2007-03-22 16:41:34

「叫(さけび)」

テーマ:映画(映画館 2007年)


叫

3/21 シネセゾン渋谷 にて


黒沢清の、わかりやすい「現代の怪談」

監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司、小西真奈美、葉月里緒菜、伊原剛志、オダギリジョー、
   加瀬亮、平山広行、奥貫薫、中村育二、野村宏伸、他


 東京都内で起こる不可解な連続殺人事件。
 連続殺人犯を追う刑事の吉岡(役所広司)の頭に、ある日、
 ふと自分が犯人ではないかという疑問が浮かぶ。
 曖昧な自身の記憶にいら立ち、苦悩する彼を
 恋人の春江(小西真奈美)は静かに見つめている。
 吉岡は同僚の宮地(伊原剛志)の勧めに従い、
 精神科医の高木(オダギリジョー)の元で
 カウンセリング治療を始めるのだが…。


「叫(さけび)」は黒沢清監督役所広司主演のコンビによる最新作。
このコンビによる1997年の「CURE」の衝撃は忘れられない。
冷たく刺々しい今までの日本映画にないホラー作品であり、
あのちょっと異常とも思える描写は今でも脳裏にこびりついている。
で、その後もこのコンビにはこれ以上のものを期待して見て行ったのだが、
残念なことに「CURE」を超えるものには出会えていない。


黒沢清監督っていうのは頭のいい監督なのであろう。
だって「CURE」のような今までの日本映画にない作品を作ってしまうのだから。
ただ頭が良過ぎて時々我々の理解を越えてしまうような作品をも作ってしまうのも事実。
2000年の「カリスマ」なんて自分にはさっぱりわからない作品だったし、
2003年の「ドッペルゲンガー」(注1)なんかも風変わりな
ホラーコメディー(だよな、あれは)だったけど、
時々「?」と思わされるような作品でもあった。


だから正直、このコンビの最新作「叫(さけび)」も
「カリスマ」のような作品だったらどうしようかと
不安に思いながら見に行ったのであるが…大丈夫でした(笑)。
わかりやすい…非常にわかりやすい。

シーンのタッチなんかは非常に冷たくて、
ちょっと「CURE」を思い出してしまいましたが、
展開して行くうちに「CURE」のような猟奇的な部分は影を潜め
だんだんと人間の【怨念】が絡んだ【怪談】の要素が色濃いストーリーとなり
それをいかにも黒沢清らしい冷たいタッチで描いていく…といった感じで
黒沢清の描く、わかりやすい「現代の怪談」って感じのミステリーでありました。

名コンビ、役所広司の演技も作品によっては観念的になりがちですが、
この作品では吹っ切れたようにちょっと大芝居の一歩手前くらいの演技で
迷宮に入り込む刑事を熱演しるので、
この現代の怪談の良いアクセントとなってます。
役所広司の演技も演出同様、非常にわかりやすい。


しかし役所広司以上にこの作品のポイントとなっているは
なんと言っても葉月里緒奈
テレビでこの作品の紹介をしていて
葉月里緒奈が出演してると知って「懐かしいなぁ!」と思い
そんな久々の彼女が何を演じるんだろうと思ってたら
出てきただけで一発で納得(笑)。
何の役かはこれから見る方のためにシークレットにしておきますが
見てみれば誰もが「なるほど」と納得してしまいますよ。


「あなただけ…許してあげる」
この台詞、この映画を見た私たちの周りだけで流行ってます(笑)。

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2007-03-18 23:27:16

「さくらん」

テーマ:映画(映画館 2007年)


さくらん

3/18 ユナイテッドシネマとしまえん にて


全ては、その圧倒的な映像美!


監督:蜷川実花
原作:安野モヨコ
脚本:タナダユキ
出演:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、美波、遠藤憲一 、
   小泉今日子、石橋蓮司、夏木マリ、市川左團次、安藤政信、他


 8歳で吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた少女・きよ葉は何度も脱走を図るがあえなく失敗。
 気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた完璧な花魁・粧ひ(菅野美穂)は、
 そんなきよ葉に花魁としての生き方を教える。
 やがて17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は、玉菊屋にやって来た
 青年・惣次郎(成宮寛貴)と恋に落ちるが…。


