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2007-03-21 22:48:02

「双頭の鷲」

テーマ:演劇


双頭の鷲

3/21 渋谷PARCO劇場 にて


作:ジャン・コクトー
演出・修辞・主演:美輪明宏
出演:木村彰吾、長谷川初範、夏樹陽子、柄沢次郎、大山峻護


美輪明宏様…すごかった。


すごかった…客席も(笑)、ほぼ9割若い女性
昔から美輪様の舞台の客席にはなれてたけど
最近とみに某番組のせいか年齢が若返り、
なにやら「美輪教の信者の集い」のような様相になってきた。


美輪明宏は年1回のPARCO劇場でのライブも前から見に行ってるけど、
これも今や客席は若い女性ばっかり。
前は銀巴里時代からの品の良いオールドファンの姿なんかも見かけたんだけどなぁ。
で、この若き女性たちが、最後には感動のあまり
全員スタンディングオベーション…もうすごい光景!
今回の舞台もスタンディングオベーションしてた人いたけど
ライブほどの熱狂はなくて一安心(笑)。
でもあまりにも手放しで絶賛しまくるっていうのもどうなんでしょね。
ちなみに私はスタンディングオベーションは自分のキャラにないのでしません。


話を「双頭の鷲」に戻しましょう。
でもすごいよ美輪明宏。
ジャン・コクトーの朗々たる台詞をもう完全に自分のものにしてるもの。
全くよどみのない台詞廻し、もう完全に気分はエリザベート王妃。

しかも31歳の王女役!
相手役のスタニスラスの歳聞いて、彼が「25歳です」って答えたら
「私と6つ違い!」と平気で台詞口にしちゃうんだから!
客席で「プッ!」と吹いてた人いたな。失礼な人だよ!
…わかっちゃいるけど吹いちゃダメ(笑)。


だから最初は、私は「31歳」の美輪エリザベートすごい違和感を持って見てたんですけど
不思議と舞台を見続けていると、だんだん美輪様、若返ってくるんですよ、舞台の上で。
そして終幕近くには美しく威厳を持ったエリザベート王妃が、そこに佇んでいるのでありますよ。
おもわずつぶやく…「すごい!」の一言。

知らぬ間に私も「美輪教の信者」の一員に。
さすが美輪明宏の十八番。
それこそ、これが美輪様の今流行りの【オーラ】なんだろか?


確かに美輪様は素晴らしい。
素晴らし過ぎる。
だから素晴らし過ぎて、他の共演者がすっかりかすんでしまうんですよね。

この傾向は最近健著。
美輪明宏を見ている分には満足だし、客席の美輪教信者さんたちも満足だろう。
しかし舞台全体の【アンサンブル】となると、ちょっとバランスを欠いてしまうんです。


特に今回の「双頭の鷲」なんかは共演のスタニスラス役美輪様と対等までの役であるし、
そこまでの力量ある人が配役されるべき。
だってこの劇の作者ジャン・コクトーが生涯のパートナーであった、
ジャン・マレーにあてて書いた役でしょ。
作者の思い入れたるや、エリザベート王妃以上であるはず。


で、このスタニスラス役が、木村彰吾
最近美輪様の出演するテレビにも隅っこの方に出ている若い俳優さんですが、
はっきり言って力量不足
変に低音の台詞廻しがワザとらしくて耳障りだったし
なんで手をいっぱい広げるあんな大芝居するのだろう
…昭和初期の翻訳物【赤毛もの】かと思った(笑)。


美輪明宏が演出だから「そうした」のかもしれないし
美輪明宏の【大芝居】に対抗できるのは、それ以上の【大芝居】なのかもしれないが、
もうちょっとどうにかならなかったものか。


【大芝居】で言うならば
フォーエン伯爵を憎々しく演じていた長谷川初範のほうが、
くさいんだけど、やっぱり一日の長といった感じで、まだ様(さま)になってましたよ。
やっぱし【大芝居】にも年季が必要ってことなのかなぁ(笑)


まぁ木村彰吾は美輪明宏が近年惚れ込んで
自身の舞台で次々と準主役に大抜擢している新星だから
なにか【芽】はあるのかもしれないけれど
今回も残念ながら私の目にはその【芽】は見えなかったなぁ。


