ネット空間の虚実 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「ネット空間の議論において人間的に見苦しい方を散見しますが、何か良い方法は無い物か?考えさせられます。議論の作法について論考します」


経世済民・建築論『ネット空間の虚実』

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ネットでの言論空間を眺めていると、基本的には文字データだけですので、どのような方が情報を発信しているのか不明です。私も、文章を眺めながら一体、どんな方が、この文章を書いているのだろうと興味が湧きます。

例えば、酷い罵詈雑言、滅茶苦茶な言葉遣いをする方が、実際に会ってみると、大変オトナシい、常識人だったりするのでは無いかと密かに想像しています。

逆に礼儀正しいコメントなど書き込む人が、実際に会ってみたら目茶苦茶、怖い人だったり、思わせ振りな文章を書きつつ知的に振舞う人が会ってみると全く会話をする気も無くすくらい見た目がダメ人間というケースもあるでしょう。

ただ長期間、何らかの情報発信をする人は、その人となりが、結構、正直にじみ出てしまうようにも感じますが・・・

考えてみれば、日本語の文章は、世界最初の小説が書かれたように感情表現が豊かであり、人の心情を細やかび表すのが得意な言語です。

私の場合、仕事でのコミュニケーションは出来る限り、実際に会って話をするようにしています。行き違いを避けたり、微妙な空気感をキャッチするためです。データで送ってくれれば良いとの方もいますが、大抵、伝わりません。

つまり表情豊かな日本語の文章ですら、会って話をするのに比べると膨大な情報量が欠落する訳です。

今はNYに住んでいる韓国人の建築家が教えてくれたのですが、彼曰く、日本語は、英語や韓国語に比べると憎悪表現が極めて少ない綺麗な言語だと褒めていました。しかし逆説的なのですが豊かな感情表現を用いて、罵詈雑言を超える精神を崩壊させるような攻撃的な文章も言語ではないかと最近感じています。

例えば、議論をする場合、同じ土俵に乗らないと相撲が取れないように、比較的近い思想を持った論者同士で無いと議論になりません。野球とサッカーの試合が出来ないのと一緒です。前提条件がある程度整っていないとゲームが成立しないのです。

例えば、日本には財政問題が無い、消費税を廃止すべきという私と、今直ぐ、消費税を30%以上に増税しないと、10年以内に消費税を100%にする必要が出て、そうしないとハイパーインフレになる、と信じ切っている方とは、全く議論が成立しないのと同じです。

つまり消費税の増税は基本的に良く無いと思っているが、これ以上、増税しないようにして、もっと公共事業を増やすべきだとか、最低限5%に減税すべきとか、減税させるには、どのような方法論が有るか?等々の同じ土俵、プラットフォームにいないと議論になりません。

要するに、大きな目で眺めると非常に近しい思想の物同士で無いと議論が成立しないのです。

そうなると、徹底的に攻撃して相手を潰す。あるいは互いの差異を認めながらながら問題点を指摘する。という大きく分けて二つの方法がありますが、この攻撃性というのがクセ者で、互いに大きなダメージを受けてしまいます。

説明する迄もありませんが、70年代の極左の内ゲバが良い例です。しかし攻撃性というのも大事な要素で、何かに対する強い感情があるから言論活動をするのであって、怒りの感情もまた大切な要素だと思います。

ここで、ふと思ったのが『剣道』です。

武士が互いに日本刀で殺し合う決闘の技術を身につけるのが、剣道のルーツです。ところが剣道は、やたらと礼儀を重んじます。これから殺し合いをする者同士、礼儀もクソも無いでしょう?お互いに刀で殺し合う事が一番、無礼な事だと日本国憲法に精神が汚染された私など思うのですが、いかがでしょうか?

しかし強い感情を持ち互いに殺し合う者同士だからこそ、礼儀が必要なのです。

ネット空間の言論とは、強烈な想いを持った者同士が、日々闘いを繰り広げる、決闘場みたいなモノです。日本語と云う、世界屈指の感情表現が可能な高度な言語を用いて、互いに殺し合う、殺伐とした無法地帯です。だとしたら武士道精神に基づく剣道の様な徹底した「礼節」が必要だと最近思います。

客観的に見れば非常に優れた知見を持つ論者同士が、些細な差異から互いに攻撃し合い潰し合う現場を私も数多く見て来ました。これは日本語という武器を用いた殺し合いです。であるならば、徹底的な礼儀作法を重んじつつ、決闘を続けるのが最善の策ではないかと、強く感じています。

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『進撃の庶民』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。本エントリーは同ブログ水曜日に連載中のコラムを転載。




  



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