只今真夜中の3時です。
1時に目が覚めてから、とんでもない覚醒状態で、ポッドキャストを聞いても眠れない状態になってしまいました。
横になってても、心配事が頭から離れず落ち着かないので起きてきました。
たぶん、このブログを始めてからこんな深夜に更新するのは初めてじゃないかしらん。

寝る前にほうじ茶飲んだせいかしら



さて、以前からブログに書き出しておきたかったマルクスの共産党宣言のなかの気になる文章を


「ブルジョア階級は、支配をにぎるにいたったところでは、封建的な、家父長的な、牧歌的ないっさいの関係を破壊した。かれらは、人間を血のつながったその長上者に結びつけていた色とりどりの封建的きずなを容赦なく切断し、人間と人間のあいだに、剥き出しの利害以外の、つめたい「現金勘定」以外のどんなきずなも残さなかった。かれらは、信心深い陶酔、騎士の感情を、氷のようにつめたい利己的な打算の水の中で溺死させた。彼らは人間の値打ちを交換価値に変えてしまい、お墨付きで許されて立派に自分のものとなっている無数の自由を、ただ一つの、良心を持たない商業の自由と取り替えてしまった。一言でいえば。かれらは、宗教的な、また政治的な幻影でつつんだ搾取を、あからさまな、恥知らずな、直接的な、ひからびた搾取と取り代えたのであった。
ブルジョア階級は、これまで尊敬すべきものとされ、新人深いおそれをもって眺められたすべての職業からその後光をはぎとった。かれらは医者を、法律家を、僧侶を、詩人を、学者を、自分たちのお雇いの賃金労働者に変えた。
ブルジョア階級は、家族関係からその感動的な感傷のヴェールを取り去って、それを純粋な金銭関係に変えてしまった。」


以下、もっと引用したいけど長くなるので・・・ブルジョア階級を資本主義経済と置き換えて読むと、そのまま今の世界の状況の分析そのものだと私は思います。
数ヶ月に一度は、ここのくだりの数ページを繰り返し読んでいるのです。


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町では、ほんとうに誠実にまっとうな商売をしてきたお店や、ほんものを作り続けてきた製造者が廃業に追い込まれている。利潤をシビアに追い求めるしたたかな商法でしか今を勝ち残れない。そのような商売は良心、人間の道徳的な感情ををより希薄にしてしまう。手段はどうであれ「お金」をたくさん稼いだ人が最も尊敬されるこの世の中だ。これが自由競争の、資本主義の行き着く先で、私達は今そんな世界を生きている。


先週だったかな、NHKのニュースで若い会社員のあいだで、新しいタイプの鬱が広がっていると問題にしてた。趣味などのプライベートでははつらつとしているのに、職場に出ると重い鬱状態になるのだという。
私には、それのどこが病気なのかわからない。人間として当たり前の反応だと思う。彼らに、悩まなくて良いよ、それは人間として当たり前の反応だからとメールを送ってあげたくなった。マルクスを読んでみてよと。なぜ会社で働くことが、そんなに君を憂鬱にさせるのか教えてくれるから。