舞う葉と櫻~櫻葉嵐綴り~

嵐さんが好き。

櫻葉さんが好き。



腐女子向けのお話ブログです。

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テーマ:
「仲直りしたの?………って、翔さん何、その顔」





店で会った潤の、開口一番がそれだった。





昨夜。


雅紀が居なくなった部屋。





ごめんね、さよならって涙の粒から聞こえて、俺はもう雅紀の元に走ることができなくなった。


行かないとっていう思いと、行っても更に傷つけるんじゃないかって、思いと。





ヘタレ、だよ。潤が言う通りヘタレなんだ。





もう傷つけたくない。





好きだって思う。


ごめんって抱き締めたい。





でも、また、身体を見て。


雅紀の全身を見て。


絶対に引かないって、絶対に萎えないって、俺、言えんのか?って。





立ち上がったけど、また、座って。





俺は涙の粒を一粒一粒、拾った。


雅紀ごめんって、拾った。





拾ったそれを、雅紀が俺にプレゼントしてくれた使わなかった方のグラスに入れた。


全然足りなくて、今度は俺が雅紀にって買ったマグカップやお皿に入れた。乗せた。





一粒残らず全部を拾い終わったときには、朝が来ていた。


途中降ってきた雨に、大丈夫かって、濡れてないかって、聞きたかった。





けど。


けどさ。





スマホも財布も鞄も、持って来ていた物を何も持たずに出て行った雅紀に、会って直接聞く以外できないって。


そう思ったらやっぱり俺は、ヘタレ、で。





潤に説教してもらおうって、マジで、思った。










「してない顔だね、それ」
「戻ったら、居なかった」
「電話は?」




潤の声が、一気に不機嫌さを含んで、俺は潤の顔がまともに見ていられなくて、俯いた。





「してない。うちにスマホ、忘れてってる」
「届けに行ったの?」
「行けなかった…………」
「じゃあ何してたらそんな顔になんの?」





何、してたら。





雅紀の涙の粒を拾ってたんだよ、って。


そもそも何だよ、涙の粒って‼って、俺も思うぐらいだから、潤に言えなくて、黙る。





「だからヘタレだって言うんだ」
「俺も、自分でそう思う」





自信がない。


俺は雅紀の雅紀を、あの立派すぎるブツをもう一度見ても、雅紀を抱けるのか。抱けると言えるのか。





自信がないから行けない。


言い切れないから、行けない。


そんな中途半端な思いでは、行っちゃいけない。





「潤、頼みがある」
「何すか?」





俺が行って、抱き締めたい。けど。





もうちょっと待って、雅紀。


待ってて、くれ。





頼む。
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