ノース・フェイス - アイガー北壁

満 足 度:★★★★★★★★★★
(★×10=満点)
監 督:フィリップ・シュテルツル
キャスト:ベンノ・フュルマン
フロリアン・ルーカス
ヨハンナ・ヴォカレク
ゲオルク・フリードリヒ
ジーモン・シュヴァルツ
ウルリッヒ・トゥクーア、他
■内容■
1936年。いまだアルプスのアイガー北壁は制覇されておらず、
各国登山隊による競争の中、ドイツ国内ではドイツ人による
初登頂を期待する声が高まっていた。
これを成し遂げれば、その名誉はオリンピックの栄誉に匹敵するとも言われ、
既に前年にもドイツ隊が登頂に挑戦するが、失敗し、帰らぬ人となっていた。
北壁への挑戦を決意したドイツ隊のトニー(ベンノ・フュルマン)と
アンドレアス(=アンディ)(フロリアン・ルーカス)が
ベースキャンプに入ると
そこには初登頂を狙う各国の登山家がひしめいており、
特にオーストリア隊の鼻息は荒く、その意気込みにトニーたちは辟易する。
7月18日未明、トニーとアンディは登攀を開始。
その計画を知ったオーストリア隊は、ドイツ隊を途中で出し抜く作戦を立て、
後方にぴったりと貼りつくことにした。
しかし、ドイツ隊が予期せず引き起こした落石により
オーストリア隊の一人が頭部を負傷。
更に、初登頂の栄誉に固執した結果、進退窮まる状況に陥ってしまう。
見かねたドイツ隊は天候の回復も見込めないことから
オーストリア隊と共に下山を決意。
ところがザイルの計算を誤っていたことが判明し、退路も立たれてしまう・・・。
(公式プログラム作品紹介より)
■感想■
先ほど鑑賞した「ウェイブ」に続き、
こちらも実話を基にした映画。。。
山岳映画はドイツで誕生したジャンルと言われているらしです。
日本人が富士山を始めとして山に特別な想いを抱く以上に、
強い想いが、ドイツ人にはあるのかもしれないと
この映画を観て思いました。
誰も登頂したことのない山なので、
情報が極端に少ないのが悲劇でした。
ザイルの計算、アイゼンの本数など、
自分達で予測したものだと思うのですが、
アドバイスを求められる前人がいないというのは
本当に大変なことだと思います。
登山をしたことのない私からすると
大は小を兼ねるなどと簡単に考え、少しでも長いザイル、
少しでも多くのアイゼンを用意してしまいそうですが、
それを背負って壁を登るわけですからね。。。。。
また、真夏とは思えない山の気候にも驚きです。
もの凄い吹雪でした。
防寒具も今とは比べ物にならないと思うので本当に壮絶で
結末を知りながらも、映像で観るのは辛かったです。。。
そして、登山家を見守る側の人々を観るのも切なかったです。
■ティーチイン■
上映後のティーチインにはフィリップ・シュテルツル監督と
アンディ役のフロリアン・ルーカスさんが登壇しました。

Q.
「登山シーンはどのように撮影したのですか?」
A.ルーカス
「アルピニストが4週間かけて山での撮影をしました。
自分達もクライミングなどの訓練を受けましたが、
大冷凍庫にセットを作り撮影しました。」
Q.
「これからも山岳映画を撮り続けますか?」
A.監督
「本作で色々大変だったのですぐには考えていません。
日本でいい脚本をお持ちの方がいたらお知らせください 笑」
「登山は、一時、プロパガンダに利用されていました。
昔の映画にはヒーローがいましたが、
今回は夢を持っていた4人のヒーローが死んでしまいます。
それがこの映画(時代)の答えであり、
野心をイデオロギーに利用するのは
山のダークサイドと言われています。」
Q.
「オーストリア登山家がナチの党員であったというのは事実?」
A.
「事実です。」
Q.
「度重なるミスやトラブルがあったが、どうして?」
A.
「アルピニストの話では、クルツ等が氷を過小評価していたと
考えられています。
後から登頂に成功した人々は、彼等から教訓を得、
アイゼンを沢山持って行きました。」
鑑賞客の中に、
アイガー北壁登頂に成功した日本男性3人がいらっしゃいました。
60代で今も山に登っているそうです。
なんか、感激!!
監督等も彼等に興味を示し、登頂ルートなどを逆質問していたよ~








