が観客を舞台に引きずり出して、ひどい目に合わせますから……」そう言った途端に、舞台の拷問係が、一歩前に進み出て、私の家来を指さしながら叫んだ。「コラッそこの奴! ここへ出てこい!」家来は、恐怖の表情を満面に浮かべて、ガタガタと震えながら立ち上がったが、体がいうことを聞かず、座席を離れ、舞台の方へと引きずられ始めた。私はこれを見て、とても腹が立った。どれほど虫けら同然の奴でも、家来はやはり家来に違いない。それを、許可もなく引っぱり出されては、主人のプライドに関わる。私は、けたたましく席を蹴飛ばし、立ち上がった。「おら!」と私は舞台に向かって叫んだ。「こいつは俺の家来だ! ふざけたことをしやがると許さないぞ!」すぐに興奮したうめき声が劇場全体に響き渡り、観客一同がかたずを飲んで見守った。拷問係は、思いっきり私を睨みつけた。「コラッ新人! 新人でもなければ、そんなふざけたことは言わないはずだ。いや、お前のような奴には、そろそろ地獄の苦しい懲罰を体験させる必要がある。さっさとこの舞台に出てきて、俺たちと勝負をしろ!」「何を言ってやがる! 勝負をするならお前がこっちへ来い!」お互い、掛け合いのセリフが噛み合い、すぐに強大な意思と意思との戦いが、私たちの間に始まった。私の利点は、意思がものすごく強固で、決して負けない気力を持っていることである。それだけが私の唯一の武器だ。舞台から放射されるエネルギーは、とても強力だったが、私はうまくそれに抵抗しただけではなく、逆に敵を自分の手元に引き寄せにかかった。しばらくの間、勝負は五分五分だったが、その時、観客の間から、どっと喝采が起こった。敵が、一歩、ヨロヨロとこちらによろめいたのだ。しかし、敵もなかなかのもので、次の瞬間に、再び後ろに飛びさがると同時に、今度は私の足元が危うくなった。私の体は、思いがけず数十センチ前へ弾き出された。観客は、また、どっと囃し立てる。一時は、ひやりとしたが、すぐに体制を立て直し、一世一代の力を振りしぼって、ぐっと睨みつけると、ついに敵の姿勢がまた崩れ始めた。「エーイ!」気合をひとつかけるごとに、敵の体は、ズルリズルリと舞台の端まで引きずられてきた。そこで先方は、もう一度、死に物狂いで抵抗したが、最後に敵は、ものすごい悲鳴のひと声を上げて、舞台下の演奏スペースの中に転落した。演奏家たちは、びっくりして四方へ逃げた。同時に、歓声と喝采の声が、観客の間からどっと湧きだした。それから先は、いよいよこちらのペースで、敵は起き上がって、一歩一歩私の座席を目指して、操り人形のように、一直線に歩み寄ってくる。情けないことに観客たちは、それでも敵を恐れて、右に避け、左に逃げる。とうとう敵は、私の前に来て、ひざまずいた。しばらくして、私は言った。「舞台に戻ってよい。俺も舞台に出る」もうこうなってしまっては、敵も完全に大人しくなり、元気なく舞台に引き上げると、私もすぐその後から、身軽に舞台へと飛び上がった。「こいつを拷問にかけやがれ!」私は、敵の配下の役人どもに向かって、そう命令した。役人どもは、躊躇もせず、今までの上司に向かって、ひどい拷問をすることになったのだが、いや観客たちの喜びようは普通ではなく、手を叩く、足を踏み鳴らす、大声を出す、口笛を吹く、さすがの大劇場も、壊れるかと思うほどだった。※本連載は、John Sebastian Marlowe Wardの著書の原訳(大正14年出版)を参考に、私が独自に現代語にした物語です。

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元サンマルク総料理長だった父が作るこだわりの無添加ドレッシング専門店

大人になってからピアノを始めました。
ピアノ6年目です。

8年目です。

9年目です。
シンプルな練習曲は意外に難しいのです。



プロフィール

Mizui Shinsuke

自己紹介:
水井伸輔(みずい しんすけ) 作家・ボイストレーナー・プロデューサー Office SINQA代...

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