2010-12-25 11:01:25

近藤誠氏の「抗がん剤は効かない」に対する反論⑤

テーマ:近藤誠氏への反論
近藤誠氏の主張
・昔と比べるとCTなどの画像診断が発達して肝転移などが10mmの小さい内に発見できるようになった。以前は触診でしかわからず8cmの転移などもあった。同じ著者の同じ治療法が数年で数ヶ月生存期間が延びたのはこれで説明できる。
その実例として紹介している大腸がんフォルフォックスフォー試験は同じ研究者が同じ試験を行ったにも関わらず試験期間が8年違うだけで生存期間が3ヶ月以上も改善している例を紹介しています。

反論: まずCTは1995年以降なら極端に性能が上がったわけではありません(PETCTを除く)。また10mm未満の転移は小さすぎて測定可能病変ではないのでそれだけでは逆に臨床試験の条件に反して参加できません。また術後定期的に検査された症例だけではなく、いきなり肝転移の見つかる症例も少なくなく、肝転移は本人の状態が良ければ8cm以上であろうが今でも普通に試験参加しています。

さらに試験期間8年間の時間差の間にフォルフォックスフォーの後に使用される2次治療としてのイリノテカン+5FU併用療法がIFLからフォルフィリ療法という投与スケジュールに進化してより安全で効果的になったこと(内容は5FUが急速静注から急速静注+持続静注に変わっただけ)やアバスチン、アービタックスという新規分子標的薬も2次治療以降に使用できるようになったこと、これらの要因から十分説明出来るのではないでしょうか。
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コメント

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2 ■Re:無題

>●さん
この辺は近藤誠氏の主張の中でも憶測が入っており根拠が示されていません。
こちらも実臨床にずっと携わって多くの病院を見てきた印象を述べているわけです。議論のたたき台がないので水掛け論となってしまいます。

1 ■無題

仮にCTの技術自体の向上が無かったとしても、一般的な病院へのCT導入率増加やCTを使用した検診受信数増加が寄与している可能性は無いのでしょうか。

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