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2007-03-17 21:32:06

「イッセー尾形のとまらない生活in赤坂」

テーマ:演劇

3/17 赤坂RED/THEATERにて


演出:森田雄三
出演:イッセー尾形


会場となった赤坂見附の赤坂RED/THEATERは、
なんでも新しく出来た劇場だそうで今回はその柿落とし公演。
赤坂見付駅から歩いて3分ほど、シティホテルの地下にある
客席150名ほど(詳しく数えてませんが…)の小じんまりした劇場。
客席の段差がしっかり確保された非常に見やすい劇場で
イッセー氏もカーテンコールで
「ひとりひとりのお客さんの顔が見られて反応がわかる」
と、いたくこの劇場がお気に入りの様子でしたね。
どうもこの劇場での公演はレギュラー化しそうな様子。
ただし今年はもう他の公演でいっぱいらしいですが…。


ただやっぱり赤坂という高級地のためか
敷地のほとんどを劇場にあてがったためにロビーがほとんどない状態。
だもんで、イッセー氏のクエストホール公演恒例の
食べ物・飲み物サービスはスペースの都合上か、今回はなし。
ここは残念でしたけど。


劇場の雰囲気がかつてあった渋谷のジャンジャンに似ていると
アンケートを兼ねたペラ紙に書いてありましたが、
ジャンジャンほどは個性的ではないかな、と。
ジャンジャンは客席は2ブロックに分かれてるは
立ち見は当たり前だは、トイレは楽屋のすぐ側だは
予約の電話入れると半分怒られたようなような対応されるは(笑)
あんな個性的な劇場は見た事ないし、今じゃ作れないでしょうし…。


ジャンジャンに劇場が似ているのではなくて
イッセー氏の当日の演目のセレクトが非常に「ジャンジャン的」だったのではと思いますね。
公演全体の雰囲気が、イッセー氏のちょっと変わった人々を中心に選んだ演目といい
着替えのところでシーンと静まりかえる客席の雰囲気といい、
なんか10年以上前に必死こいて見に行った昔のジャンジャン公演を自然と思い出してしまった
…そんな感じです。


今回の演じた7演目ってほぼ再演ものだと思います。
見た事なく演目のタイトルがわからなかったものもありましたが、まずは再演でしょう。
なぜならイッセー氏がちょっと昔に十八番にしてた
「いそうだけど、ちょっと変わってて近づきがたい人たち」のオンパレードでしたから!


①「東京ナイツ」
 この前、NHKでジャンジャンの時のライブをやってましたよね。
 今回違うところは…東京ナイツもしっかりご老人になってしまってたところ(笑)


②「出張最終日」
 出張先の旅館での風景。
 イッセー氏は中年の上司らしき人物。
 落ち着きが無く、レポートを書いたり読書しようとする部下にしょっちゅうちょっかいを出しまくる
 部下の読んでる本(トマス・マン「魔の山」!)に妙にこだわる構成が、
 いかにもイッセー氏のネタらしいなぁ。


③「断食道場」
 青山の草月ホールで公演をしてたころ、この初演を見ました。
 初演では感じませんでしたが、これってやっぱりオウムがモデルなんでしょうね。
 この55歳のオヤジも相当ヘンです!


④「深夜会議」
 中年のサラリーマンが家に帰って風呂に入り夕飯を食べようかという時に、
 急に会社に呼び出される。
 心配する母親(どうやら独身)との対話による会社へ出発前の風景。
 他愛もない話を親と交すが、どうにも深刻な様子がチラチラと伝わってくる
 筆ペンを持って行くということは辞表か何かか?


⑤「国鉄保線区」
 国鉄時代まで遡った旧作の久々の再演。
 田舎丸だしの線路工事のおっちゃんが、サボッてタバコ吸って、仲間とダベッて
 さぁ仕事再開となったら、またタバコ吸ってサボる
 …ただこれだけのノンビリしたネタ(笑)
 昔のイッセー氏のネタって登場人物のインパクトだけで引っ張るものも多かったなァ。


⑥「ひとみちゃん」

 これは再演するたびに爆笑のネタ。
 場末の老人パブに入店した元ジャズシンガーのひとみちゃん
 やっぱりイッセー氏の女性ネタはここまでヘンでないと!
 「私指名した~」この最初の台詞でもう爆笑(笑)。


