映画『私が靴を愛するワケ』(原題: God Save My Shoes)をさっそく観てきました。
映画というよりも、ドキュメンタリー番組のような作りですが、Dita Von TeeseやChristian LouboutinやManolo Blahnikなど豪華キャストがハイヒールシューズについて熱く語っていて、それだけでも興奮してしまう内容になっています。
世の女性は、靴へのこだわりについて語り始めたら止まらないですよね。
それぞれのこだわりがあると思いますが、この映画はあくまでもハイヒールシューズ礼賛(特にピンヒール)なのが特徴です。
ハイヒールから離れられない人生を送っている人にとっては共感しっ放し。
私も、時には転んで流血するし、階段から落ちて尾てい骨の骨折も経験してしまいましたが、基本的にハイヒールシューズで小走りできるくらい、ハイヒール仕様の足になっています。
ハイヒール(ピンヒール)は女性に自信をくれて強くなれるし、歩きにくさによって弱くもなれる。その両面を併せ持っているのが魅力なのだとルブタンが語っていましたが、まさにその通り。
強くて弱いからセクシーなのだと思います。
私にとってのハイヒールについてちょこっと書いてみると...
身長を高くしたいのではなく、単純に、靴の形が美しく着ている服に合うからヒールは11cmか12cmが好きです。歩きやすさを考えると、11cmが現実的でちょうど良い。
ヒール靴を履かない日は、誰とも絶対に会わない日。緊張感がなさすぎて、ダラーっとなってしまうので、風邪や怪我などで病院へ行く時くらい。フラットシューズを履くと、どんな体勢もできるしどこへでも歩けるので、気持もかなり男っぽくなります。
かといって13cmのヒールでは、点字タイルの部分や整備されていない道など、歩きにくいところを避けなくてはならないため、仲良く一緒に歩くようなデートには不向き。パーティーやイベントや女子会にとどめなくてはと思っています。
という具合に、会う相手や過ごし方を想定して、その日履くヒールの高さを決めています。予定によっては履き替えることもあります。
このように、女性は自分なりの靴のルールがあって、それは生き方につながっています。この映画のように、それぞれの靴のルールを聞けば、その人の生き方を垣間見れるのかもしれません。
ピンヒールと恋愛、ピンヒールとフェティシズム、ピンヒールの歴史など、研究家による解説もあって、靴の教科書のような部分も充実しています。ただし、これらは全て、ヨーロッパとアメリカでのこと。日本におけるハイヒールシューズに関してはもちろん触れていませんが、色々と考えさせられるきっかけになりました。旅館や料亭での靴を脱ぐ文化や日本庭園の砂利は、ハイヒール愛好家にとっては悩ましいシーンですね。せっかくお気に入りの靴を履いてきたのに、靴をあずけてしまうなんて...砂利でヒールがボロボロになるなんて...。なので、そのような環境へ入ることを予定している場合は、お店や公園への配慮のためにも、ピンヒールは避けた方が無難ですね。
扱う内容や豪華なキャストのレベルに対して、音楽や映像のセンスは若干いまいちですが、ハイヒールシューズを愛し続けることに勇気をもらえました。
きっと男性は(一般的な)なぜ流血してでもハイヒールを履き続けるのか納得できないのだろうけど...女性の監督と女性のスタッフで製作した、"女性による女性たちへの応援映画”という解説がある通り、この映画は女性が一人で観てパワーチャージするのがベストかなと思います。
映画の公開に合わせてセバスチャン・ブイエがイメージして作ったハイヒールシューズのケーキも、まさに女性のためのもの。
母と同居していたら一緒に食べていたのだろうけど。一人では食べ切れないとわかりながらも、ついつい買ってしまいました

マカロンの下のつま先部分にケーキが詰まっていて、ライチがボコボコ入っています。このライチの香りがなんとも優雅で官能的。赤いハイヒールのイメージにぴったり。靴の部分はチョコレートで、もちろん食べられます。
映画『私が靴を愛するワケ』(原題: God Save My Shoes)http://www.alcine-terran.com/shoes/※東京での上映は新宿武蔵野館のみで、6月上旬までです