#2 留守電

1997年06月22日(日)
テーマ:初トライアスロン
レースの後、民宿に一泊し、午前中に大島観光をして、日曜日の午後にフェリーで東京・竹芝桟橋へ。
品川付近で夕飯を食べてから、輪行して一人暮しのアパートへ着いたのは午後10時過ぎだった。

日焼けした肩に輪行バックの紐が食い込む痛みから開放され、
ほっと一息付いたとき、部屋の留守番電話※のランプが点滅しているのに気づく。


1件目、無言。

2件目、無言。

3件目、母親の声、また後で電話するとだけ。

4件目、もういい!と半ばなげやりな母親の声。


何かただならぬ事が起きたことだけは分かり、すぐに実家へ電話した。
すると、母親がこれまで聞いたこともないような弱々しい口調で教えてくれた。



「お父さんがね・・・。あと1ヶ月しか会えないかもしれないの・・・。」



電話を着ると同時に僕は財布を持って部屋を飛び出し、ママチャリで向ヶ丘遊園駅へ向い、間一髪、急行小田原行きの最終電車に飛び乗った。

何も考えず、ただ衝動的に。



続く → #3 新幹線

※当時はまだ携帯電話の普及期で、流行に鈍感な僕は当然の如く携帯やPHSを持っていなかった。


#1 伊豆大島 

1997年06月21日(土)
テーマ:初トライアスロン
1997年6月21日、大学1年生の僕は初めてのトライアスロン大会に出場した。
東京アイランドシリーズ大島トライアスロン51.5km。
関東学生選手権を兼ねたレースでもあり、上位の選手は9月に開催されるインカレへの出場権を獲得できる大会だった。


金曜日の夜に伊豆大島行きの船に雑魚寝、土曜日の朝に到着。昼に説明会があり、午後からレース。
「ゆったりできるのがこの大会の良いところなんだよ。」
という先輩の言葉を覚えてる。


スイムは第二ウェーブでスタート。
高校時代プールでは散々泳いできたが、海で泳いだ経験がほとんど無く、水のしょっぱさに慌てる。
バイクは初心者そのもの、次から次へと追い抜かれる。
ランは気を取直し、前行く選手をごぼう抜き。ひたすら前の選手を追いかけた。


フィニッシュしてから、
 「おまえ、ラン早いなぁ!?」
 
と、この大会で総合6位になった先輩に驚かれたが、
 「慣れないバイクでは、体力を温存して、得意のランに集中しました。」
 
などと生意気な返答をしていた。


その結果、


・・・


失格。


追いかけていた選手が給水地点で間違えて折り返したのに気づかず、
そのまま続いて折り返してしまったようだ。
もちろんインカレへの出場権は獲得できなかった。


これが、僕の初トライアスロン。
ちなみに母親の誕生日。


続く → #2 留守電

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