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2007-01-03 20:18:04

「大奥」

テーマ:映画(映画館 2006年)


大奥

記念すべき2006年最後の鑑賞作品はこれ!


1/31 丸の内TOEI① にて


監督:林徹
脚本:浅野妙子
出演:仲間由紀恵、西島秀俊、井川遥、及川光博、杉田かおる、北村一輝、浅野ゆう子、松下由樹、高島礼子、他


 徳川家七代将軍家継の世。
 大奥では先代将軍の正室・天英院(高島礼子)と将軍の生母・月光院(井川遥)が
 熾烈(しれつ)な女の闘いを繰り広げていた。
 若くして大奥一の実力者となった絵島(仲間由紀恵)は、月光院の信頼が厚かったため、
 天英院派の不満を買っていたが、そんな折、天英院に月光院の許されぬ恋のうわさが届いてしまう。
 そして天英院の陰謀の魔の手はやがて絵島にもおよび…。


大晦日は 「硫黄島からの手紙」 を見て年内終了…の予定だった。
で、夏ごろ銀座地区映画館のスタンプラリーをもらってまして
それがこの「硫黄島からの手紙」を見ればちょうど満期の6回分。
さぁ招待券かなんかをもらって年明けにでもゆっくりそれを使おうか
…なんて思ってたら窓口のお姉さん
「カードは本日までが有効期限です!」と屈託のない一言。
エーッ!招待券じゃなくこのカード提示で1本無料で見られるということ!


でもこれから見る「硫黄島からの手紙」の回は16:00の回
大晦日は有楽町・銀座の映画館はことごとくこの回あたりで終了。
「なんだ!ポイント貯めたって見られる作品ないじゃん!」
私は1回はあきらめ、愕然としてしまったものの
年の最後をこんな終わり方にしてしまってはいけない、と再度奮起。
どこか最終、夜の回をやってないか探しに探しまくりました。


で、1本だけありました…それがこれ「大奥」(笑)。
無料で見られるのだから文句は言えまい。
というわけで「硫黄島からの手紙」での深い感動から
一転して下世話でスキャンダラスな「大奥」へ… 。


この「大奥」、私は今までテレビシリーズも全く見ていなかったので
知ってて当たり前のような展開だったらどうしようかと思ったのですが、
始めに大奥を詳しく解説してくれたのが何より親切、好感が持てます。
まずは城の奥に追いやられたような【大奥】の妖しげな雰囲気がよく伝わってくる。
ただしナレーションが岸田今日子じゃなかったのが何より残念!合掌。


主役の仲間由紀恵が思ったより良かった。
ちっとも江島の貫禄は見えないし、おでこ広いし、顔はアヒル顔だし(失礼!)
だけどとにかく【堅物】という役どころが彼女のキャラにピッタリ。
紅白でアドリブを全く受けつけなかったあの【堅物】さね。
…なんだかケナしてんだか、誉めてるんだか(笑)。
あの【堅物】さがあればこそ、大奥の並居るクセ者どもを向こうに回して孤軍奮闘するのもわかるし
敵方が、歌舞伎役者の生島を【艶仕掛け】の刺客として送るのも
「ここまでしないと」という説得力がある。


あとは敵方の高島礼子、松下由紀、浅野ゆう子、杉田かおるらのお歴々らが、
いかにも「私たちは悪役よ!」というのがいい。
見ていてわかりやすい(笑)。
高島礼子の愛人が北村一輝…愛人までが悪顔、わかりやすい!


作品としては豪華な着物の衣裳が何かと話題だが、映像ではちっとも豪華に映ってない
何より大奥のセットにちっとも【時代】が感じられずピカピカなのはどうしたもんか。
ロケとセットがこれじゃ露骨にわかってしまうよ。
それにねぇ、わかっちゃいるけど西島秀俊に北村一輝が歌舞伎役者っていうのもね。
あれじゃホストまがい、あんな流し目ばかり歌舞伎役者はしません。
それに所作のヘタさは目にあまるばかり、劇中で歌舞伎シーンは目ふせてました、私。