その映像が圧倒的に美しかったです。
さすが世界的フォトグラファー・蜷川実花が監督だけあります。


ポップで派手派手でありながらも【奇抜】にまではならない程のよさ
衣裳も美術も自由奔放ながらも【時代錯誤】にまでは至ってません。
さすがに吉原大門の上に金魚鉢が置かれてる風景はシュールでしたが(笑)
他のシーンなんかはポップで大胆ながらも
けっこう違和感なく見られ、美しい映像の数々に圧倒されます。
時代考証をガチガチまでではないものの
程よく取り入れてる、これも【程のよさ】があったからでしょう。


この時代考証の【程のよさ】がないと、アメリカ産「ゲイシャショー」になってしまっていた
「SAYURI」(注1)みたいになってしまいましたし、
自由奔放で圧倒的な映像美がなければ、
豪華な衣裳が売りだったにもかかわらず
画面がえらく安っぽく見えてしまった「大奥」(注2)になってしまっていたでしょう。
この作品がこの2作品と一つも二つ頭もぬきんでた証拠は、ここらへんにあるんでしょうね。


ラストのあの一面の桜と菜の花
私はすっかりCGによる合成だと思ってたら
埼玉の幸手に実際にああいうところがあるらしいですね。
幸手出身の会社の子が言ってたから本当でしょう。
あのピンクと黄色に塗りつぶされた映像は、とにかく圧巻でした。


で、画面の一つ一つが綺麗なだけでは【映画】としては立体的にはなりません。
この作品はそこにストーリーを語る力があるのがいいところ。
蜷川実花は安野モヨコの原作のストーリーラインを極力生かし
ストーリーを語るところは原作及びタナダユキの脚本を最大限に利用しているのが、
ある意味映画監督としては手抜きに映ってしまうかもしれませんが、
「ストーリーは原作と脚本が語ってください、そのかわり映像は私が極力綺麗に撮ります」という
そこはうまく住み分けを行うことで、この作品にストーリーを【語る力】という
スパイスをうまく効かせているのであります。


まぁ先ほどその映像を褒め称えたラストの逃避行は、
結末としてはあまりにも自由奔放で、ちょっと現代的すぎるんじゃないかなぁと、
もうちょっと花魁の世界の厳しさを残した方がいいんじゃないか、というきらいはありますけど、
これはこれで現代に蘇った【花魁の世界】としてはそれなりに違和感なく見られますので、
それほど目くじらをたてる必要もないんじゃないか、と。


最後に簡単に役者陣について。
主演の土屋アンナは蜷川実花の世界観を一手に引きうけていて、その存在感が抜群
見ていてその関係がまるで「カメラマンとモデル」の関係そのもので面白かったですね。
ただしあの【しゃがれ声】がいくらなんでも花魁の世界からは程遠かったようで
彼女だけ花魁でもないなにか別のものに見えてしまったのはご愛嬌。
それはラブシーンがやはり彼女だけ少なかったのにも原因があるのかもしれませんね。
成宮寛貴と土屋アンナのシーンは全くラブシーンには見えませんでしたからね!


逆にラブシーンを一手に引きうけた木村佳乃菅野美穂の方が、
いかにも花魁といった感じで私はよかったと思います。
特にいかにも女性らしいラブシーン演出に応えた演技がよかったですね。
いえ、決して男としてエロ目的で誉めているのではないですよ(笑)。
やっぱり花魁の世界ですからラブシーンは切っても切れない関係ですから。

あと特筆すべきは、こういう作品にしっかり市川左團次のような歌舞伎役者が出演しているところ。
彼一人が作品の中で存在しているだけで、
この作品が時代錯誤にならずに【程よい】品のよさが出たと言っても過言ではありませんからね。
やっぱり歌舞伎役者の存在感って舞台以外でもすごいんだなぁと改めて思わされてしまいましたよ。


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2007-02-25 22:31:12

「ドリームガールズ」

テーマ:映画(映画館 2007年)

ドリーム・ガールズ

2/25 Tジョイ大泉 にて


ミュージカルは【ノリ】が命です


監督・脚本:ビル・コンドン
原作:トム・アイン
出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、
   アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー、他


 エフィー(ジェニファー・ハドソン)、
 ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、
 ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人組は、
 コーラスグループ“ドリーメッツ”を結成し、成功を夢見てニューヨークへ旅立った。
 やり手マネージャーのカーティス(ジェイミー・フォックス)に見出され、
 大スターのジェームズ・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)の
 バックコーラスとしてデビューするが…。


アカデミー賞発表の前夜に見に行きました。
「バベル」は見てないし、
「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンはお気に入りだけど
やっぱり助演女優賞はジェニファー・ハドソンで決定だろう!
この作品を見た時に決定的となり、翌日「『ドリームガールス』どうでした?」と聞かれたら
有無を言わさず「助演女優賞はジェニファー・ハドソンで決定だね」と周りに吹聴しまくってます。