⑦「ウェスタン村」
 ♪パッカパカパカパ~♪
 これもイッセー氏の【歌ネタ】の中で私が一番好きなネタ。
 初演時はまだウェスタン村には、たくさん子供たちがオジさんの周りを取り囲んでいたが、
 今回は全く客のいないウェスタン村になってました。
 やっぱりテーマパークはディズニーリゾートの一人勝ちという世相を反映させてか…


今回は本当に「変な人」のオンパレード。
初期のイッセー氏の香りが赤坂の新しい劇場にプンプン漂ってましたよ。


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2007-03-10 23:23:29

「雪まろげ」

テーマ:演劇


雪まろげ

3/10 帝国劇場 にて


作:小野田勇
演出:マキノノゾミ
出演:森光子、石田純一、中田嘉子、森口博子、山田まりあ、青山良彦、田根楽子、
    金内喜久夫、大塚道子、米倉斉加年、他


何気に私は森光子の芝居を数多く見ている。
結構定期的に見ている。
…実は秘かなファンかもしれない。

ざっとあげてみよう。

 ● 「流水橋」(芸術座)
 ● 「放浪記」(芸術座)
 ● 「紙屋町さくらホテル」(新国立劇場)
 ● 「桜の園」(新国立劇場)
 ● 「おもろい女」 (芸術座)


今は無き芸術座に両親を連れて行ったこともあれば
おばちゃんたちに混ざって見に行った事もある。
井上ひさしの新国立劇場の柿落とし作品だというのに
大女優を遅筆地獄に追い込んだ舞台(「紙屋町さくらホテル」)もあれば
チェーホフの代表作を日本に舞台を置き換えた
実験的な舞台(「桜の園」)も見た。


杉村春子も亡くなり、山田五十鈴も第一線から遠ざかった今、
舞台で「大女優を見た!」という満足度を得られるのは今や
森光子以外ちょっといないんじゃないでしょうか。

しかも森光子のよさは「大女優でありながら舞台の固さが全くない」ことと
「時に実験的な事へも挑戦する」その【女優魂】みたいなもの。


舞台は常に明るく、観客もケラケラ笑いながら森光子の奮闘する姿を見て楽しんでいる…
その舞台の楽しさに私は毎回惹かれて見に行ってしまっているわけです。


しかし森光子ももう87歳
あとウン十年彼女の舞台を楽しむのはもう不可能な事。
今のうちに見ておかないと、と失礼を承知の上でこう思ってしまうのは人の常。
そして早速といってはなんですが彼女の当たり役「雪まろげ」
今回いそいそと見に行ったわけであります。


この「雪まろげ」はそもそも芸術座で大当たりをとったお芝居。
それを芸術座が現在改装中ということで(シアタークリエなんていう劇場になるらしいが…)
帝国劇場という大舞台でやったようだが、
芸術座の演目をそのまま帝国劇場でやること自体がどうかなぁと思う。


芸術座は確かキャパ700席ほどの劇場であったはずだ。
それが一気に倍以上、2000席近い帝国劇場という【器】はちょっと大きすぎやしないか
それに「雪まろげ」は芸術座という
小じんまりした劇場だからこそ 「面白かった」芝居なんじゃないだろうか。
青森・浅虫温泉のウソツキ芸者・夢子(森光子)がついた
小さなウソがあれよあれよという間に大きくなってしまう
そんな一騒動を描いたこの戯曲を、帝国劇場でみてしまうと
なんか【器】が大きすぎてひどく大味な舞台に見えてしまうのであります。


また主役の森光子は大女優であってもお世辞にも、
それほど「大柄な女優」じゃないもんですから
帝国劇場という大舞台では、なんか小さな存在に見えてしまって、
あまり演技も動き回らないのものですから尚更。
「放浪記」といい、この戯曲といいやっぱり芸術座という【器】が
小じんまりと、また客席の隅々までをも楽しませる
最適なものだったのではなかったでしょうか。

それに石田純一、森口博子、山田まりあ
共演者たちも、なんか芸術座でも器が余りそうな
…とてもじゃないが帝国劇場向けの役者さんたちじゃないから
なおさら大き過ぎた【器】の穴は埋められないなぁと余計思ってしまいます。


森光子も87歳、でも「やっぱり老けたなぁ」とは決して思いたくない。
戯曲に分不相応の劇場だったからこそ、
なんかスカスカな印象を受けてしまったと、
私は思いたい。


