昨日、日本将棋連盟の総会で、青野専務理事、片上常務理事らが、解任となった。
 その後の記者会見は、ハフィントンポストの吉川慧さんのツイッター中継を見させていただいたのだが、佐藤康光会長の誠実で真摯な会見態度が印象に残った。

 

 これが、本来の佐藤康光だと思った。
 会長就任時の記者会見では、両脇を青野専務理事と片上常務理事に固められて、自らの意思を自由に表明することが難しかっただろう。

 

 ぜひ、今後もこの誠実さ、真摯さを持続していただきたいと思う。
 難局に当たるに際して、佐藤会長の強みはこの誠実さであり、それによって難局も打開できるだろうと思われるから。

 

 それにしても難しい局面だということは衆目の一致するところだろう。
 いささか僭越だが、佐藤会長を補佐するとすれば、どのようにアドバイスするかと考えた。
 

 以下、佐藤会長に政策提言するつもりで、3点述べてみよう。
 

 第一に、人事です。
 6月までの短期間とはいえ、この時期は重要です。
 専務理事、常務理事に空席を設けることは避けるべきでしょう。

 

 すぐに事務局に日程設定を進めさせて、3月中の臨時総会開催を予定しましょう。
 そして、理事を選ぶのは正会員ですが、現在の状況から会長としても積極的に理事選出にかかわるべきだと思います。

 

 連盟内部の人間関係は存じないので具体的には申し上げられませんが、まず、佐藤会長が信頼できると考えられる正会員を数名選ばれたい。

 

 出来れば、羽生先生とはこの先も従来と同様に盟友関係を維持し、協力を得ていくべきことを考え、羽生先生の推薦する候補も考えるべきでしょう。

 

 今回の理事解任の論功行賞という印象を与えることは避けるべきですが、今回の連盟内世論の形成に重要な役割を果たした棋士についても、佐藤会長が信頼できる方は候補とすべきです。

 

 その選考をしながら、連盟内の主だった方との意見交換を進め、会長の推薦する方々が佐藤体制での理事に相応しいという共通認識を広めていただき、また、ご本人がたの立候補の意思を固めていくべきでしょう。

 

 これは一人では進められないでしょうから、信頼できる同志を増やしていくというような形で進めることも必要です。

 

 事務処理能力あるいは経験、現局面での常務会内の一致協力体制の必要性のための協調性なども、候補者を選定するときに考えておくべきでしょう。

 

 

 第二に、三浦九段と渡辺竜王たちへの対処策です。
 

 当面は、井上理事、東理事、佐藤秀司理事、杉浦理事との5人で常務会を開催し、意思決定していかなければならないので、この4人の同意が得られることが必要ですが、ぜひ、リーダーシップを発揮して、以下のことがらを進めていただきたいと思います。

 

1.三浦九段と同席して記者会見を行い、そこで、連盟としての公式謝罪を行うこと。
 当然、事前に三浦九段側と謝罪文の内容の調整とともに、記者からの想定質問への回答を準備することなども必要です。
 

 お忙しいと思いますが、可及的速やかに実施すべきです。
 3月中旬までにはお願いしたいと思います。
 

 なお、公式謝罪は、これまで横張弁護士との示談交渉の一部として調整しているかもしれませんが、この際、分離し、三浦九段の早期名誉回復の姿勢を示すべきでしょう。

 

2.渡辺竜王に対しては、まず、2月26日に大山滋郎弁護士が三浦九段を名誉棄損するがごとき文章を公表した際に、渡辺竜王が資料を提供したことのみにつき、常務会権限で可能な戒告なり訓告なりの処分を行い、対局以外は謹慎的な行い、生活とすることを3か月なり求めてはどうでしょうか。
 

 それと合わせて、常務会として、渡辺竜王に記者会見を行い、三浦九段への公式謝罪とこの間の行動の説明を行うよう助言してはどうでしょう。
 また、久保九段、橋本八段、千田七段にも同様に助言することが考えられます。

 

3.昨年10月以降のことについては、休場処分の決定、その後の連盟としての対応、個々の棋士の行動に関して、改めて適切であったかどうかの検証をすべきでしょう。
 

 但木先生は恐らく前執行部に愛想をつかされているでしょうから、お願いしにくいかもしれませんが、学識経験者の入った委員会を設置し、夏前までには結果を出していただくべきでしょう。
 その結果により、渡辺竜王等へ適切な処分を行い、それとともに、三浦九段への損害賠償問題も解決することが必要です。

 

 

 第三には、連盟運営の基盤整備です。
 コンピュータ関連のこと、新聞各社あるいは関係企業等との対応等、様々な課題が連盟には山積していることと思います。
 連盟での適切な規程の整備も必要でしょう。
 さらに、10年先、20年先のことも考えていかなければなりません。
 ゆえに、連盟の運営に有能・有為な人材の確保が最も重要です。

 

 外部からの常務理事の導入も積極的に検討しましょう。
 例えば、試行期間として、無給(ボランティア)で常務理事を引き受けてくれる方を公募し、その間は常務理事の定数を増やすことも考えられます。
(費用負担の増加を避けつつ、人材を確保するアイデアです)

 

 事務局職員に、事務局内の改善・改革策を検討させることなども必要かもしれません。

 

 組織の風土、雰囲気に、佐藤会長の誠実さが根付くことと合わせて、風通し良く、オープンな運営が(今回の反省に立って)必要でしょう。

 

 いずれにしても、中長期的な視野で戦略的に考えながら、整えていくことが求められるもので簡単ではありませんが、ぜひ、経営的観点をもって進めていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

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