早く、早く。
もっと、もっと急がなくちゃ置いてきぼりになっちゃう。
永遠に追いつけない鬼ごっこ。
少しでも追いつきたいから、私は急いで先に進む。

どんなに手を伸ばしても、届く事のない背中。
それでも、呼べば振り向いてくれる。
優しい笑顔で。
だけど、それじゃ我慢出来ないの。
そんな笑顔じゃ物足りない。

だって、知ってしまったから。
あなたの笑顔の意味を。
私が欲しいのは、そんな笑顔じゃない。

ギュって抱きしめるその強さ、それも私が求めているものじゃないよ。
もっともっと、もーっと抱きしめて欲しいよ。

だけど、それは私じゃ無理な事も知っているの。
でも諦めきれないよ。
そんな方法知らないの。
だから私は、急いで追いかけるの。
その背中を見失わない様に

ひっそりと咲く花が、
いつか誰かにとっての華になって咲き誇れる様に

願わくば、その『誰か』が貴方でありますように・・・



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