平岩弓枝「魚の棲む城」
テーマ:本(時代小説)どちらかといえば女性向きの趣が強い
人間描写が非常に素敵な
時代小説です。
夏よ、立ち去るがいい!!
(気温はだいぶましになりましたが、どうしても湿度が…)
田沼意次と、
そのそばにい続けた男と女の物語。
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【ストーリー】
田沼意次…彼は百姓から石をあげていった
いわば「なりあがりもの」だった。
彼はその才能、容姿端麗、性格のよさから
多くの人が慕っていた。
そんな田沼意次には
同じ幼名だった龍介と
彼が恋をしたが、その恋は実らなかった女性、
お北がいた。
それぞれ、彼に命、御身を捧げた二人、
この物語は田沼意次の生涯と
そのそばにい続けた二人の物語…
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【感想】
読んでいて非常に心地よく感じました。
こう言う本に出会ったのは久しぶりですね。
と、いうよりも数週間の猛暑から解放されて
サーキュレーターを付ければ涼しい風が吹いてくるからかも
以前だったらこの風
熱風でしたもの。
そんな心地よい作品は
一人の男、才能ある男、田沼意次を
メインに、その男を慕い続けた同じ幼名(ただし漢字違い)の
男と、意次が恋したものの、その恋は成就しなかった
一人の女性を取り上げた作品です。
意次のところはその素敵な人柄を
垣間見ることができます。
それでいて意次は「容姿端麗」みたいだったようですよ。
それはあの「大奥」へいったときに
よくわかる描写があるのです。
これは知らなかったのですが、男性に飢えている(!)
大奥では男性が来ると意地悪を重ねるということ。
その意地悪は本当に悪質で、着物の裾を引っ張られたりして
散々な思い(怪我までして)かえって行く人がいたようですよ。
女社会、おそろしや。
でも、意次が来ると…
あーら不思議、だーれも意地悪するひとなんかいやしません。
そう、大奥の皆様も見とれてしまうほど
彼はいわばイケメンだったということです。
手も下せないほどいい男だったって
どれぐらいかっこよかったんでしょうね…
(着眼点、間違ってません?)
この本の女性視点のほうでは
意次の裏、の顔を知ることができます。
そう、いわゆる「禁じられた愛」にふける姿です。
だけれどもその描写は露骨ではなく、
ほのかな色香で読みづらくありません。
ただしちょっぴり恥ずかしくはなりますけどね。
他人様のそれを覗いている訳ですから
それでわかる人は分かるでしょう。
(と、言うかすでに明確にその描写はあります)
お北の息子はそう、意次との間にできたというのが。
彼女は人の妻ですがこの夫はいわゆる「自分勝手」な
男なわけです。
これも描写がありますが、正直勘弁な男です。
無理無理に…ですから。
後半にはついにその恋が実ります。
そこからがこの本の楽しみでもあります。
男と女の素敵な一時です。
そして男のほう。
彼は意次とは違って泣くという癖があります。
だけれども、女々しいわけではないですよ。
彼は意次の友人、本当に良き友だと言うことが
ところどころで伺えます。
時に彼に警告を与えもしますしね。
ぁ、女の悪の面も垣間見れますよ。
それは一時は意次の子ではないか?
といわれたある不義の子のお話です。
彼女の娘はその後大奥へといって
ある種の栄光を手に入れはしますが…
この不義の子を作った女がまた強力な悪女です。
猛々しい、と言う分類かな。
ページ数が多めの本で
あせってはしまいましたが
結局時間もかからず読めました。
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今日は久しぶりにカレーを食べました。
ちょいとルーが違ったから辛さがぬるかったです。
やっぱりゴールデンカレーでしょ。
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