(追記:でも内心、菊池凛子が受賞したらどうしようとハラハラしながら授賞式を見てました)


「ドリームガールズ」のオリジナルは1981年初演のブロードウェイミュージカル。
大ロングランを続けた名舞台の映画化であります。
実はこの舞台版「ドリームガールズ」にはちょっとした思い出がありまして
ブロードウェイで大ヒットした余波で20年くらい前に
日本でオリジナルキャストによる日本公演をやったんですね。
その時にテレビ朝日かなんかがスポンサーになって
この舞台の告知を、もう大量にテレビスポットで流してたんです。
その時のCMで使われてたナンバーが「One Night Only(Disco)」
この曲を歌いながら3人の黒人女性が、派手な衣裳で正面から歩いてくる…
このCMがもう来る日も来る日もテレビで流れていて、
すっかり私は子供心に
「ドリームガールズ」という舞台名と「One Night Only(Disco)」の曲が
脳裏にコビりついてしまったんです。
だから今回、劇中で「One Night Only(Disco)」がかかった途端に
別の意味で鳥肌が立ちました
20年ぶりの記憶が蘇った【鳥肌】であります。


話が横道に逸れました。
映画版の「ドリームガールズ」に戻しましょう。


でも「ドリームガールズ」、ホントよかった。
「ノリがいい」という言葉はまさにこの作品にあるようなもの。
オープニングのドリーメッツが、デトロイト・シアターの新人オーディションステージに出演し
見事に「Move」を歌い上げるシーンからもう見事なナンバーの連続。
メジャーデビューを果たすステージでの「Dreamgirls」 なんかは
見ていて、聞いていて鳥肌がたってしまうほど(こっちはナンバーの素晴らしさで!)。

残念ながらオリジナルの舞台は見ていないので比較はできませんが、
映画としてはオリジナルの舞台に忠実なんでしょうね。
オリジナルが秀逸な舞台だから、もとがいいと作る側もラクでしょうね。


でもこの映画自体、次々と流れるアップテンポなナンバーのように
短いカット割りでストーリーが進み、
ミュージカルでないドラマ部分も実に良いテンポでとにかく退屈する隙もないくらい
この全体のテンポの良さが抜群にいい
ここは映画版の最大の長所、スタッフの最大の功績。
ミュージカルってオリジナルナンバーの曲の良さと
そのシーンの描かれ方が重要なのはもちろんですけれど
その合間のドラマ部分も【ノリ】良く描いて行かないと
本当、全体の印象すらも崩れてしまう
この作品を見て思い知らされました。

そしてこの作品のもう一つの魅力はキャスティング。
特に女性陣たちがいい
ちっとも綺麗じゃないジェニファー・ハドソンの迫力ある演技は、
見た途端にアカデミー賞を予感させるくらいだから言わずもがな。
あとビヨンセもいいですね。
今までビヨンセっていうと【派手】というイメージしかなかったけど
この作品でオープニングに登場するビヨンセの、なんと可憐で綺麗なことか!
途中までビヨンセだとは気が付きませんでした、お恥かしい話。
後半の派手派手メイクでやっと「あっ、彼女がビヨンセだったんだ」って感じ。
あともう一人のアニカ・ノニ・ローズの良さは…地味なところ(笑)
無理矢理ほめようとしなくてもいいか。
とにかく【華】【実】を揃えた女性陣のキャスティングが見事でした。


ブラック・ムービーって正直なところ
私、今まで苦手でほとんど見なかったのですが、この作品は別格。
日本公開2週目でもそれほど客足が落ちずに、
ついには興行1位をとってしまったのも、
まさに作品のよさが浸透した結果であるんでしょう。
私のような人が多かったってことですね。


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2007-02-18 02:10:10

「世界最速のインディアン」

テーマ:映画(映画館 2007年)


世界最速のインディアン

2/17 Tジョイ大泉 にて


カッコいいなぁ…


監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード、アーロン・マーフィ、
    クリス・ウィリアムズ、ダイアン・ラッド、他


 ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。
 小さな家に独り暮らしているバート(アンソニー・ホプキンス)。
 家族もなく、暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、
 自ら改良したバイク“インディアン”号で、数々の国内記録を残し、
 温かい人柄から町の人々に慕われてた。
 バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。
 そしてついに知人たちの力を借り、彼は“インディアン”号ととも、
 ライダーの聖地目指してアメリカに出発する…。