と、悪口を書けばキリがないが、この「大奥」 、
数名で見に行けば、悪口を含めて鑑賞後しばらく盛り上がる事は必至。
正月のオトソ気分でこの下世話な世界を体験するのは悪くないかも。
ただし1800円払って見る価値があるかは責任持てませんが(笑)


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2007-01-02 20:12:16

「硫黄島からの手紙」

テーマ:映画(映画館 2006年)


硫黄島からの手紙

12/31 丸の内ピカデリー にて


惜しむべくは…


監督:クリント・イーストウッド
原作:栗林忠道、吉田津由子
脚本:アイリス・ヤマシタ
出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童、裕木奈江、他


 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。
 アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が、
 本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。
 指揮官に着任した彼は長年の場当たり的な作戦を変更し、
 部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する。
 しかし戦局は空軍・海軍が壊滅的被害を受け、援軍がないという絶望的な状況に追い込まれている。
 そのような状況の中で、やがて米軍がグアムを出発し、大挙して硫黄島に上陸してくる…。


クリント・イーストウッドが太平洋戦争の硫黄島での戦いを
日米双方の視点から描くという【硫黄島2部作】の第二弾。
「父親たちの星条旗」 に続きいよいよ日本側の視点からということで
「硫黄島からの手紙」であります。


噂にたがわずの力作、感動作でありました。
よくアメリカの監督が日本の事を描けたなと思いますし、
よくぞここまで日本の俳優から演技を引き出せたなと思います。
もうここまでくると日本映画として評価したいくらい。


見ていて終始その【悲劇】に我が身を震わせて見ておりました。
が、ここまで力作、感動作であるのは充分同意の上で
あえて「惜しむべくは…」という言葉を使わせていただくならば、
硫黄島の戦いは日本にとっては負けが目に見えている戦いであり
すぐアメリカにやられてしまうのがわかっていながらも
30日以上も【粘り腰】の戦いをした…
その【粘り腰】が作品の中に見えてこなかったことでしょうか。


硫黄島の戦いは日本にとって“負け”が目に見えている戦であった。
海軍・空軍は壊滅的打撃をうけ硫黄島に援軍を出せず
陸軍のみがが大挙して押し寄せる米軍に孤軍奮闘せざるを得ない。
しかし栗林中将が硫黄島に赴任してきた時に部下たちがしていたことは
昔からの“仕事”ばかりにこだわり沿岸の軍装備をしている始末。
栗林中将は援軍がないことを諭し、洞穴からの【地下戦】を指示する…。

ここまでは栗林中将(渡辺謙)の沈着冷静な人となりの解説も兼ね非常に丁寧な描写が続く。

しかし米軍がいよいよ攻めて来るとなると、もう日本軍は悲劇的結末にまっしぐらとなる。
陸・海・空軍の総勢力で襲ってくる勢力に、洞穴からの攻撃は【防戦】一辺倒でしかない。
限界を感じ【自決】を図る部隊が続出するのを栗林中将は
「自ら命を絶つな。防戦せよ」の指示しか出す事ができない…。


確かに歴史的観点から見ると硫黄島の戦いは日本軍がすぐ負けるはずであったのが
30日間以上も米軍をてこずらせた戦いとなっている。
しかしこの作品を見ると日本軍は口悪く言ってしまえば
「30日間期間延長して地獄を体験した」ように見えてしまう。


硫黄島の地形をもう少し作品の中で解説してもらえば、
いかに小人数の部隊が洞穴を延々と逃げ回りながらも
長期間【抵抗】を続けていったかの、その【粘り腰】が少しでも見えたのであろうが、
次から次へと玉砕されていく部隊たちの描写の連続には
残念ながら【粘り腰】は見えて来ないし、
栗林中将の【焦る姿】しかみえてこない…。


繰り返しますが決して「硫黄島からの手紙」を悪く言う気はない
「自ら命を絶つな。防戦せよ」と指示をする栗林中将の判断は
ゼロ戦をだすような末期の日本軍の中では極めて沈着冷静な判断だと思うし、
アメリカ兵をあえて捕虜とし、捕虜との会話を通じアメリカ兵も【一人間】なんだと
自分たちの部隊たちに諭すその判断も新鮮であったろう。


沈着冷静で新鮮な判断をしたからこそ、これだけ米軍をてこずらせたのであろう。
しかしそれならいっそのこと、その【こずらせた様】も作品内でみせてほしかった。
「惜しむべくは…」という表現を使い、あえてその【粘り腰】が作品の中に見えてこないことに
はちょっとした不満を感じてしまったのであります。


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2006-12-25 20:31:16

「ルナシー」

テーマ:映画(映画館 2006年)


ルナシー

12/24 K's cinema にて


常人にはお奨めできません!