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2007-02-28 23:17:35

Studio Life公演「Daisy Pulls It Off」

テーマ:演劇

2/27 シアターサンモールにて


作:DENISE DEEGAN
上演台本・演出:倉田淳
出演:舟見和利、三上俊、林勇輔、石飛幸治、曽世海児、倉本徹、河内喜一朗、他


「久々にこういう【小劇団】の公演を見たなぁ」というのが率直な感想でありまして
まずは劇自体の感想よりも、その「久しぶりだなぁ」と思った昔の思い出を。


私が大学生の頃だから、もう15年以上前。
【小劇団】の公演を見に行って衝撃を受けた。
当時で言うと「遊◎機械全自動シアター」「花組芝居」「第三舞台」とか…。
なんたるパワーだ!と。
決してテレビでは顔を見たことのない若い役者陣が、舞台の上で飛んで跳ねて大活躍し、
それを観客たちは大笑いしながら楽しんで見ている…。


役者陣もすごいと思ったが、それ以上に
その劇団を熱狂的に支持している観客たちの方にも私は「すごい!」と思った。
役者陣と観客たちが織成す【一体感】、これが【ライブ】なんだと。
私はその後、この感覚を味わいたくてあちこちの劇団を見に行くようになった。


しかし歳をとれば趣向も変わる。
あちこちの小劇団を見ているうちに、だんだんとその【ノリ】だけが命の舞台よりも、
ストーリーの面白さ、演出の面白さに目が行くようになり、
自然と演劇にも「落ち着いたもの」を求めるようになった自分は、
【小劇団】の公演には足が遠のくようになってしまったのでありますね。


だから久々にこういう若い劇団の芝居を見ると
「久しぶりだなぁ」という思い出というか、感慨というか、
そういうもんにまずは浸ってしまったのであります…


ではStudio Life公演「Daisy Pulls It Off」について


デニス・ディーガンという作家によるこの戯曲は、
なんでもロンドンで大ヒットした喜劇だ、ってことですけど
まぁストーリーを見る限りではごく普通の女子高生の話しかな、と。
(あちらでも標記は女子高生でいいのでしょうか?)
きっとイギリスの若手人気女優あたりが演じて話題になったんでしょうね。
あとあちらではA・ロイド・ウェーバーがプロデュースしたってことですから、
ここらへんでも話題になったのか、と。


で、この女子高生の話を【男性だけの劇団・Studio Life】が演じる
っていうのがこの公演の眼目ではないか、と。
コメディもやるしシリアスな演目もやるっていう同劇団の役者さん達が
【女子高生もの】をやるっていうのは、
まぁ男性が女性を演じる演技の上でも基本であるわけだし、
この劇団での2003年の初演が好評による再演らしいですから、
4年後のキャスト一新による再演は、この劇団のファンにとってもうれしいことなんでしょね。

それくらいこの演目は「役者陣の力・魅力」を全面にだしたものになってます。

会場は女性陣が約9割と、連れの女性からの紹介で見に行ったとはいえ
男性の私は大変肩身の狭い思いで(笑)。
で、明かにこの劇団の熱心なファンだと思われる観客たちは
役者の一挙一動にもう大喜びして見ているわけです。

演出の方も御丁寧にもそのファンたちが喜びそうなツボを心得たような演出で(笑)、

オープニングの役者陣が会場にちらばってご挨拶するところといい、
客席をクリケット場に見立てて、役者陣がクリケット観戦の観客となって
客席に散らばって声援を送るところなどといい、
もうファンたちにとっては【堪んない】要素
そこかしこにご用意されてるわけであります。


私はこの劇団が初めての鑑賞でありますし、
もうこの【ノリ】っていうのにはご無沙汰っていうのもありますから
はっきりいって【引いて】しまったのでありますが、
最初から最後までノリノリで楽しんでいるファンの女性陣を見ていると、
なんかこの劇団の【人気】っていうのがわかるような気がしますし
(現に人気俳優も数名出ているようですし)
男性が女性を演じるという、ちょっと【奇抜さ】はありますけど、
役者陣が芝居のライブ感覚を大切にしてるっていうその姿を見ると、
これからもこの劇団、人気出てくるんじゃないでしょうかね。
ファンにとっては「もう充分人気劇団です!」って怒られそうですが。