今年は全く期待しないで見た作品ほど【当り】が多い。
先月が「リトル・ミス・サンシャイン」
そして今月がこれ、「世界最速のインディアン」


会社のミーハーで有名な女の子が、この作品を見たらしく
「これ面白かった!」と絶賛していた。
ミーハーの意見に左右されてたまるか!と最初は思ったものの
しかしそれを聞いた後は、面食いな彼女のミーハーさと
アンソニー・ホプキンスという俳優がどうにも私の頭の中では一直線に並ばず
それが逆に興味を引いてしまって
「では、どんなもんなんだろ」と見に行った次第。


この作品、何も期待して無かったもので、何も予備知識もなく見た
【インディアン】がバイクの一種とも知らず、
代表的英国俳優アンソニー・ホプキンスが
先住民・インディアンを演じるのかと思っていたくらい(笑)。


ニュージーランドで着の身着のままのワイルドな生活を送っていた
バイク狂のおじいちゃんが永年の夢であった
アメリカのボンヌヴィルでのバイク最速レースの大会に
おんぼろインディアンと共に出場する話。


おじいちゃんが永年の夢をついに果たすという
実話に基づいたメインのストーリーもさることながら、
私がいたく感銘を受けたのはニュージーランドのおじいちゃんが、
文明と人種のるつぼであるアメリカに着いて、会場のボンヌヴィルに向かう間
様々な人たちと交流するロードムービーのような展開の人間ドラマの部分。


モーテルでは従業員のオカマと出逢って親しくなり、
車を購入したディーラーでは経営者のスパニッシュと奇妙な交流をし、
片田舎のワイルドなお婆ちゃんとの出会いで、彼は一夜を共にしたかと思えば、
片田舎では本物のインディアンとも出逢う…。

【人種のるつぼ】アメリカだけあり、ふれあう人々の人種も様々。
しかし何も知らないおじいちゃんは、初めて出会う様々な人種の人々とも
全く躊躇することなく、持ち前の【素朴さ】で飄々と交流していきます。
彼のこの【素朴さ】がなんともいいんです。
この【素朴さ】が、人種差別などで日頃は神経質になりがちな人々の
固くなった心をウマイ具合にほぐしてあげて
やがて出会った人々は何の違和感もなく、彼とゴク自然に【友達】になっていく…。
ホント心底の【悪人】なんてこの世にはいないんだと思わされますし、
彼こそ、もう元祖【癒し系】てな感じであります。


十ウン年前に「クロコダイル・ダンディ」なんて作品があって(注1)
これもオーストラリアのワイルドな中年オヤジがNYへ出てきて一騒動…
なんて話でしたが、あの主人公も持ち前の【素朴さ】が
文化と経済の街NYと不思議なコラボレーションを生んで
ほのぼのとした作品に仕上がってました。
この作品を見ながら「クロコダイル・ダンディ」のテイストを
思わず思い出してしまいましたね。


で、このニュージーランドのワイルドなおじいちゃんを演じた
アンソニー・ホプキンスが何とも良かったです。
このモデルは彼の実年齢に近い年齢なのでしょうけど
わざと年寄りっぽく演技していて(笑)、
「サー」の称号を持つ英国を代表する紳士にもかかわらず、
役柄ではいかにもニュージーランドからは一歩も出てなかったのであろう
素朴な老人を飄々と演じていて味わい深かかったです。


これからの日本の消費経済は【団塊の世代】が握ってるなんて言われてます。
永年、経済の中心としてバリバリと働いてきた世代も
いよいよ現役引退の時期となり、引退後は老後をいかに過ごしていくのか?
彼らの消費動向に、現在日本の経済は一斉に注目している訳です。
そんな今注目の【団塊の世代】に対してこの映画は
「まずは永年の夢を実現させることでしょう!」という強いメッセージを示すとともに
この世代に暖かいエールを送っているのであります。


そして私たちのような、一見まだ関係なさそうな、まだまだ現役の人間(笑)には、
この作品の主人公のような、年老いても夢を忘れず猪突猛進するその姿を見ると、
心から「カッコいいなぁ」と尊敬の眼差しを送るとともに、
自分のウン十年後に迫り来る【老後】に対して
何か一つのビジョンを提示してくれたような
そんな勇気すらもこの作品からはもらったような気がするのでありますよ。


いやー、ホントいい映画でした。


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2007-02-17 23:24:58

「不都合な真実」

テーマ:映画(映画館 2007年)

