• 20 Feb
    • 母の歴史 2

      「私の探求」 母の歴史 2 祖父、伯父、そして後列左の母、私の手元にある、母の一番古い写真、伯母のアルバムからコピーしてきたもの。 母はよく「私の人生は小説になるような人生だよ」と、若い頃から言っていた。 結婚前の、どこか寂しげな、未来を暗示しているようなその面影。 一男四女の二番目、知多から桶屋の箍(たが)の架け替え職人として市橋村を訪れていた、捨てさと曾祖母が所帯を持ち、町の富加の地で桶屋を開いた。その子ども、為さが後を継いだ。その為さと祖母くうさの子ども。小作であったのだろうか、桶屋を兼業し。 私が生れる半年前に亡くなったという祖父、胸に勲章をつけている。伯父も軍隊に、女手で家を守っていたのだろう。母は尋常小学校を卒業すると、岡崎の製糸工場に働きに出たという。 親戚・親族の呼び名早見表 続柄 - Wikipedia 加茂野小学校 1938年 泰子 今泉尋常高等小学校、小学部卒業 12歳なんだ 尋常小学校 - Wikipedia 尋常小学校 - Wikipedia 小学6年、学びたい、遊びたい盛りの親元離れての生活、国家総動員法が施工された年なのだ。 1938年 - Wikipedia 小田原にある桶屋 にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 人気ブログランキ

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  • 15 Jan
    • 「私の探求」 母の歴史 1