監督・脚本:ヤン・シュバンクマイエル
出演:パヴェル・リシュカ、ヤン・トジースカ、アンナ・ガイスレロヴァー、ヤロスラフ・ドゥシェク、他


 精神病院の職員に拘束される奇抜な悪夢をみたジャン・ベルロ(パヴェル・リシュカ)は、
 無意識のまま大暴れして宿の部屋を滅茶苦茶にしてしまう。
 しかし、たまたま居合わせた侯爵(ヤン・トシースカ)が弁償し
 ジャン・ベルロを自分の城へと招待する。
 しかしその夜ジャン・ベルロが盗み見した光景は、
 侯爵を中心に繰り広げられる快楽とグロテスクな饗宴の世界であった…。


旧チェコのシュールな人形アニメーション作家、ヤン・シュバンクマイエル
そうですね今から15年ほど前でしょうか
かの有名なルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」を
人形アニメで描いた「アリス」をレイトショーで見ました。
しかしこれが想像以上のグロテスクさにあふれた強烈な作品で
ルイス・キャロルの原作自体、相当グロテスクですけど、
そのルイス・キャロルがうなされてしまうであろうくらいの、
グロテスクな夢をさらに増長させたような世界が展開されてました。


そして15年以上経って再びシュバンクマイエル作品を鑑賞するに至ったわけですが
今回の「ルナシー」は「アリス」とは比にならないほど、さらにグロテスク
もうエロスグロテスクが2時間弱の中にトグロを巻いてるようであります。


なにせベースになっているのが精神病院を舞台とした
エドガー・A・ポー「タール博士とフェザー教授の療法」の原作に
13年間精神病院に監禁された、
かのマルキ・ド・サド公爵の史実だというのですから、
この時点でもうスゴイ(笑)、尋常ではない。
しかもこの作品をシュバンクマイエル自身【芸術作品】と言わず
【ホラー】だと言い切ってしまっているのですから
その異常さ、グロテスクさには歯止めがきかない状態。

そしてそのグロテスクなストーリーに
シュバンクマイエルお得意のストップモーションアニメ
からんでくるのでありますが、これがもう趣味が悪い。
なにせ動く対象物が【肉の塊】
【舌】であったりステーキ肉かなんかの【肉片】
シーンの合間に微妙に、そして象徴的な動きをして
メインの物語にからんでくるという趣向。
もう、こう書いていても思い出して気持ちが悪い。


精神病院を舞台とした狂気の沙汰のストーリーに
グロテスクなストップモーションアニメが絡んで
人間の愚かな行動を皮肉るというというのが
シュバンクマイエルの本作での趣向らしいのですが
まぁここまでグロテスクに描いてくれれば強烈なイメージが残って
それはそれで成功なのでしょうが、
どこからが正常で、どこまでが異常なのかの境界線もあやふやな
この作家の精神構造すらも疑ってしまう結果というのは
果たして成功なのか、失敗なのか…

常人からはとても判断できない結論であります。
パゾリーニの「ソドムの市」を見た時の感覚に近いですね。


ここまで映像で描いてしまう作家が世界にいるんだ…と
「ルナシー」は一見の価値はある作品ですが、気分が悪くなることうけあいなので
くれぐれもそれなりに【覚悟】の上でご鑑賞を(笑)


■まだこっちの方が見やすいかも(笑)

 ヤン・シュヴァンクマイエル アリス
 

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2006-12-17 22:50:05

「麦の穂をゆらす風」

テーマ:映画(映画館 2006年)