不都合な真実

「不都合な真実」の『不都合な部分』。


2/17 TOHOシネマズ府中 にて

監督:デイヴィス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア(ドキュメンタリー)


前から見たかったのだけど、なかなか近くで公開されない。
銀座で見るのも、ましてや六本木に出るのも面倒くさいし、
で、ついには府中のTOHOシネマズまで見に行ってしまった。
映画1本でこんな遠出をするのも久しぶり。


「不都合な真実」は、
現在の凋落の一途をたどっているブッシュと当時は激しい大統領選を繰り広げ
結果敗れた民主党のアル・ゴアが、
大統領選後は前から取り組んでいた環境問題の研究に専念し、
現在地球が【温暖化】している事に気付くや世界を股にかけて
この【地球温暖化】について警告を鳴らす講演を始めた。
映画はこの講演の記録映画、ドキュメンタリーであります。


ウン万年にも及ぶ長い地球の長い歴史が【地球温暖化】によって
50年ももたないというその【警告】にはとにかく説得力があります。
豊富な資料、そして実際に温暖化によって景観が一変してしまった数々の【名所】の写真。
そして「大統領に一瞬なったアル・ゴアです」という自虐的な自己紹介に始まり、
時にはユーモアを交え、時には強い口調で警笛を鳴らす
アル・ゴアのその語り口は、さすが政治家(笑)。
見ながら、聞きながらグイグイと映画に引き込まれます。


またこの映画自体、世界を講演に歩くアル・ゴアの姿や、環境問題に取り組んだきっかけ、
そして自分がなぜ環境問題でアメリカ政治界に「敗れて」しまったか、
の映像などが間には挟まれるものの、
講演自体はこれといってイジルことなく、内容的にもストレートに彼の講演を映像に収め、
あくまでも映画の対象は【講演】という、
スタッフたちの講演を見せる事に専従している姿勢が何よりです。
ちょっとコントラストのはっきりした映像に、
ちょっと暗めの音楽が非常に効果的であります。


と、ここまではこの作品を褒めておいて
これからは「不都合な真実」の気に入らないところをツラツラ。


この作品はラスト、
地球温暖化は「あなた個人ではどうしようもできないと思ってないですか?」と警告しておいて、
しかし「危険だと思ったらすぐ行動を!」と見るものを啓蒙して終わる
…ここまではいい。
で、エンドクレジットとともにご丁寧にもスタッフ等の名前と一緒に
「省エネルギーの電化製品を買いましょう!」やらの
具体的行動が字幕で次々と出てくるのです…これが気に入らない

この映画はアル・ゴアの説得力あふれる講演を
つぶさに収録したドキュメンタリーであります。
もうそんな事ラストでクドクド言わなくたって見る者は充分理解しているはずだし、
具体的行動を書かなくたって、アル・ゴアのメッセージをくみとって人々が行動に移すというのが
映画としての理想的展開なんじゃないでしょうか。

また、これもご丁寧にも「疑問に思ったらここへ」とばかりに
画面の右端に何かの団体のHPアドレスまでが出てくる。
ここまでされるとこの映画がその団体のプロパガンダ作品のように見えてきて、
ひねくれ者の私は思いっきり【引いて】しまったのであります。


それにやはりアル・ゴアが
「最も二酸化炭素を出し続けている国」アメリカの政治家というのもやはりひっかかる。
京都議定書に経済問題最優先で反対したアメリカ。
アル・ゴアは環境問題が【政治】の影に隠れてしまったことを作品内でも自戒してはいるが、
やはり何か【言い訳】のように聞こえて虚しい。
人々へ二酸化炭素削減の行動を誘発するならば、
自身はアメリカ議会を変えようという【行動】をとってくれなければ!
この作品を通じて民主党が、そしてアメリカ議会が京都議定書への1日も早い賛同へ
手を上げてくれることを期待するしか方法はないのか?
二酸化炭素を激減させたわが国【日本】の方が、
この作品を見て「日本も結構ヤルじゃん!」と見直してしまったのは
何とも皮肉なことでありましたなぁ。


私の知り合いから聞いた話ですが
知り合いがこの作品をアメリカ人と一緒に見て、アメリカ人が鑑賞後
「アル・ゴアは自分の政治活動に利用している!」
とこの作品を辛辣に批判してたそうですが、
さすがにそこまでうがった見方は私はしませんでしたけど、
その人がそういう印象を持ってしまったというのも
私には何となく理解できてしまうのであります。


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