上橋菜穂子「精霊の守り人」
テーマ:本(ファンタジー)ようやく借り物の本を完全消化!!
貸してくださったSさん、ありがとうございましたっ!!
次は有名作家の時代小説、ぜひよろしくお願いします。
優しさ伝わるファンタジー。
それが「守り人シリーズ」です。
凄腕の女用心棒と、
過酷な運命を背負った皇子の試練。
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【ストーリー】
それは、女用心棒バルサが
あるきっかけで命の危機から第二皇子であるチャグムを
救ったことから始まったことだった。
その後、チャグムの母親から
彼を守るように依頼されたバルサ。
しかしそれは後々判明するチャグムの事実から
困難を極めるものとなるのであった…
はたして二人の運命はいかようになるのであろうか…
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【感想】
本当に心暖まるファンタジーですね!!
そして争いごとも極力最小限に抑えられていて
人間描写メインの素敵な本です。
一時期、ファンタジーブームと言うものがありました。
そのときには国内・海外といろいろなファンタジーが出ましたが
海外のそれには結構きつい表現があるものがあって
私でも眉をひそめてしまうものがありました。
それに、あんまり行ってしまうのもなんですが…
長いんですよねぇ。
この本はその分、
割とコンパクトな部類に入ります。
一応、この本もシリーズものなんですけどね。
だけれども、この読みやすさですので
期待してもよさそうです。
この本での醍醐味は…
精霊の卵を宿し、追われる運命となった
チャグムと凄腕の用心棒、バルサの
成長の記録といっても過言ではないでしょう。
ちなみにこの用心棒、バルサは…
女性であります。
しかも三十路ですよ、み・そ・じ。
こう言うものの主人公は若者が多い中
異例の扱いですよね。
それ忘れちゃあいけない
過酷な運命を背負った少年、チャグムです。
彼は2度も、実の父親に命を狙われているのです。
だけれども運がよかったのか、命拾いしています。
本当に二人の運命は過酷です。
うまく逃げおおせられると思いきや
追っ手に捕まりあわや…になりますし。
でもそんなときのバルサがまさしく「勇猛」なんですよね。
こんなこと女性がやれ、といわれたって簡単にできませんよ。
しかもあえて怪我を負ってまでも
彼女はチャグムを守るんですよね。
その後のチャグムもすごいですよ。
まだあどけなさの残る少年なのに…しっかりしてますね。
それとこの物語には
もう一人忘れてはいけない、大事な人物がいます。
名前だけ聞くと「何だ…男か」と思うのですが…残念。
女性、それもおばあちゃんです。
その名はトロガイ、と言います。
彼女は本当にものすごいです。
追っ手を見事に翻弄してしまいますし、
その向上心もものすごいですし…
70越えているんです、このハイパーおばあちゃん。
それでいて飲兵衛さん。
ちょっとかわいらしいですね。
彼女の追っ手を翻弄する一幕は
彼女の豪快さを示すいい例です。
ぜひ、その世界を本の中で覗いて見てくださいね。
この本の中で一番会いたいのは実はこの人だったりします(笑)
旅が後半に行くにつれて、
「精霊の守り人」となったチャグムにも
変化が訪れます…
それがある意味、鍵になったりするんですよね。
100年に一度の出来事の。
そしてその卵を奪おうとするラルンガについても。
ここまで読みやすい本って
中々出会えないものです。
前にも勾玉シリーズを読んだけれども
読み易さではこちらに軍配が上がります。
それとどの年代の人でも楽しめるようになっていますし、
子どもだったらバルサのたくましさの中にある優しさ、
大人だったら星読の世界の闇の世界、
そして大人の世界の醜さ…
楽しみ方がいっぱいある本でした。
この本のほかにも結構冊数があるようなので
ご縁があったらぜひ読みたいです。
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キノの旅のシリーズに触れていなかったら
いつの間にか結構本が出ていたと言う事実。
特に外伝的な学園キノなんか冊数増えているぞ!!
これも機会があったら読みます。
ヴァイオレンスなキノが好きなのです。
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