久々にこういう舞台を見ると改めて、
今も昔も【小劇団】のやってることってある意味同じだなと思います
でもこの変わらぬマンネリさが【芝居】の重要な要素なんでしょうし、
このマンネリが新しい演劇ファン、そして人気劇団を作りつづけているのでありましょう。
商業演劇だって【役者の人気】が興行の命でありますしね。

そして、この観客たちに指示されるからこそ、
劇団の人気役者がメジャーな舞台やテレビの世界へと
今も羽ばたいているのでありましょう。

今のテレビドラマに出ている役者さんたちを見ると本当、
ジャニーズ以外はほとんどが、かつての【小劇団】の人気俳優さんばっかりで、
このへんなんかに今でも充分
【小劇団】が果たしている役割っちゅうもんが証明されてると思いますね。


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2007-02-24 23:11:31

「殿のちょんまげを切る女」

テーマ:演劇

殿のちょんまげを切る女

2/24 新橋演舞場にて


作:中島敦彦
演出:ラサール石井
出演:中村勘三郎、藤山直美、波乃久里子、中村七之助、渡辺哲、岡本綾、大村崑、他


「浅草パラダイス」に代表される中村勘三郎を中心に
豪華キャストで喜劇が展開される2月の新橋演舞場


昨年も「ヨイショ!の神様」 でいかにも中村勘三郎らしい
「ザッツ中村屋エンタテイメント!」って感じの
楽しい舞台を堪能させてもらいましたが、
今年もタイトルもまたもや珍妙に「殿のちょんまげを切る女」
中村勘三郎・藤山直美の爆笑ご両人に加え、
波野久里子・大村崑の大ベテランに
中村七之助・岡本綾のフレッシュな顔ぶれ
そして渡辺哲・坂本あきら・有薗芳記らのクセ者脇役陣と(笑)
幅広いキャストを集めた賑やかな舞台。

ただしクセ者の王様・柄本明の不参加が残念ではありましたが…。

もうこのシリーズは脚本家や演出家には申し訳ないが、
「芝居とはなんぞや」なんてコ難しいことは一切抜きにして
何も考えずに見て楽しんだほうがいい(笑)。

ただただ勘三郎・藤山コンビの掛け合いに爆笑して、
芸達者なご両人の【舞台芸の真髄】にふれてれば満足なのであります。

出演者たちもこの辺は心得てか、
芝居の型だの台詞まわしなどは二のツギ。
あくまでも全体のアンサンブルと、
客席の雰囲気を察知した【間】の取りかた重視の舞台展開であります。


でも毎回思いますが、この2月新橋演舞場の爆笑シリーズ
これこそ【芝居】だと思いますね。
芝居は生もの、目の前にはたくさんの観客。
この観客抜きには芝居は成立しないのでありますし、
この観客たちが心の底から楽しまない限りはもうどうしようもない
独りよがりな代物になってしまうわけです。

観客が楽しいということは、客席から「楽しいよ!」という雰囲気が伝わってきて
出演する役者陣をより一層、奮闘させる訳であります。

だから芝居途中で思わず吹いてしまう出演者も多数。
本来ならこんなことあったら「不真面目な!」となるんですけど、
この芝居ならそれも許されるのでありますよ。
観客も爆笑なら出演者たちも思わず笑ってしまうのは仕方ないだろうと。

こういう点も、このシリーズは観客を楽しませる【ツボ】
実によくとらえているなぁと思うのでありますよ。


舞台は後半、廃藩置県のため百姓になった殿様(勘三郎)が、
農民の強い支持もあって知事に立候補するという
舞台も宮崎なら、なんだかどこかで聞いたような物語なのでありますが、
この後半の、殿様が長々と演説を始める、この場面はちょっと冗長
ここが脚本を書いた脚本家にとっては最も力を入れたところなのでしょうが、
この芝居は残念ながら脚本は二のツギのため、
中村勘三郎丈の芸達者をもってしても、どうしても冗長な印象を受けてしまうんですね。


脚本は小劇団の新進気鋭、中島敦彦
なんとも損な役回りでありましたが、
まぁこのシリーズだから、いた仕方なしでありますよ。


でも冗長に思えたのはこのシーンぐらいで
結果としては今年も実に楽しい舞台。
賑やかなカーテンコールも2度、3度。
最後のカーテンコールで大はしゃぎする藤山直美の姿を見ると、
本当この舞台、
観客も勿論ですが、出演者たちが一番楽しみながら演じていたんだなぁと改めて思います。


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