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2012年02月26日(日)

都筑道夫「猫の下に釘を打て・三重露出」

テーマ:本(ミステリー)

何とか読み終わりました…

久しぶりにきちんと本を読んでいるなぁ。

具合が悪いとあまり本も読めなくなるもので。



今回紹介する本は…

まさにユニークミステリーです。

ちょっと毛色が違いますよ。





都筑道夫「猫の下に釘を打て・三重露出」
猫の舌に釘をうて・三重露出

都筑 道夫 講談社 1997-07
売り上げランキング : 672113
by ヨメレバ


まさに発想がユニークです。

特に後に出てくる作品は…





【感想】

今まで読んできた中で

一番発想が突拍子も無い作品です。

前者の作品は、名探偵が記述者・被害者・加害者という

とんでもない三役をやってのける作品です。



一応言っておきますと…

3つの中の2役までなら「超」が

つくまでの有名作品ですでにやられています。

そう、あの当時物議を醸し出したあのアイツです。



ただし、前者の作品は

面白いものの、残念なことに

少々、展開が強引なところが

目に付くんですよね…

それともうひとつの欠点もあって…

これに関しては2つ目の作品の紹介後に

言及しようかと。



面白い、と言うか

中々やってくれるな、と感じたのが

後に出てくる作品の「三重露出」です。

この作品は分かりやすく表現するのならば

まさに「お徳用パック」とでも言いましょうか、

とにかく1作品で2度楽しめる作品です。



この作品では

翻訳した文章に出てくる登場人物が

現実世界に出てきたすでに亡くなった人物と

同一名であることから始まった一種の「疑惑」です。



ちなみに翻訳書のほうは

ご丁寧なことに早川や創元社の冒頭で

よく見かける作品表記がばっちり書かれています。

さすが、元早川書房にいた人ですね。



ちなみに注目してほしいのは

そこに書かれている出版社です。

ン…どこかで見たことあるような感じですが

ざーんねん、似たような会社のようですよ(笑)



面白く感じたのは

その翻訳書の物語のほうです。

お色気描写たっぷりで

赤面しそうになりましたがね。

怪しさたっぷりな雰囲気が出ていますが

きちんとスパイものの王道パターンをきちんと持ってきており

空想の物語なのにやるな!と思いました。



現実視点のほうは

前者の作品と同様で

最後に思わぬ角度からとんでもない事実を

突きつけられることとなります。

なんとなく罠がある、と言うのには気付くかもしれませんが…

気をつけて読んだほうがいいでしょう。



さて、最後にこの作品は

欠点があります。

それは両作品ともなのですが

やや嘲笑的な描写が目に付いたこと。

これがあると逆にアクが強すぎて読む人を

明確に選ぶ作品になってしまった気がします。



初期の設定がかなり「濃い」ものになっているので

これは普通表現でもよかったのでは、

と思いました。



彼の著書は前も紹介しましたが

ドツボにはまれば本当に面白いです。





たまには午後にCDでも見てくるかなぁ。

少し面白い洋楽を探したい気もしますし。




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2012年01月29日(日)

樹下太郎「鎮魂の森」

テーマ:本(ミステリー)

ちょっとこの作品を

ミステリー、といってしまうのは

非常に難しいんですよね…



ちなみに前もって予告しておきましょう。

次に紹介する本はAmazonにはデータがありません。

なので古本屋、もしくは図書館で探してください。





樹下太郎「鎮魂の森」
鎮魂の森
樹下 太郎 出版芸術社 1993-08
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この作品はどちらも

