2007-08-20 21:57:10

「桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。」 桜庭一樹

テーマ:その他書籍
連載をちょろちょろ読んだり読まなかったりしていた、Webミステリーズ!の「桜庭一樹読書日記」。
書店で表紙の可愛らしさに惹かれパラパラと頁を捲ったところ、登場する本の書影等、細かい注釈が加えられて見やすい感じになっていたので購入。
桜庭 一樹
桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

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こよなく愛するジョン・ディクスン・カーのミステリから、ガルシア=マルケスの小説、茨木のり子の詩集、三島由紀夫のエッセイまで。『Webミステリーズ!』好評連載に豊富な注釈や書誌データを盛り込んで単行本化。

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「書評」でも「感想」でも無く「読書日記」。

編集者や家族とのコミカルなエピソードと、大量に(!)読まれてゆく様々なジャンルの小説達。


執筆もされつつ、これだけの量の本を読んでいらっしゃるとは、「怖ろしい子・・・!」 と言いたくなる程。

ハンパない読書家ぶりに、ただただ平伏するのみです。そして当たり前のように出てくる本を全部読んでいる編集さんも凄い…

特に薦めるような紹介はしていなくても、桜庭さんの本への愛と読書を楽しさに溢れていて、出てくる本全て読んでみたくなりました。

天真爛漫な可愛らしさと、怪獣のような恐ろしさ、桜庭さんの魅力全開の楽しい一冊でした。



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2007-08-17 01:00:00

「ハル、ハル、ハル」 古川日出男

テーマ:その他書籍

一時は毎日のようにDVDを拝見して身悶えする程(キモくてすいません…)お慕い申し上げていたZAZEN BOYS向井さんですが、いつの間にかライブにも行かなくなり幾年月。


やっと向井さんが絶賛され、一緒にイベント迄やってらっしゃる古川日出男さんの作品に手を付けました。


前々から「ベルカ~」から読もうと思ってたのですが、最近親しくさせて頂いている方に偶然この本を薦められ、何か縁を感じたのでコチラに挑戦。


古川 日出男
ハル、ハル、ハル

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この物語は全ての物語の続編だ。暴走する世界、疾走する少年と少女。3人のハルよ、世界を乗っ取れ! 乱暴で純粋な人間たちの圧倒的な現在を描いた、古川日出男の最高傑作。

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スピードというより圧、1センテンスに込められた異常な圧に圧倒されっぱなし。


怖ろしいほど近距離で、ビリビリと音の振動と熱を感じる程目の前で語られているような。


いざ感想を書こうとするとキャラやストーリーやテーマに個別に触れる事が無意味に感じてしまう。只々「書物」という生物の存在を全身で感じて楽しんだ、

そういう意味では食事やセックスのような種類の体験なのかもしれません。


表題作が抜群に格好良くて、多分これから何度も繰り返し読むと思います。


──勃起はしている。とても硬い。だからおれ。涙が溢れそうになって。──

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2007-07-12 02:25:30

「青年のための読書クラブ」 桜庭一樹

テーマ:その他書籍
赤朽葉家の伝説 」と野性時代に掲載されていた「ゴージャス」を読んで心を鷲掴みにされてしまった桜庭一樹さん。

しかしその後「少女七竈と七人の可愛そうな大人 」「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「GOSICK」と遡っていくと、あまり好みではなく、「砂糖菓子~」に関しては完全に苦手な部類。

一人の作家さんで、ここまで作品によって「大好き!」と「うわ、受け付けない!」に分かれてしまう事が今迄無かったので「好きな作家さん」と言っていいものかわからずにいたのですが…

今回「青年のための読書クラブ」を読んで確信を持って断言致します、私は桜庭一樹さんが大好きです!!


桜庭 一樹

青年のための読書クラブ


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東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の<クラブ誌>があった。そこには学園史うえ抹消された数々の珍事件が、名も無い女生徒たちによって脈々と記録され続けていた──

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切り絵風の少女が舞う装丁、伝統ある学園、男装の美少女"王子"…なんという絶対運命黙示録

そして作中、彗星の如く現れる文芸ロックはなんという人間椅子!(ニューアルバム発売記念ツアーチケット無事押さえました(・∀・)!)

…という事で個人的にはツボりまくりだったのですが、そんな私の勝手な萌えとは無関係に最高で御座います。


この作品には、「赤朽葉家~」で炸裂した「偽史・桜庭一樹ワールド」が、地方都市から都会の女学園と場所を変え、更なる煌きを携えてそこにありました。


「赤朽葉家~」が正統派偽史ワールドとするなら、この作品は荒唐無稽学園偽史ワールド。

少女達は外の世界では何の意味も持たない珍騒動を、至って真面目に必死に起こし・巻き込まれ・追いかけ・書き綴っていく。

ここまで徹底して滑稽で、おかしいけれどせつなく悲しい、こんな物語を今書けるのは桜庭一樹さんしかいないのではないかと思います。


最終章に再登場するかつて異形の乙女であった彼女達…

まるで私もその一員であったかのような気持ちで、かつての少女時代と読書クラブでの日々に思いを馳せて本を閉じました。


「赤朽葉家~」で与えられた気付きは、「今生きている事の輝き」。

「青年のための読書クラブ」で私が与えられたのは「老いていく事の意義」。


現在直木賞候補となり話題の「赤朽葉家~」ですが、そんなどうでも良い賞の選考中にも桜庭さんは猛スピードで進化して、それを超える作品を出してしまう。


この先桜庭さんがどうなってしまうのか、楽しみだけれど、畏れさえ感じてしまいます。

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2006-04-11 00:21:37

「フランケンシュタインの花嫁」 三浦悦子人形作品集

テーマ:その他書籍
昔、球体間接人形に興味を持っていた時期があり色々写真集等集めていたのですが、最近はめっきりチェックを怠っておりまして。

先日、ひょんなことからある方にこの写真集を見せて頂く機会だあったのですが、一目惚れ恋の矢してしまい即購入致しました。



三浦 悦子, 谷 敦志, 藤田 博史
フランケンシュタインの花嫁―三浦悦子人形作品集

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かつてベルメールが球体関節人形によって試みた倒錯的少女幻想を、かくも挑発的に継承し、ピグマリオン美学における究極のエロティスムを創造した、苛烈にして荘厳な「愛と死」のブライダル。
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ベルメールの影響を色濃く感じさせつつも、決して模倣では無い、独自の美意識が感じられる去勢された少年或いは少女達


人形という時が止まった存在に、更に医療的方法で成長を封印するというところに、聖なるものと共にグロテスクさやエロティズムを感じました。

むつかしいことはわからないので上手く言えないけれど、こういったものは一歩間違うと作者の自意識が見え隠れするように感じて、私はそういったものが大変苦手で興ざめしてしまう時があるのですが、三浦悦子さんの人形にはそういったものが一切感じられなく、純粋に人形達の世界に魅了されてしまいました。

とても素敵な写真集です。綾辻さんの囁きシリーズの表紙などで、人形に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非ともお薦め致します。
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