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2012年01月29日(日)

樹下太郎「鎮魂の森」

テーマ:本(ミステリー)

ちょっとこの作品を

ミステリー、といってしまうのは

非常に難しいんですよね…



ちなみに前もって予告しておきましょう。

次に紹介する本はAmazonにはデータがありません。

なので古本屋、もしくは図書館で探してください。





樹下太郎「鎮魂の森」
鎮魂の森
樹下 太郎 出版芸術社 1993-08
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この作品はどちらも

男の崩壊劇を描いたものです。

短編のほうはさほど手痛い目は

くらっていません。





【感想】

この作品は2つの作品が入っているので

これもストーリーは省略しておきたいと思います。

その代わりこちらの感想で触れることにしまして…



もちろんメインの作品は

「鎮魂の森」です。

この作品がなぜこう言うタイトルなのかは

きちんと物語を読んでいけば

おそらく、分かるかと思います。



この物語は

一人の男が遺書に

「余計な事柄」を書いてしまったがために

その遺書を種に脅迫されてしまう物語です。

ちなみにその遺書と言うのは

決死の覚悟で戦場に行って

もしものために書いておいたもの。



どうやらその遺書を

焼き払おうとしたときに

何者かに見られてしまったみたいで…



ちなみに超がつくほどの不運な男、貴一郎には

彼を慕う一人の女性がいるのです。

それが冴子と言う女性です。

彼女はワケありの彼を愛し、

心から尽くしてくれます。



そう、彼女は父親を亡くしているのです。

しかも自殺で。

そのために正義感はものすごく強いのです。

だけれども、その正義感はアダとなってしまい…

その結末は何を意味しているかは分かることでしょう。



男の性格も災いしましたね。

彼もまじめさが過ぎなければ

こんな目に遭う事もなかったのですが…



もうひとつの作品は

「お墓に青い花を」です。

これも男の崩壊劇(小)ですが

これは明らかに男側に非があります。

これに関しては…

結構思い当たるふしがある人もいるのでは?



だとしたら…

くれぐれもこう言う目に

遭わないように気をつけてくださいね。

だけれども読んでいると爽快なんですけれどもね…



ミステリーとしては

ちょっと濃さが足りない気がします。





おいしい焼肉が食べたいな。



【今聴いている曲】

Sonic Youth - On The Strip


超有名なアーティストですね。

名前ぐらいは聞いたことのある人、多いかと。

影響を受けた人も多い様で。



【収録アルバム】


ダーティ ダーティ
ソニック・ユース

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2012年01月29日(日)

都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」

テーマ:本(ミステリー)

これは異色系のミステリーです。

なにせ父親のやった行為を

清算するがために…?





都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」 なめくじに聞いてみろ

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負の遺産は全部で12人です。

彼はすべてを

「始末」できるのでしょうか…?





【感想】

一応12話あるので

ストーリーのほうはこちらの感想のほうで

触れておくことにします。



主人公の桔梗(ききょう)信治は

父親が殺し屋の育成と言う

まあまあとんでもないことをしてくれたおかげ(?)で

この弟子たち12人を己が手で始末せねば

ならなくなってしまったわけで。



ちなみにこの桔梗と言う男、

最初の登場シーンがものすごくふるいすぎて、

あるいみへっぽこなので、どう見ても

こんな奴に「始末」なんていう仕事が

できるのかよ?と思ってしまうはずです。



私もパッと見、これで本当に

倒せるの?どう見ても無理だろうな、

と思っていたぐらいです。

でもでも…強いです。



でも相手だって強いですから…

時には眠らされて

とんでもない場所に連れて行かれたり…

始末業と言うのも実に危険なものです。



この12話の中には

実は恋の要素もあるんです。

途中で出てくる飛び切りのべっぴんさん(!)の

竜子という女性がいるのですが…

また性格といい、かわいらしいですよ。

でも本当の顔はスリなんですよ…



12話は基本的に

同じようなパターンの作品です。

わざと桔梗を暗殺ターゲットにしたり

ある死にたがり女をターゲットにしたり…

また後半になると脅迫状がきたり…



だけれども12話だけは特例です。

きっと驚くであろう事実が

読者の前に提示されます。

でも、一応それにつながる伏線は

12話中のところどころに出ていたことは出ていました。



決定的な場面も

ひとつありますしね。

普通ならわざとそうした、で

片付けられてしまいますが…



へっぽこな雰囲気だけれども

テクニックは超一流。

そんな不思議系暗殺者(?)