男の崩壊劇を描いたものです。

短編のほうはさほど手痛い目は

くらっていません。





【感想】

この作品は2つの作品が入っているので

これもストーリーは省略しておきたいと思います。

その代わりこちらの感想で触れることにしまして…



もちろんメインの作品は

「鎮魂の森」です。

この作品がなぜこう言うタイトルなのかは

きちんと物語を読んでいけば

おそらく、分かるかと思います。



この物語は

一人の男が遺書に

「余計な事柄」を書いてしまったがために

その遺書を種に脅迫されてしまう物語です。

ちなみにその遺書と言うのは

決死の覚悟で戦場に行って

もしものために書いておいたもの。



どうやらその遺書を

焼き払おうとしたときに

何者かに見られてしまったみたいで…



ちなみに超がつくほどの不運な男、貴一郎には

彼を慕う一人の女性がいるのです。

それが冴子と言う女性です。

彼女はワケありの彼を愛し、

心から尽くしてくれます。



そう、彼女は父親を亡くしているのです。

しかも自殺で。

そのために正義感はものすごく強いのです。

だけれども、その正義感はアダとなってしまい…

その結末は何を意味しているかは分かることでしょう。



男の性格も災いしましたね。

彼もまじめさが過ぎなければ

こんな目に遭う事もなかったのですが…



もうひとつの作品は

「お墓に青い花を」です。

これも男の崩壊劇(小)ですが

これは明らかに男側に非があります。

これに関しては…

結構思い当たるふしがある人もいるのでは?



だとしたら…

くれぐれもこう言う目に

遭わないように気をつけてくださいね。

だけれども読んでいると爽快なんですけれどもね…



ミステリーとしては

ちょっと濃さが足りない気がします。





おいしい焼肉が食べたいな。



【今聴いている曲】

Sonic Youth - On The Strip


超有名なアーティストですね。

名前ぐらいは聞いたことのある人、多いかと。

影響を受けた人も多い様で。



【収録アルバム】


ダーティ ダーティ
ソニック・ユース

ユニバーサル インターナショナル 2006-05-17
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2012年01月29日(日)

都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」

テーマ:本(ミステリー)

これは異色系のミステリーです。

なにせ父親のやった行為を

清算するがために…?





都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」 なめくじに聞いてみろ

都筑 道夫 扶桑社 2000-10
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負の遺産は全部で12人です。

彼はすべてを

「始末」できるのでしょうか…?





【感想】

一応12話あるので

ストーリーのほうはこちらの感想のほうで

触れておくことにします。



主人公の桔梗(ききょう)信治は

父親が殺し屋の育成と言う

まあまあとんでもないことをしてくれたおかげ(?)で

この弟子たち12人を己が手で始末せねば

ならなくなってしまったわけで。



ちなみにこの桔梗と言う男、

最初の登場シーンがものすごくふるいすぎて、

あるいみへっぽこなので、どう見ても

こんな奴に「始末」なんていう仕事が

できるのかよ?と思ってしまうはずです。



私もパッと見、これで本当に

倒せるの?どう見ても無理だろうな、

と思っていたぐらいです。

でもでも…強いです。



でも相手だって強いですから…

時には眠らされて

とんでもない場所に連れて行かれたり…

始末業と言うのも実に危険なものです。



この12話の中には

実は恋の要素もあるんです。

途中で出てくる飛び切りのべっぴんさん(!)の

竜子という女性がいるのですが…

また性格といい、かわいらしいですよ。

でも本当の顔はスリなんですよ…



12話は基本的に

同じようなパターンの作品です。

わざと桔梗を暗殺ターゲットにしたり

ある死にたがり女をターゲットにしたり…

また後半になると脅迫状がきたり…



だけれども12話だけは特例です。

きっと驚くであろう事実が

読者の前に提示されます。

でも、一応それにつながる伏線は

12話中のところどころに出ていたことは出ていました。



決定的な場面も

ひとつありますしね。

普通ならわざとそうした、で

片付けられてしまいますが…



へっぽこな雰囲気だけれども

テクニックは超一流。

そんな不思議系暗殺者(?)

桔梗信治の面白い作品でした。





もう一人忘れていけないのは

オートモ・ビル氏。いじられ系ワルですよ。



【今聴いている曲】

Electric Universe - Magnetic Field


これはサイケだろうなぁ。

だけれども今はやりのサイケよりは

BPMも遅めです。

曲によってはゴアかな。


【収録アルバム】


Blue Planet 99 Blue Planet 99
Electric Universe

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