08.10.09イーグル・アイ

満 足 度:★★★★★★★
   (★×10=満点)
 
監  督:D・J・カルーソー
キャスト:シャイア・ラブーフ
      ミシェル・モナハン
      ロザリオ・ドーソン
      マイケル・チクリス
      アンソニー・マッキー    
      ビリー・ボブ・ソーントン
      イーサン・エンブリー、他



■内容■

 アリアという謎の女性の電話で引き合わされた互いに面識のない
コピーショップ店員のジェリー(シャイア・ラブーフ)と
法律事務所の事務係レイチェル(ミシェル・モナハン)は、
愛するものを奪われ、アリアの指示通りに行動することを強いられる。

 2人はすべてが謎のまま命令に従って行動するが、
やがてFBIの追っ手が迫る。

                      (シネマトゥデイ より)


■舞台挨拶■

 今日は「一夜限りのプレミア試写」らしいのですが、
確かに、上映前に一夜限りの妙な小芝居がありました~ 笑。
客席に座っていた高橋ジョージ、三船美佳夫妻が駆り出され
高い位置からステージ目掛けて決死のダイブ。。。。。。
本作の予告編で流れる映像の再現でした 笑。

 来日ゲストはD・J・カルーソー監督
司会者「大きな作品の監督としてのお気持ちは?」

監督 「スピルバーグ氏が10年あたためた作品なので
    誇りに思うのと同時に、
    巨匠の作品であるという怖さ(緊張)もありました。」

司会者「10年ですか!」

監督 「10年間制作されなかったのは、今まで
    スピルバーグ氏の発想に追いつけるテクノロジーが
    なかったからで、ようやく時代がスピルバーグ氏に
    追いついたという感じです。
    人より先を行く方なので!」

司会者「主演のシャイアについては?」

監督 「彼にはリアルさを感じます。
    真に迫っていて、その姿をファインダー越しに観るのは
    監督冥利に尽きますね。」

司会者「ここで、来日出来なかったシャイア・ラブーフからの
    ビデオレターを紹介します。」

シャイア「今回は来日できず残念です。
     イーグル・アイを観た後は、携帯電話の電源を入れるのが
     怖くなるかもよ!!!」

すると、このメッセージを受けた監督
    「見所は、ジェットコースターのような展開です。
     最初のシーンに鍵が隠されているのでよく見てください。
     携帯電話が怖くなった方は、私が会場の後ろで
     携帯を集めていますので、お渡しください!」

と、ユーモアあるコメントで挨拶を締めくくりました。


■感想■

 スピルバーグが10年あたためたとはいえ、
同じような題材の映画は今までにもあったので
目新しい感じではないと思います。
しかし、劇中に登場するテクノロジーが
現在、実際に存在しているものばかりなので、未来の出来事やSFではなく
起こりうるという出来事という現実味がありました。
そういった感覚を観客に持たせたっていう意味では、
新しいということになるのかな。

 監督が「最初のシーンは・・・」と言っていたので
冒頭から気を入れて観ていたのですが、
鶴の一声で爆撃のGOサインが出たのには驚きでしたね~。
ターゲットの確立が51%って高いとは思えないけどなぁ。
いちかばちかで爆撃するなよ!!
長官、反対して~~っ
米国がミサイルを発射する重みに麻痺している気がしたシーンでした。
米軍の誤爆って実際にあるから、このシーンは
スピルバーグの批判メッセージかも。

 映像は超フルスピードでめまぐるしいアクション満載です。
特にカーアクションは迫力がありました。
スクリーンに近いところで観ると目が疲れるかも!

 誰だかわからない相手に動かされている二人ですが、
全て電話の声のいいなり。
意外にも、癒し系の声なんですが、言う内容がキツイので
二人はまるで、ダイハードのジョン・マクレーン刑事のようです。
とはいうものの、アナログな人間を
進化したテクノロジーがサポートしてくれるため
過酷とはいえど次々と難所を乗り越えていくのは観ていてちょっと快感でした。

 テーマは色々と考えさせられますが、
映像は単純に迫力を楽しめる映画だと思います。