麦の穂をゆらす風

12/16 シネカノン有楽町 にて

アイルランドが【悪】なのではない。
イギリスを中心とした大国に【悪】にされてしまった。
また内戦の結果が【悪】に見られてしまった。

監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
出演:キリアン・マーフィ、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム、オーラ・フィッツジェラルド、メアリー・オリオーダン、他

 1920年アイルランド。
 英国による圧政からの独立を求める若者たちが義勇軍を結成する。
 医師を志すデミアン(キリアン・マーフィ)も将来を捨て、
 兄テディ(ポードリック・ディレーニー)とともに過酷な戦いに身を投じていく。
 激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめやがて停戦、講和条約にこぎつける。
 しかし条約の内容をめぐる支持派と反対派の対立から
 アイルランドは同胞同志が戦う内戦へと発展。
 ともに戦ってきた兄弟にもやがて深い溝が出来始める…。

アイルランドというと真っ先に思いつくのが【テロ】
アイルランドの方には全く申し訳ない話なんですが(笑)。
【テロ】と聞けば無条件に【悪】と認識してしまうものですから
その歴史的背景もよく知らない身にとっては、
アイルランドはイギリスに対しやたらと【テロ】活動を行う
なにやら【怪しい国】のイメージしかありませんでした。

「麦の穂をゆらす風」はタイトルは一見甘いものの
常にイギリス社会の暗部を熱く告発しているケン・ローチ
アイルランド国民の視点から、その歴史的背景を熱く見つめ
アイルランドのとった行動が一概に【テロ】の一言では片付けられない
奥深い部分があることを浮き彫りにする一方、
意見の対立から内戦へと発展し、
その後のアイルランドの【テロ国家】のイメージを形成していった
国内の問題点すらも鋭くえぐった
カンヌ映画祭グランプリ受賞のまさに力作であります。

ケン・ローチの筆先は、まずは自国のイギリスに対して情け容赦ありません。
その極悪非道ぶりを見ると、
本当イギリスは今でも「大英帝国」の気質が抜けてないなぁと思いますし
アイルランドを【テロ】と決め付け、世界的にアイルランドを【悪の国】とさせた諸悪の根源こそ
イギリスそのものにあるように思えてきます。

さらにケン・ローチは舞台となるアイルランドに対しても熱く問題提起を行ってます。
アイルランドがイギリスから独立を勝ち取ったことをしっかり描いたことはもちろんの事、
その後、アイルランドが独立と引き換えにイギリスとの宥和政策をとったがために
国内で体制派と急進派が内部対立をおこし
平和どころかさらに棘の道の歴史を歩み、
急進派が過激な行動をとったことにより
その後のアイルランドの【過激】なイメージを作ってしまった…
つまりアイルランドにとっての【反省すべき点】【歴史的な苦悩】をも
しっかりと描いているのであります。

アイルランド体制派の親分は、かのマイケル・コリンズ
この名前でまず思い出すのは、
10年ほど前公開されたスティーブン・フリアーズの「マイケル・コリンズ」
この作品ではマイケル・コリンズはまさに革命の父として【英雄】のように描かれていましたっけ。
しかしこの作品でのマイケル・コリンズは急進派にとってはまるで【裏切り者】あつかい
彼のおかげで独立を勝ち取ったアイルランドも、
その後は内紛の歴史を繰り返してきたとは
「麦の穂をゆらす風」を見るまではついぞ知りえませんでした。

スティーブン・フリアーズの「マイケル・コリンズ」は
タイトルロールを演じたリアム・ニースンの力演もあって、それなりに見応えのある作品でしたけど
この作品を見た限りでは一つ【革命】は終了したようにも見え
なぜ現在でもアイルランドは【テロ】を続けているのかがわからず
何やら現在のアイルランドは【物分りの悪い国】のような印象すらも受けてしまっておりました。
しかしこの作品でケン・ローチは独立後のアイルランドの姿
そしてその問題点をも鋭く告発することで
知られざる歴史の一側面に光を当てたように思います。

歴史っていうのは一側面だけ見てはわからない
多面から見る事で始めて【現代の矛盾】が点と線で結び付く…
実に奥深いものがあることをこの作品は伝えてくれたように思えます。

