一昨日の6月20日、女子プロレス団体・アイスリボンは旗揚げから丸10年を迎えました。記憶に間違いがなければ、現存する女子プロレス団体ではジャパン女子プロレスから別れたJWPとLLPW-Xに次ぐ長さで対抗戦時代からの流れのない団体としては最古参になると思います。そして旗揚げ戦当時の所属選手が一人もいない団体も5年以上の団体では唯一でしょう。

 

アイスリボンには大きく2つの節目があります。1つは千本桜ホールで旗揚げし、市ヶ谷をベースに主にマットで興行を行っていた団体が、有限会社ネオプラスの事業部になり蕨市に道場を構化えた2009年1月24日。そしてもう一つが創設者のさくらえみ選手が退団した2012年1月7日です。

 

いきなりデビュー3年半足らずで団体を任された藤本つかさ選手は1年でさくらチルドレンと言われるメンバーを手放し、新たに15人をデビューさせて現在8人が残っています(大島くじらさんは最デビューなのでカウント外、一人は引退後復帰しています)。一般企業で言えば異業種参入からここまで頑張り昨年から取締役になった上でプレイヤーとしても常にベルトを保持しているのには頭が下ります。

 

その藤本選手が2013年の大晦日にデビューした優華選手を引き連れてさくら選手が退団した飽きに新たに旗揚げした我闘雲舞に乗り込みさくら選手と2013年2月にデビューした「ことり」選手と最初で最後のタッグマッチを行います。なぜ『最初で最後』という条件をつけたのか我々は知る由もないですが、今後何かしらの団体共同興行でも関わらないというのですから単にアイスリボンとの交わりを終わらせるというだけでなく我闘雲舞が一部の団体を除き交わらないという意味合いも込めているようにもあ萌えます。実際今日の我闘雲舞後楽園大会は藤本;優華以外ではレギュラー参戦していてタッグ王者であるブリバトの他に他団体所属選手は一人もいません。

 

私は2009年5月からアイスリボンを観ていますから旗揚げ戦も道場開きも公式サイトの結果でのみしか解りません。ただ両方共さくら選手は出場していないのには驚きました。道場開きの頃5,60人の観客動員が今は前回に記事で書いたように100人を割り込むと大変となる位になりました。かつてはアイスリボンの選手は市ヶ谷や蕨のスペースに慣れて他団体で結果を残せないと言われましたが、今や今年のWAVEのリーグ戦でヤングブロック優勝、本戦準優勝を始めだいぶ状況も変わってきました。

 

昨日のニコプロで市ヶ谷を「懐かしい」と言った藤本と「小さい」と称した優華がどんな戦いを行なうのか。個人的事情もありライブ観戦は出来ませんが、結果を楽しみにしています。