2011-01-23 19:50:27

近藤氏「抗がん剤は効かない」への反論II-②ベクティビックス

テーマ:近藤誠氏への反論

文藝春秋2月号の立花隆氏との対談で出てきた大腸がん新規分子標的薬ベクティビックスの承認の問題が取り上げられています。
要旨は
日本でのベクティビックスの認可条件がPFS(無増悪生存期間:がんのある程度の増悪や新しい転移が出るまでの期間の事)という指標で行われている事を批判しています。
1,2次治療が効かなくなった患者さんを対象にこのベクティビックスを投与した患者さんとBSC(抗がん剤治療以外の症状緩和のみ行った患者さん)で比較した臨床試験でこのPFSの曲線がベクティビックス使った患者群の方がBSC患者群のグラフを上回っている(つまり長くがんを抑えていると言う意味)とされている。
ところが、OS(全生存期間:本当の意味での死亡するまでの期間)のグラフは両群ともほぼ重なっており、つまりベクティビックスを使っても使わなくても寿命は変わらないと主張している。立花隆氏もそのグラフを見て驚いたと言っている。
しかしこれは大きな誤認である。
立花隆氏は専門家では無いのでしょうがないが、近藤誠氏はわざと読者をあさむこうとしているのかと思うような事実を隠している(気づいていないはず無いので)。
キーワードはこの試験はクロスオーバー試験だということだ。
近藤誠氏は製薬会社の意向で抗がん剤の成績を操作していると邪推していますが(現実的には不可能に近い、理由は後日記載)、氏こそ情報操作の常習犯ではないかと思ってしまいます。
次回その根拠を記載します。

(実は雑誌記事中の以下の引用文献を読めばわかるのですが)
ベクティビックス審議結果報告書
http://www.info.pmda.go.jp/shinyaku/P201000024/400256000_22200AMX00307_A100_2.pdf
ベクティビックス承認議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/txt/s0222-10.txt
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コメント

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3 ■コメント有り難うございます

>study2007さん
おっしゃるとおり臨床試験では中間解析にて有効中止と無効中止が起こりえます。これは試験終了まで待たずとも結論が出ているのでこれ以上の継続は患者さんに有害なるためですね。
今回の場合についてはまたあとで詳しく解説します。

2 ■そういうレベルの話ですか、、

文藝春秋は買うこと自体が出版社側や近藤氏の思惑に沿うことになるため、決して買いませんし、ネットの感想文を拾い読みしておおよそどんな話か見当がついたのでスルーしておりました。が、この図をみて、彼らがいかに下らない対談をしたのかほぼ判断がつきました。

UFT論文にド素人レベルの邪推をしている立場ですので(笑)、人のことは言えませんが、中間解析で有意に奏効した場合、対照群に試験薬を割り当てることぐらい誰でも理解できると思います。

立花氏が本気で判らないのかどうか?はちょっと判断できませんが、近藤氏が別の何かの記事で良く持ち出す、「生存曲線の上に凸か?下に凸か?」という信仰??と考え合わせると彼はもしかするとまるっきり医療や実験といった分野が判らないのではないかと疑ってしまいます。

またこちらのブログで勉強させて頂きたいので、大変不毛で申し訳ないですが、「反論」シリーズの継続を御願い致します。ただくれぐれも本業に差し支え無い労力の範囲で御願い致します。

1 ■失礼しました。ベクティビックスですね

訂正します。

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