満 足 度:★★★★★★★★
(★×10=満点)
監 督:井口奈己
キャスト:永作博美
松山ケンイチ
蒼井優
忍成修吾
市川実和子、他
■ストーリー■
美術学校に通う
みるめ(松山ケンイチ)、堂本(忍成修吾)、えんちゃん(蒼井優)は、
終電に乗り遅れて靴を脱いで歩いてた女性を
トラックの荷台に乗せ、家の近くまで送った。
その数日後。。。
荷台に乗せた女性がリトグラフの非常勤講師として
学校に現れた。
彼女はユリ(永作博美)。
みるめはユリに惹かれ恋に落ちる。
複雑な気持ちのえんちゃん(蒼井優)。
だが、ある時、みるめは思わぬかたちで
ユリが既婚者であると知るのであった・・・。
■感想■
レディース・デー、3作品目です。
なんと、満席でした!
原作からイメージしていたより、ユリが若くて可愛かった。
でも、黒タイツに白靴下、ババシャツ、ババパンツなど、
おばちゃんアイテムがいくつか登場していましたね 笑。
それでも永作博美が童顔なので、
おばちゃんパワーは思ったより控えめな気がしました。
「どうして、みるめ君なんですか?」
と尋ねるえんちゃんに
「だって、触ってみたかったんだもん」
と答えるユリ。
あぁ、このつかみどころのないユリには、
えんちゃん、かないませんよ~!!! と思ったわ。
たぶん、ユリは若い頃からこういう人間なんだと思うの。
猪熊さんという夫がいながら、
みるめと付き合うユリの行動を有り得ないと思う人もいるでしょうが、
浮気とか、不倫とか、講師と生徒とか
倫理的な概念って、恋の前では少し違ってくるのかもしれないね。
猪熊さんとの、ぬくぬくした生活を壊す気は全くないけど、
でも、みるめを気に入ってしまった。。。
ユリの気持ちを恋と呼んでいいのか、微妙なとこだと思うけど、
ようは、人を好きになるって、
決して
きれいなものと
言い切れるわけじゃない
ってことですよね~~。
かたや、みるめは、まだ19歳。
恋愛はこの世で一番美しいものと信じていたでしょうよ。
あぁ、そんな頃に戻りたい。。。
既婚だと知って携帯をワイヤーでグルグルにしてしまう辺り、
不倫は罪だと心から思っていたんだろうね。
若い頃の失恋って、誰でもこんな感じだと思います。
既に本作を観た方が言っていた長まわしですが、
私は結構好きでした。
退屈と感じる人もいるでしょうが、
自然な感じで、まったりーー感が好きな私は
居心地の良さらしきものを感じました。
たぶん、カップルの日常ってあんな感じだと思います~。
不完全燃焼の終わり方も好きでした。
まさに、どうなるかわからない恋愛のよう。