桔梗信治の面白い作品でした。





もう一人忘れていけないのは

オートモ・ビル氏。いじられ系ワルですよ。



【今聴いている曲】

Electric Universe - Magnetic Field


これはサイケだろうなぁ。

だけれども今はやりのサイケよりは

BPMも遅めです。

曲によってはゴアかな。


【収録アルバム】


Blue Planet 99 Blue Planet 99
Electric Universe

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2012年01月28日(土)

ブライアン・コフィ「マンハッタン魔の北壁」

テーマ:本(その他)

この作家名を聞くと思わず「誰、この人」

となることでしょう。

実はこの名前はある有名作家の変名です。

「悪魔は夜はばたく」

この作品の作者、といえば誰かはもう分かりましたね。

(これのホラー文庫版は変名ではなく有名な名前のほうです)





ブライアン・コフィ「マンハッタン魔の北壁」
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じわじわと迫る

最悪の狂人、殺人鬼の恐怖。





【ストーリー】

それはアメリカで起きている

まさに狂っているとしかいえない連続殺人事件だった。

とにかく女を殺しまくるのだ。

しかもとてつもなくむごい方法で。


そんな中ひとりの透視能力のある男が

この殺人鬼の名前を透視したために

悲劇は起こった。

逆恨みをした殺人鬼は

その男…グレアムとグレアムの恋人、コニーに

牙をむいたのだ…


計画は実行に移され、

彼ら二人は高層ビルで

狂人に追い回されることとなってしまったのだ…!!


はたして彼らは

この殺人鬼から逃げおおせられるのか?





【感想】

これは実に怖い作品ですぜ。

マキャモンの「ナイト・ボート」なんぞ目ではありません。

ゾンビたるものは出てきませんが

現実のモンスターとでも呼ぶもの(=殺人鬼)が

本当に恐ろしいのです。



この殺人鬼は

ある哲学者を曲がった方向に解釈してしまったがために

恐怖の狂人に成り下がりました。

それが、彼…グレアムが名前を名指しにしてしまったがために

さらにおかしく…です。



この哀れな殺人鬼は

本当に哀れなことに、自分が超人だと

錯覚してしまったようです。

警察なんぞへじゃないぞ、人も思っていたようですよ。

無論、グレアムに関しても…



ちなみに本当にこの作品が

見ごたえ十分だな、と感じた箇所は

グレアムの過去にあります。

まあ、それが狂人(ボリンジャーといいます)から

逃げおおせるのに大きな役割を果たすのです。



え、それは何かって?

実はほんのタイトルと、写真の表紙に

でかでかとヒントが出ています。

そう、彼にはそんな強みがあるんですよ。



実はグレアムの能力は

そのスキルを使わなくなった代償として

得たものでもあるのです。

だけれども狂人に高層階に閉じ込められてしまったら

その前もっていたスキルを使わないわけにはいかないのです!!



でもね…そこでグレアムは葛藤するんですよ…

この力を使うということは

思い出したくもない過去を解き放つことに

なるのですから…



だけれども彼は…

力を振り絞って一歩間違えば

命はない危険な逃亡に身をゆだねます

そう、愛しの彼女とともに。



あ…今になってちょっと触れますが

グレアムって実はあちら方面が

ものすごいらしいですよ。

それはすごいらしく…

だけれどもその描写は特性だけに

とどまっているので気になさらぬよう。



それよりも狂人の

そちら方面のほうが

狂気に満ち満ちていて

存在が薄くなりそうです。



ちなみに、すべてが終わって

ああよかった!なーんておもっていますと

ガツンと来る一撃に

背筋が凍りますので、どうかお気をつけください。





今日は晴れてよかったです。

雪地獄から開放されただけ幸せです。




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