■で、これが【英雄】の作品です(笑)。併せての鑑賞をお奨めします。

 マイケル・コリンズ 特別版
 
 ¥1,800

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2006-12-03 14:14:22

「父親たちの星条旗」

テーマ:映画(映画館 2006年)

父親たちの星条旗

戦勝国にも悩みはある…

12/2 丸ノ内プラゼール にて

監督:クリント・イーストウッド
原作:ジェームズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
脚本:ポール・ハギス、ウィリアム・ブロイルズ・Jr
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、ポール・ウォーカー、他


 第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、
 米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。
 しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、
 旗を掲げる6人の兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。


クリント・イーストウッドが太平洋戦争の硫黄島での戦いを
日米双方の視点から描くという【硫黄島2部作】の第一弾。


しかし私はこの「父親たちの星条旗」
見る前は硫黄島の戦いを【アメリカ側の視点】から描くということに、
何か【不安】というか【いやなもの】を感じていた。


確かに短期間決戦のはずが予想以上の日本側の抵抗で戦いが長期化していった
とはいえども所詮アメリカは戦勝国
ベトナム戦争のような【反省】をこの作品でされても
日本にとっては何か言い訳というか、【嫌味】としてしか映らないんじゃないかと思ったんです。


しかし心配ご無用でしたね。
見事な作品でした
こういう視点から第二次世界大戦を、戦勝国である自国の視点から描くことで
戦争に対する強烈な皮肉と批判を描けるもんなんだと【目から鱗】もんでした。


まず有名な硫黄島でのアメリカ国旗掲揚の写真が
実は最初に偶然立てた旗の【差し替え】をした時に撮影されたものでしかなかったこと。
しかも決して「戦勝の狼煙」による掲揚ではなく兵士たちが一時のアイデアで立てたものでしかないこと。
(旗を立ててから戦いは逆に激化していったその皮肉!)
しかも【差し替え】の旗を立てた連中はその後、
戦争経済に苦しむアメリカの戦意高揚のために、
彼らは【お国側】にいいように使われてしまったこと。
などなど戦争の裏に隠された意外な事実がクリント・イーストウッドの巧みな構成力で
次々と歴史の表舞台に告発されて
とにかく見応えがあります。


【お国側】がヒーローとして祭り上げた一人がアメリカ先住民で、
彼も決して自分は英雄ではないということに思い悩み、
また周りも差別意識からか、どこかで彼を受け付けない…
そのギャップに戦後彼は悩んだ挙句、アメリカの片田舎で野垂れ死にする。
そのエピソードのなんと強烈で皮肉なことでありましょうか!


そして私は「父親たちの星条旗」を見ながら
「なにかこの流れって見た事あるなぁ」
と映画を見ながら常に頭の中で思い出してました。


●ある写真をきっかけに長期化し意気消沈している国民が再び戦意高揚したこと
●しかしその写真は偶然に撮られたものだったこと
●硫黄島の戦いは皮肉にもその後激化していったこと
●終戦直後からジャーナリズムが「あれはやらせでは?」と追求し始めた事


…そう、これって【硫黄島】をそのまま【イラク】に変えれば「今のアメリカの姿」そのものなんですね。
あのフセイン像(実際は違うらしい)が倒れた映像を
全世界に見せて無理矢理【終戦】として見せかけたものの、
その後も戦争は収まるどころか激化する一方なのは承知の事実(報道されないだけ)。
しかもしばらくしてあの【像の倒壊】は【やらせ】だったことがジャーナリズムに暴露され、
今やブッシュ人気の低下もあって【湾岸戦争】への反省がアメリカ全土に広がりつつある。


大きく言えばクリント・イーストウッドは「父親たちの星条旗」を通じて
「今のアメリカの姿」をも告発したのではないでしょうか。
一方的な報道で戦意高揚しているアメリカ国民に対して強い警告を訴えつつ。

「歴史は繰り返される」とは言えども
50年以上前の【過ち】を再び犯してしまっている大国・アメリカ。

嗚呼、人間はなんと【浅はかな】生きものなのでありましょうか!


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