テーマ:

 

ずうのめ人形 ずうのめ人形
 
Amazon

 

 

  ずうのめ人形」

 

 澤村伊智、著   2016年

 

                 ※

内容(「BOOK」データベースより)

不審死を遂げたライターが遺した原稿。オカルト雑誌で働く藤間は、作中に登場する「ずうのめ人形」という都市伝説に惹かれていく。読み進めるごとに現実に現れる喪服の人形。迫り来る怪異を防ぐため、藤間は先輩である野崎に助けを求めるが―はたしてこの物語は「ホンモノ」か。

                 ※

 

 『ぼぎわんが、来る』に次ぐ、オカルトライター野崎と霊能者・比嘉琴が登場するシリーズ第2弾。

『ぼぎわん』でクローズアップされたのは民間伝承。

本作では都市伝説。

民間伝承と都市伝説が怪異の二本柱とも言えるので、これで両方がそろった事になる。

それも意図的に。

澤村さんのホラーに対する拘り、本気度が伝わって来る。

 

 「ずうのめ人形」と言う、マイナーな都市伝説。

その全容を見聞きした者はその四日後に死ぬ。

祟りの伝播。

 

 『リング』⇒『残穢』⇒『ずうのめ人形』。

澤村さんはそう意識し、意図する。

 

 この都市伝説に触れた主人公は、先輩の野崎に助けを求める。

野崎とその恋人・真琴は主人公の救済のために、自身もこの祟りに触れる事になる。

彼らはこれを祓う方法を必死で模索する。

その探求の果てに見出した真実は……。

 

 どう書いてもネタバレになるので困るのだが……。

祟りの根源にある空虚が怖い。

これは、ある意味、物語の力を描いた作品でもあるのだろう。

 

 『ずうのめ人形』と言う言葉の意味の空虚さ。

祟りの本質の空虚さ。

それは虚無的ですらある。

虚無から生まれた物語が、それでも力を持つとするならば……。

言葉はやはり言霊を宿し、想像から紡がれた物語もまた命を得て歩き出す。

創造者の想像を超えて、遥かなる深淵へと歩み続ける。

 

 『ぼぎわんが、来る』の拙さはもうない。

澤村さんは、蛹から羽化し、翅を広げ、飛翔し始めた。

どこまで飛ぶのか。

楽しみだ。

今後も見上げ続けたいと思う。

 

 『ずうのめ人形』。

本当に面白かったです♪♪♪

 

 

  

AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

Mirokuさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。