          「私の探求」 私の自筆譜を書くことで私を探ってみようと思う。二十年前の「私との対話」を再び、父、母の歴史を辿るところから始め、私を、時空を俯瞰するように、現在手にしているネットというツールを使って検索を通して、旅をするように書き下ろしていってみよう、これは私のための、私の作品なのだから。  一九八九年五月、君は------「生きている中で、世界のこれほどの際立ちがあるだろうか------世界に戦争があり、人の病や、死があり、倦怠や不機嫌があるなかで------この五月の、日に数センチも伸びる、草木の緑------新鮮だから、けな気だから、柔らかいから------成長するから、光を反射しているから、吸っているから------唯一生きものだから、今色がこぼれているから、清水のように生命が流れ出ているから------一ケ月前には何もなかったその枝先に、今奇蹟のように、その輝く緑葉が誕生しているから------景色を包み、私の目を覆うから------彼らに包まれる喜び------彼らと共に生きる喜び------触れ、生命に溢れるこの世界を、慈しみ味わう------見い出した私の時------」と、目にする五月を------喜びに満ちて歌っている------  そして、一九九〇年五月------君の目には何も映ってはいない------倦怠感、空洞感、喪失感------君は、今------強制収容所から生還した人が、数年後に陥ったという------心理的なケーソン病(潜函病)のような状態にあるのだろうか?------生還した彼ら、何より先ずがつがつと食べ------次には何時間もしゃべり続け------そして、陥ったのが不満と失望だった------理解されない、一体自分は何のために苦悩し耐えてきたのかと------抑圧と不安が去った後の空白------心理的危機------  君は二年来通い続けている、終点のI病院でバスを降りる------中年の女性二人と、初老の男性一人------しっかりとした足どり------明るい表情------ハイキングにでも来たよう------手術後二年は経過し、転移はなさそう------舗道には、うす汚く八重桜の花びら------タクシー乗り場のくすんだ欅の緑------ドアを開け眠っている運転手------正面玄関には外が見える喫煙室------二人の患者------一人はパジャマ、一人は浴衣姿------こちらを見てはいる------でも何も見えてはいないはず------意味を持ってはいなかった外の景色------  消化器外来の待合ロビー------来院のたびに思い知らされた人の生と死------混み具合で待ち時間を推測する------一時間半------無意識に顔見知りを探す------Mさんはもうこの世にいないはず------Gさんは------Hさん、Sさんは?------朝陽に向かって祈っていた、Sさんにだけは先月会った------二年のうちに、黄疸が土色に変わっていた------君はもはや顔見知りのいなくなった廊下を歩く------突き当りの、廊下を仕切っただけの喫茶室へ------  病人が仕事の打合せをしている------病人が子供と妻を前にして笑ってる------子供は無邪気------恋人と語らう病人------そこは面会室------病院の出島------希望や幸福が出入りした所------車椅子の老人が妻に押され入って来る------点滴台を引いた若い男も------彼ら、時間を楽しんでいる------毎日三本、五時間の点滴------皆楽しそう------外の喫煙ロビー------テーブルを囲んで煙が立ち昇ってる------柱の「君の人生は生くるに値する」の色紙------あの日、絶望の渕にあってだけ意味を持っていた------  きれいだねえ、もう死ねないなあ------一パーセントでも残っていた転移の可能性------蛍光ボードに並べられた君の肝臓のCT写真------残念だったねえ------喜こばない君にいつものT医師の皮肉------あと半年発見が遅れていたら------Mさんであり、Gさんであった君------食べてる?------疲れない?------もう大丈夫でしょう------T医師の目が笑っている------T医師は喜んでくれている------ありふれた死だが、今一つ彼の手から去った------君には終わった癌との闘い------が今も続いているT医師------よく食べて、無理しないで------助かったんだから------  人は自分のために生ききれるものだろうか?------怠惰な自分------日々変化する自分------傲慢な自分------どう料理してやったらいいのか?------人はどれだけ自分への関心を持ち続けられるものなのか?------不思議でもなんでもない自分------分かってしまう自分------日常の中にある掛けがえのなさとは?------失われんとした時に思うだけ------同じ繰り返しの日常に、実感は伴わない------人生はどんな虚構より幻想的であるだろうか?------あの人の人生が------自分の人生が------沈黙の世界?------一瞬、神秘と幻想を感じさせてはくれた------が、今では喧噪の世界だけが------知覚の扉の清掃作業?------無理しなくても輝いていた日々------私の時間?------遠退いた死には無限に------透明な感情?------疑問を忘れていただけ------草木の成長?------木々の緑?------雨、風、鳥?------日常の中の微細な感情?------隠されている心理の発見作業?------生きることのように書く方法?------生きのびてしまった今------何の必要が------何のために------何に向かって------ 母の歴史 母の録音テープ、CD聞く 母の写真、母方、お祖父さんの写真 母、長谷川泰子 大正15年 西暦1926年誕生 美濃加茂市加茂野町市橋 市橋村について 明治30年4月1日 (4町23村) 加茂野村、今泉村、鷹巣村、市橋村、稲辺村、木野村が合併して加茂野村となった。 滝田村、羽生村、大山村、高畑村、夕田村が合併して富田村となった。 昭和29年 4月1日 (4町13村) 太田町、下米田村、伊深村、蜂屋村、古井町、山之上村、加茂野村、三和村の一部(川浦、廿屋)が合併して美濃加茂市となった。 三和村の一部(川浦、廿屋以外)が川辺町に編入された。 白川町が武儀郡坂ノ東村を編入した。 7月1日 富田村と加治田村が合併して富加村となった。(4町12村) 昭和49年7月1日 富加村が町制施行して富加町となった。(6町1村) 加茂野村 - Wikipedia Wapedia - Wiki: 富加町 にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 人気ブログランキングへ

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  • 09 Dec
    • 〈 未 踏 社 〉

                 〈 未 踏 社 〉 「未踏」ホーム    http://www.mitosya.com/ バックナンバー   http://www.mitosya.com/sou.html ノ ー ト 稿    http://geocities.yahoo.co.jp/gl/mitosya 日 記 ページ    http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=mitosya ア ル バ ム   http://photos.yahoo.co.jp/mitosya ブリーフケース    http://briefcase.yahoo.co.jp/mitosya ゲストブック http://geocities.yahoo.co.jp/gb/sign_view?member=mitosya 未 踏 ブログ   http://blogs.yahoo.co.jp/mitosya アメーバブログ    http://ameblo.jp/mitosya/ FC2 ブログ      http://mitosya.blog41.fc2.com/blog-category-1.html FC2 小 説     http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=5578

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