「仏陀の鏡への道」 ドン・ウィンズロウ
テーマ:海外ミステリー遅ればせ過ぎながら、昨年は大変お世話になりました。
年末年始は風邪&喘息やら帰郷やらで、すっかりblogを放置しておりましたが、その分ベットの中や飛行機で沢山本を読んでおりましたw
こんなユルユルとしたblogですが、今年もネトミス共々どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、新年一発目は現在思い切りハマっている、ニール・ケアリーシリーズ2冊目です。
ドン ウィンズロウ, Don Winslow, 東江 一紀
仏陀の鏡への道
--------------------------------
鶏糞から強力な成長促進エキスを作り出した研究者が、一人の姑娘に心を奪われ、新製品完成を前に長期休暇を決め込んだ。ヨークシャーの荒れ野から探偵稼業に引き戻されたニールは香港、そして大陸へ。文化大革命の余燼さめやらぬ中国で傷だらけのニールが見たものとは? 喝采を博した前作に続く待望の第二弾。骨太の逸品!
--------------------------------
今回の舞台は中国。
中国人の女に惚れて、何もかも捨てて逃げてしまった化学者を会社に連れ戻す依頼を受けたニール。簡単な仕事と思いきや、やっぱり一筋縄ではいかず、中国の政治や九龍城という闇の世界に巻き込まれていきます。
はっきり言って、地理・政治経済・歴史が大の苦手の私…
粗筋だけ読むと、なんとつまらなそうな小説なのか!
普段の私ならば、絶対に手に取らない題材の作品です。
けれど、一晩で一気に読んでしまったのはニール・ケアリーが余りに愛おしいから!!
孤独に育ち、孤独を愛しつつも、憎まれ口を叩きながら他人との関わりを選んでしまうニール。
歪んだ恋愛を自ら選んでしまうくせに、その恋に命を懸けてズタズタに傷つくニール。
心配半分、信頼半分、まるで弟か息子を遠くから見守っているようで、ニール・ケアリーから目が離せません!
そんな気持ちでハラハラドキドキして、時々ニヤリとさせられて、最後にはホロリ。
冷静に考えると展開が突飛だったり、都合が良すぎたりする所もあるのですが、まさに剛腕!
リズムとテンポの良さ、登場人物の魅力でグイグイ物語に引き込み、そんな欠点はちっぽけな事に思えてしまう。
現在、既にシリーズ6冊のうち3冊目迄読み終えてしまっているのですが、シリーズ完結を読み終えるのが勿体無い、なのに手はどんどんページを捲り、次の巻を買っている私がいる・・・
ミステリ以外の作品で、いや、もしかすると今迄読んだ本の中で、ここまで虜になったのはもしかしたら初めてかも?と感じています。






