★エスプリなエコライフ★


     ある方からメッセージを頂きました。

     無添加安全とうたっているお店が実は違っているという内容でした。


     私はオーガニックカフェ・レストランに実際出向て、そのカフェやレストランを信頼して

     感じたままを記事にしているので結構ショッキングな内容でした。

     

     そもそもオーガニックカフェやオーガニックレストランのオーガニック基準はなく

     ”オーガニック”と言ったもの勝ちのような部分があります。


     皆様ご存じのように、日本は山がちな島国で農地に出来る土地も少なく

     国産農産物畜産物のみでは日本の全人口のおなかを満たす事は不可能なのが現状。

     よって、輸入に頼らざるを得ません。

     しかも有機農産物は全体の1%未満。

     有機食材の値段が高いのはこういうことも理由のひとつです。


     こんな状況で、オーガニック飲食店のすべての原材料をオーガニックにするなんて不可能。

     なるべくオーガニック・ナチュラルな原材料を使っている、

     また、一部オーガニック原材料を使用している飲食店をオーガニックカフェ・レストランと

     している場合が一般的です。


     でも、そのことすら怠って、公的にはオーガニック・無添加とうたっているのにもかかわらず、

     実はそうではない原材料のお料理を出しているというのは問題外。

     それが事実であれば、とんでもない飲食店です。


     しかも、有機原材料は値段が高めなので、総体的に料理の単価も高くなります。

     それで、有機ではない普通の食材を使っていたら適正価格ではないという事になりますよね。

     

     また、オーガニックナチュラルカフェなのに喫煙OKなところも

     私としては不信感を抱いてしまいました。

     オーガニックとエコロジーは深く結びついており、オーガニックカフェと公にしている以上、

     環境に優しいカフェであることが必須条件となるからです。

     たぶん、この不景気な世の中で、お客様を限定していてはビジネスとして成り立たない

     というのが飲食店側の言い分でしょうが。。。


     そして農産物・畜産物・加工食品のオーガニック基準である有機JASと有機JAS法はあっても、

     オーガニック飲食店を取り締まる機関も、法律も、何もないのも事実。

     強いて言えば、飲食店の衛生上の安全性や違法性を取り締まる機関、

     保健所の食品衛生監視委員があるくらいでしょうか?

     (他に知らないのでもしあったらすみません。)

     でも、オーガニック飲食店に関しては現在のところ何の基準もないと思います。


     残念ながら、公的な認証機関や法律がない日本のオーガニックコスメと一緒で、

     現時点では自分で判断し、信頼するしかないのが現状です。


     オーガニックヘルシー野菜ブームの昨今、数年前に比べると

     有機野菜をウリにするオーガニックレストランやカフェがかなり多くなってきました。

     それは、食の安全が見直されているという事、

     そしてオーガニックのニーズが高まっているということだと思います。

     

     2001年に倒産したアメリカのエンロン社の粉飾決算が発覚したのを発端に、

     日本でも法的責任が問われた企業が続出し、企業も情報を開示し透明性のある財務会計が

     求められてくるようになりました。 

     同じくレストランも、原料をメニューに記載して、どのような食材を使ったお料理なのか明確にし、

     お客様に選択の余地を広げられるようにすることがこれからの飲食店の課題だと思います。


     そして、飲食店のオーガニック基準については、ビジネスが先走っていて、

     残念ながら、全体的にオーガニック基準が追い付いていないのが現状といったところです。
 
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