1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /
2006-04-27 22:02:47

「スクランブル」 若竹七海

テーマ:国内ミステリー

夏見さんが登場する「スクランブル」!
ずーっと読みたかった本なのですが、なかなか書店で見つけることが出来ず、ついに先日あおい書店で発見致しました。ありがとうあおい書店!「遺品」もあったし、素晴らしいよあおい書店!(・∀・)



若竹 七海
スクランブル



--------------------------------
80年代を背景に、名門女子校で起きた殺人事件をめぐって、鮮やかに描き出された青春群像。17歳だったことのあるすべての人に贈る、ほろにがくて切ない学園ミステリの傑作。
--------------------------------


1980年代を女子高で共に過ごした文芸部の6人の仲間達。
15年後、その内の1名の結婚式の最中に彼女達は高校時代に起こった様々な事件を思い出していた。

お弁当盗難事件、薬物混入事件…etc
そして「わたし」は誰もが忘れられない殺人事件の犯人に15年後の今、気付いた。犯人は、金屏風の前に座っていた。

今では些細なことに思えるけれど、学校という不思議な空間に閉じ込められているからこそ重要だったこと


思春期の女の子の集団ヒステリー、クラス内でのグループ同士の関係、グループ内での人間関係、大人への不信感、将来への不安、将来の夢へ一歩前進している友人への嫉妬と焦燥。

この作品は、中高一貫の女子校に高等部から入学した<アウター>という疎外される立場から、そんな誰もが経験した「十七歳というあの頃」(特に女性なら尚の事!)を巧みに描き出した青春小説です。


私は80年代の学生では無いし、女子高では無かったけれど、思わず高校時代の日々を思い返してしまう普遍的なものがこの本にはありました。

「実はあたし……『ドグラ・マグラ』読んだんだ」

予備校の夏期講習で、私がMILKの服を着ていたからという理由で話し掛けてきた、ちょっと大人びた他校の女の子。すぐに親友になった彼女とミスドや、大人のお姉さんがマスターのブルースのかかる喫茶店で、朝まで些細な事を深刻に悩んで、「いつか、物事を悩まないで行動に移せる大人の女になれるのかなぁ」といつもぼやいていた事。彼女に薦められて読んだ本も「ドグラ・マグラ」でした。


誰が金屏風の前に座っているのか分からぬまま進む、過去の回想と15年後である現在が交互に切り替わる巧みな構成。決して複雑なトリックなどは使われていないし、探偵小説でも無い「17歳の目線では見えなかった謎」の物語


17歳のあの頃から今の私が続いていているのに、見える世界は全く変わっているんだなあ、と自分が大人になったことを実感して、ちょっと感傷的になってしまった一冊でした。

AD
いいね!した人  |  コメント(8)  |  リブログ(0)
2006-04-26 08:56:16

「サンタクロースのせいにしよう」 若竹七海

テーマ:国内ミステリー
なんでこんなに更新しまくっているのかというと、ネトミス合宿目前にして全く出来ていない原稿からの、やんなきゃいけない仕事が山程あるのに体調を崩して会社を休んでいる自分からの現実逃避です…( ´(ェ)`)

そんなテンパり&ダウナーモード全開で、読み掛けの長編ミステリにも集中できない数日だったのですが、休憩時間や病院の待ち時間用に鞄に入れておいた「サンタクロースのせいにしよう」、まさに気分転換にピッタリの、ユーモアたっぷり・読後が気持ち良い短編集でした!

若竹 七海
サンタクロースのせいにしよう

--------------------------------
一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない―。というわけで、気はいいけれど変わり者のお嬢様・銀子さんの家に居候することになった私。しかし、引っ越し早々、幽霊は出るわ、ゴミ捨て場の死体騒動に巻き込まれるわ…なぜかトラブルが続発。郊外の平凡な住宅地を舞台に、愛すべき、ちょっと奇妙な隣人たちが起こす事件を描くミステリ短編集。
--------------------------------

主人公の柊子は平凡で小心、核心に迫るとかが大の苦手の二十六歳。
そんな普通の彼女が何故主人公に?と思ったら大間違い。

ひょんな事から同居することになった銀子さんはとんでもない変わり者だし、家には幽霊が出るし、近所のおばさんは他人のゴミをチェックする困り者!

困り者なんだけど憎めない、その会話には頬が緩む、愛すべき隣人達が運んでくる「日常の謎」。
探偵役が持ち回りの面白さと、一つの短編の設定が別の短編の謎に繋がる緻密な伏線、それぞれラストで視点がぐるっと変わる真相というミステリ的醍醐味がありました。

毒は本当にわずかで、テンポ良く気持ち良く、軽い気分で読める作品なので、毒が強すぎるのが苦手な人、今ちょっと気分が沈んでいる人にもオススメです。

「虚構通信」は唯一趣向が違って、毒というか虚無感を感じさせる短編なのですが、個人的にはコレとラストの「子どものけんか」がベストでした。

しかし、毒が無いとは言っても若竹イズム(なんだそれ・・・)は満載!

