「カカオ80%の夏」 永井するみ
テーマ:国内ミステリー雑誌arに連載されている「杉江松恋のミステリー万才」で、先月取り上げられていた「カカオ80%の夏」。
永井するみさんの作品は読んだ事が無かったのですが、装丁と紹介されている内容に一目惚れしてしまいました。
永井 するみ
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私は三浦凪。好きなものは、カカオ80%のチョコレートとミステリー。クラスメートの雪絵が書き置きを残して姿を消した。いったいどうして? 17歳の凪が夏休みに遭遇した事件を描く、ガーリッシュ・ハードボイルド。
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主人公の凪(なんて素敵な名前!)は、群れることと甘えることが苦手な17歳。
好きなものはカカオ80%のチョコレートとミステリ、放課後は馴染みのバーでギネスとパスタ。
山田詠美の描く少女と若竹七海さんの描く少女を足して二で割ったような(この足して二で…という表現は本当は嫌いなのですが)、大人っぽくてクールな女の子が魅力的過ぎて身悶えしながら読んでしまいました。
あぁ、この小説を中学生だった頃の私に読ませてあげたい!!
クラスメートの雪絵に頼まれて服を見立ててあげた数日後、雪絵は不思議な書置きを残して行方不明に…
雪絵のお母さんに家出を凪のせいにされ、気乗りせず始めた調査から浮かんでくる雪絵の交友関係。
行方不明の背後にあるものは?友達とは?自分とは?
ヤングアダルト世代向けの「ミステリーYA!」シリーズだけあって、中・高生の頃に読んでいたら共感したり憧れたりしたであろう作品で、少女時代の気持ちに戻って楽しませて頂きました。
大人が読むとご都合主義的に感じてしまったり、途中で真相が読めてしまい驚けないという残念な部分もありますが、「それでもいい!」と思えてしまう魅力があります。
若竹さん大好きな私にはカカオ80%程苦くはありませんでしたが、瑞々しくて微笑ましくて甘酸っぱい!リーダビリティも高くサラっと読めてしまう、爽快感・清涼感が心地よいレモンスカッシュのような作品でした。これからの季節に是非オススメです。
──── 「ああ、なんて素敵な夏」







