MissYのミーハー感想文

私が行ったLiveや展覧会、観た映画の感想を、ミーハーな視点で書いていきます。


テーマ:
著者: 重松 清
タイトル: 流星ワゴン

 朝日新聞の日曜版書評で北上次郎氏が絶賛していたので、図書館で借りて読んだ本。ああー、すごい本読んじゃった。書評読んだ時点で、ある程度の覚悟はしていたけど、私もう号泣でした。一日で夢中で読み終えてしまいました。
 あらすじは。38歳の男性が辛いこと続きで「もう死んじゃってもいいかなー」と、ぼんやりと思っているところに、不思議なワゴン車が目の前にやってきて、そこから不思議なドライブが始まるのです。男は妻と子供が居て、でも妻は浮気をしていて子供は登校拒否で家にこもっていて、男は数ヶ月前にリストラで会社をクビになっていて。この夜は、故郷に父の見舞いに行った帰り。63歳の父はもう臨終間際で、管で繋がれて生きているだけという状態。サイテーでサイアクの現実。そこに、5年前に交通事故で亡くなった父子が乗ったワゴン車がやってきて「今から、あなたのたいせつな場所に連れていってあげます」と言う。さて、あなたなら、どうしますか?! その車に乗りますか?!
 主人公は乗ってしまうのです。そして、知らなければ良かったかもしれない過去の事実を次々と目の前に突き出されていくのです。でも、その過去を変える力は、自分には、ない。しかも中学生の頃から、ずっと不仲になってしまった父親ー今は年老いてガンになり病院のベッドに寝ている63歳の父ーが、なぜか自分と同い年の姿で目の前に現れて、故郷のなまり言葉で「おまえ、本当にそれでいいのか?!」とゲキをとばす。これは切ない。自分は、このまま死んでしまうのか?! 本当に過去を変えることは出来ないのか?!
 これは「あのとき、ああしていれば」という思いをしたことがある中年には、もう泣けて仕方がない物語だと思う。そして今の現実が辛い人にも。でも、ちょっとだけ種明かしすると、お話は悲惨なラストではありません。「いろんなことがあるけれど、でも、生きてさえいれば何とかなる。自分の意志ひとつで、やり直し出来る。」という気持ちにさせてくれる物語。そして「家族の絆」とか「親子の情愛」に改めて気づく物語。

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