武田薬品工業湘南研究所 ~見学会のご報告~
ちなみに前日2/19が竣工式
最新の設備が揃い1200人もの研究者が呼び寄せられたアジア一巨大な湘南研究所
アジア一巨大で危険な動物実験施設
危険というのは炭疽菌やSARSなどのP3レベルを扱う研究所の為。
そんな危険な研究所が住宅街と思いっきり隣接して建設されました
小さい写真が見づらい場合はクリックして大きくして見てみて下さいね~
玄関前のロータリー バス停
中に入るとお堀のように池がありました
ガラス越しに覗ける位置にモニターがあり
来週から正確な数字の排水・排気データがこのモニターに表示されるそうです
排水も分別して公共下水道に流せるものは放流するようですが
P3レベルの実験施設から排水・・本当に安全なのかとても怖いです
職員用と思われる大きな駐車場がこの日は見学者用に使われていました
見学会と行ってもちょろちょろっと人がいるぐらいかと思ったら
そこそこのテーマパーク並みの人出で驚きました
家族連れ、関係者風のグループ、
興味の矛先はそれぞれ違うと思いますが
バスで来る人、徒歩で来る人、次から次に人がやって来て想像以上の見学者数にビックリ
加えて警備員の数にもビックリ
立派な建物のエントランスに向かって歩いて行きます
受付で記帳し、もらったのはパンフレットと案内図
やはり見学順路も決められており
順路の要所要所、武田のスタッフと警備員が
これだけの広い建物で死角がないぐらいそこいら中に配置されてました
館内は撮影禁止だったので
もらったパンフレットの写真でご説明していきます
エントランス入るとこんな感じ
設備はこちら
広い食堂、カフェテリア、保育所、クリニック他の多様性のあるアメニティ
働く人間にはとても立派で快適な場所
一方900kg分の動物達が毎日実験の犠牲になり死を迎える場所
この二つが同じ建物内で起きるのが信じられません・・・
道路側から見た奥が動物実験室や飼育室がある場所のようです(動物棟)
建物を上から見た場合
予想通り動物実験室や飼育室等は見学箇所に入っていませんでした
実験室として見学出来たのは
研究の手順としてはまず合成実験室でシャーレとか使って培養実験!?して
どちらの部屋もそうだけど、この写真は私が見たままとまるで一緒で
他の装置、器具などはまだ全然搬入されていませんでした
こんな感じの装置がズラリと何列も並んでいました
生化学実験室にいた武田のスタッフに私なりにいろいろ質問をしてみました
動物実験はどこでやるんですか
-動物実験はこの奥でします
そこは公開しないんですか
- 無菌状態を保つ為、今日のようなたくさんの人が入ってしまうと・・
(まぁそれはそうであろうと納得。どうせ公開しても公に公開出来る部分しか見せないんだろうから)
どういう動物を実験に使うんですか
- マウス・ラット・犬・猿です
どのぐらいの数を使うんですか
- 1~2週間で合計1万(匹・頭)ぐらいです
動物を可哀相と思わないですか (答えはわかりきっていたけど聞いてみました)
- それは誤解されやすいですが、思っています。安楽死させる時も。
動物を使用しないで研究する代替法とかで実験しないんですか
- しています。出来る限りしています。研究者の中でも可能な限り代替法を使おうという流れできて努力はしているので実際数も減っています。HPにも載っていると思いますが・・・
(HPに載っているというのは3R のことを指しており数ではなく、3R基準にのっとって実験していますという言いたかったのだと思います。しかし武田は以前3Rなどのっとっていないと内部告発されたことがあります。藤沢・鎌倉市との安全協定においては3Rに基づいて行うことは明記していません。なのでどこまで本当かわかりません)
どのぐらい減ったんですか
- 10年前とかに比べたらはるかに減っています。5年前にくらべたら使用する動物の数は50%弱程に減りました。
(約半分に減って1日900kgということは、ひと昔前はもっと恐ろしい数の動物が犠牲になっていたんですね)
社内的でいいですけど、ここまで代替法に変えていこうという数値目標はないんですか
- それは・・・ないです
(50%減ったと聞いても、実験動物の数自体公開していないので本当かどうかわかりません。
元研究する部署にいたというこの人はどの質問にも真面目に答えていたようには見えましたが。
実験動物の数も公にせず、削減目標もないならただ研究者の意識レベルの話どまりか?とも思えるので頼りなく思えます。)
どれだけ代替法を用いてるとか、動物実験から移行しているとか公にしないんですか
- それは・・しないです
(聞いて気づきましたが、それは逆にどれだけ動物を使ってるかもわかっちゃいますもんね
何故実験動物の数を公開しないのでしょうか。出来ないのでしょうか。)
代替法でどうしても出来ない実験とは?
- 代替法で人間の細胞だけでテストしてOKでも、体全体となった時の安全性の試験で使用します
その場合、犬・猿で実験しています
EUでは毒性のあるものでも人間での臨床試験が出来るようになりましたけど日本は出来ないので。
あと厚生省でも最初の試験も動物実験でと決められているので。
同じもしくは似たような結果を得るのに、やはり代替法のほうがコストがかかるんですか
- そうとは限りません。早く結果が出るものなどは代替法のほうがかかりません
(それならば尚の事、もっと代替法取り入れて欲しいですね)
覚えてる質問はこのぐらいです
どの質問中の話か忘れましたが、焼却炉が外部委託になったということも
なるべく代替法でやっていこうというプレッシャーになったようなニュアンスの事を言っていました
それを聞いてやはり反対運動はかなり有効だ!と思いました。
こうして直接中の人間と話した感触としては、動物実験反対・削減も大人数で訴えかければ、
動物実験にかなりプレッシャーを与えられそうです
話を聞くまで明日から全体が本稼動なのかと思ってましたが
これからいろいろな残りのものが搬入され始め
早い実験は4月から始まり、10月には全てが揃いスタートする計画だそうです
新しい建物だったけれどずっと見学しながらなんだか息苦しい閉塞感を感じ
軽く頭痛しながら研究所を後にしました
1日900kg、1~2週間で10.000匹(マウス・ラット・犬・猿)の
大量動物実験にプレッシャーをかけられると思います
湘南研究所大量動物実験反対の署名はコチラから(署名部分6ページ目)
オンライン署名でなくダウンロードして署名し郵送する形なので
大変お手数ですが、ご協力よろしくお願いします
厚労省宛のこの署名により、
未だ非公開の実験動物の数がもし公開されるようになれば、実験動物数の削減にもつながると思います
業界最大手の武田がそういう動きになれば、他の製薬会社にも影響を与えられるのではないでしょうか
実験に苦しみ死んでいく動物達が減り、代替法による医薬研究が主となる時代が早くきますように
大変長文読んで頂いてありがとうございました
武田問題の以前の記事はこちら
動物実験反対のサイト
◆オマケ◆
『なんだって』
ここでコーヒーブレイクしたり
夜1杯同僚と飲んだり
いくら可哀相と思いながらやってる人がいたとしても
実際研究に携わってる人は仕事なんだから慣れちゃってるんだよね
動物実験に・・・
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