昨日はある大学病院の精神科教授による勉強会に参加してきました。
統合失調症など遺伝的要因が大きい疾患の羅患率は大きく変わってないようですが、
気分障害(うつ病含む)はこの15年で3倍になっているそうです。
新しい薬が開発されテレビでのCMも増加して、うつ病に対する認識が変わってきている為、
受診率の増加も原因の一つですが、それだけでは説明できない増加率だと話していました。
社会的環境の変化から、人間のストレスに対する心の抵抗力が低下している可能性が高いのでは?と話していました。
特徴的なのは30年前、うつ病は中高年の方が多く罹っていました。
家族を持つ重圧、仕事の責任の増加、若い時からの身体の変化、更年期などのホルモンバランスの変化などからストレスへの感受性が強くなってしまったと思われます。
しかし、今は20代から34歳までがピークになっているそうです。
これは核家族化、少子化により社会環境変化から子育てが変わってきている為、
手をかけて優しく子育てする事で優しい子が育つ分ストレスへ抵抗力は昔より弱くなってしまっているのかもしれません。
そして女性の割合が多いようです。
これは女性の方がバイオリズムの影響をホルモン変化などから男性よりも受けやすいと考えられています。
中医学では自律神経の働き、ストレスへの感受性を「肝」がコントロールしていると考えています。(西洋医学の肝臓も含めますが広くとらえています)
春はもっとも肝が影響を受けやすい季節です。
その為「肝」に良いものを食べ、運動をすることで発散するように心がけましょう。
特に肝にやさしい食べ物・・・香りのいい野菜、鶏肉、豚肉、レバー、イチゴ、酢の物などなど
蒲谷漢方研究所
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