「人の心を勝手に想像しちまう方が失礼じゃない。想像するってことは、自分の持ってる情報を当てはめるってことでもあるんだよ。(中略)そんなものをまがりなりにも友人に当てはめるなんて、よくそんな真似ができるね」

何度も書いてますが、若竹さんの魅力はミステリとしての面白さは勿論、こういったセリフから垣間見える若竹さんの人生に対する姿勢・物事に持つ信条だと思います。

何でもズバズバ聞くのが正しいわけではない。けれど、勝手に人の感情を想像して、勝手に同情したり勝手に偉そうな口をきいたりするのがどんなに失礼な事か!

当たり前なのに誰もが分かっているわけではないこと、当たり前なのについ忘れてしまいがちな大切なこと。

時には共感し、時には自分を省みてしまう、人生の宝物のような言葉達が若竹さんの作品にはあると思います。


この一冊も、クリスマスではないけれど私には若竹さんからの素敵なクリスマスプレゼントになりました。

余談ですが上記のセリフを言った「彦坂夏見」は「スクランブル」等色々な若竹作品に登場してるらしいですね!次は「スクランブル」を読みたいと思っているので楽しみですw


AD
いいね!した人  |  コメント(10)  |  リブログ(0)
2006-04-26 00:04:50

ネコ漫画日和

テーマ:漫画

書店も個人blogもどこもかしこも「きょうの猫村さん」な今日この頃。


が!しかし!
今日本で一番面白い猫漫画は「プーねこ 」である!
と強く主張したいわたくしでありマス!

猫が哲学を語ったりゲームを語ったり
猫と全然関係なかったり素晴らしい!(・∀・)

今月号のアフタヌーンは付録がプーねこ缶バッヂなので大変気になるのですが、「月館の殺人」最終回なんですよね…せっかく単行本まで我慢してるのに、買ったら読んじゃいそうなので悩みます…



北道 正幸
プ~ねこ



北道 正幸
プーねこ 2 (2)


ちなみにアフタヌーン連載の「臨死!! 江古田ちゃん 」も全裸女子が激しく毒づいてて、くだらな面白くて好きです。この内容で女性誌連載じゃなくてアフタ連載っつーとこがすげーw


瀧波 ユカリ
臨死!! 江古田ちゃん 1

AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2006-04-24 22:22:18

西尾維新ノベライズ版『デスノート』が8/1発売予定!

テーマ:西尾維新

西尾維新氏によるノベライズ版『デスノート』が8/1発売予定 (最後通牒・こぼれ話 様)

ソースは2chですが、なにやら信用のおけるトリップの方の情報らしいですね。
すげーーーー(ノ´▽`)ノ楽しみーーーーーーー
栞収集の際、散々大騒ぎしたので仕事中西尾維新を読んだことの無い人から緊急メールがきましたおw

乙一ジョジョも期待してますが進行してるのでしょうか…

ジョジョといえば UNIQLOの荒木飛呂彦Tシャツ 購入しましたw
実物を見てから考えようと店舗に足を運んだ所、即日完売だったとのことで、慌ててネットで2色注文しちゃいました!(・∀・)


こんなん↓

UNIQLOの荒木飛呂彦T


どこに着ていくんだ…?という問題はありますが、届くのが楽しみですw

もう1つ別なイラストのが5月1日(?)に発売とのことなので、そちらも2色買いする予定。

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2006-04-20 01:15:44

「時計館の殺人」 綾辻行人

テーマ:国内ミステリー
遅ればせながら!やっと読ませて頂きました~!!(・∀・)
綾辻さんにサインを頂いた「時計館」!

サイン会には参加出来ませんでしたが、サイン会数日前にTRICK+TRAPでこの本を購入したところ、戸川さんの御厚意でサインをしたものを後日頂けることになった嬉しい一冊です。

戸川さん綾辻さん有り難う御座います!!

読後「この本にサインが頂けて良かった!」と思える、今まで読んだ館シリーズの中では一番好きな作品になりました。



綾辻 行人
時計館の殺人

--------------------------------

館を埋める108個の時計コレクション。鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で10年前1人の少女が死んだ。館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。死者の想いが籠る時計館を訪れた9人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは?第45回日本推理作家協会賞受賞。
--------------------------------

それ自体が時計の形状をしており、中には108個の時計が動き続ける「時計館」。そこでは過去10年に七つの人死が起こり、少女の亡霊が棲むという…

この作品は「霧越邸~」の次に書かれたとのことですが、「霧越邸~」と共に、一気にここで物語に君臨する絶対的な「館」の存在感を見せ付けられた気がします。


内側からは開けることの出来ない館に登場人物たちが足を踏み入れた瞬間から、あたかも自分が彼等と共にクローズドサークルに閉じ込められてしまったような錯覚に陥る圧倒的な筆力。


日常生活で気付かぬうちに私たちを支配する「時計」が集合体となって取り囲んでくる不思議な空間は、それだけで怖ろしく、時を刻む針の音が幻聴が聞こえてくるような気持ちになってしまいました。


メイントリック・犯人は過去の館の仕掛けや、比較的判り易く張られた伏線から、読み慣れた読者なら見破れてしまうものではありましたが、その分本格ミステリとして、小説としての様式美・劇的な構成美が堪能出来たと思います。



一冊読むごとに「シリーズの中ではコレが一番好きかも!」と思えるというのはとても幸せなことですね(・∀・)

早く「びっくり館」まで追いつきたい気持ちもあり、追いついてしまうのが勿体無いような気持ちもあり…
とかいいつつ、既に「黒猫館」は購入済な私なのでしたw

いいね!した人  |  コメント(7)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。