2007-02-15 21:00:54

「ディパーテッド」

テーマ:映画(映画館 2007年)

ディパーテッド

ストーリーは面白いし、テンポも快調。
役者陣は魅力的だし、ちょっとした傑作と手放しで褒め称えたい!
これがオリジナルの【コピー】作品でなければ…。


2/12 新宿ミラノ2 にて

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、
   マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ヴェラ・ファーミガ、アレック・ボールドウィン、他


 犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、
 自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。
 しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。
 一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育った
 コリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。

マーティン・スコセッシの「ディパーテッド」は、
言わずと知れた香港映画「インファナル・アフェア」ハリウッドリメイクであります。
そういえば「インファナル・アフェア」もここ新宿ミラノ2(公開当時は新宿東急)で見たなぁ。
このシリーズの何か奇妙な縁を感じますね。


公開当時ワクワクしてみた「インファナル・アフェア」の興奮
いかに巨匠・マーティン・スコセッシが調理するのか、
出演もディカプリオにマット・デイモンにジャック・ニコルソン…もう最強の布陣。
さぞかしハリウッドテイストのド派手なサスペンスに変わっているか…と思いきや、
見てみてビックリ、ホント「インファナル・アフェア」のまんま(笑)。
ストーリーも役柄も、そして細かい描写までも
ほとんど「インファナル・アフェア」からちゃっかり拝借状態。


まぁ「インファナル・アフェア」から変わっているところと言えば
警察側のボス(マーティン・シーン)以外にも
「とある事情」を知ってる人物(マーク・ウォールバーグ)がいるってとこぐらい。
で、こいつがラストに「ちょっとした事」をしでかします。
確かに「インファナル・アフェア」のパートⅢへ繋がるストーリーを根こそぎ奪い取ってしまう
ある意味、勇気のいるラストシーンではありますが、
これって「決して続編は作りません」っていう、製作者側の意思表示みたいにも見えてきて、
なんかとってつけたようなラストで、盛り上がりませんねぇ。


ようはこれって【リメイク】じゃないでしょ!
単なる「インファナル・アフェア」の【コピー作品】でしかないでしょ!
マーティン・スコセッシよ、こんなに手抜いてどうしたことか!


そしてこの「ディパーテッド」から浮かび上がってくるのが
オリジナルの「インファナル・アフェア」の素晴らしさ(笑)。
ハリウッドの一流スタッフが、一切カットせずにそのアイデアを拝借してしまうのだから
本当に「インファナル・アフェア」は素晴らしいってことなんでしょね。
おいおい、ハリウッドが香港映画にオマージュ捧げてどうすんだよ!
それでいてラストクレジットでこの作品のライター(ウィリアム・モナハン)が
【written by ~】って堂々と出てしまうのには吹飯もの。
なんら手を加えずパクリ状態で【written by ~】はないでしょ!
こういう神経の図太さだけはハリウッド流なのか?


しかし逆ならまだしも、アイデアの【パクリ】で有名な香港映画から
ハリウッドがリメイク権を買ったとはいえ堂々と【パクって】しまうのだから
嗚呼、ハリウッドも地に落ちたもんだ。


■とにかくこれを見て、そのコピーっぷりに驚いてください

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2007-02-14 20:37:20

こまつ座「私はだれでしょう」

テーマ:演劇

私は誰でしょう

2/12 紀伊国屋サザンシアターにて


軽快な音楽劇に潜む、井上ひさしの【怒り】とは?


脚本:井上ひさし
演出:栗山民也
演奏:朴勝哲
出演:佐々木蔵之介、川平慈英、浅野ゆう子、梅沢昌代、辻萬長、北村有起哉、前田亜季、大鷹明良


またありましたね、初日延期に再延期。
こまつ座公演、井上ひさしの新作「私は誰でしょう」
でも幕が開いただけでも貴重ですよ。
と、井上ひさしファンとしてはついつい甘くなってしまうのですが…。
しっかり自分はそれを察知して公演半ばのチケットを確保してるし(笑)。


近年の井上ひさしの新作のテーマは非常に明確。
キーワードであげれば
【民主主義】【太平洋戦争】【天皇の戦争責任】【戦後日本の姿】
ここらあたりでしょうか。
上演スタイルも朴勝哲のピアノ演奏で進むミュージカルスタイルで定着しつつあります。
昨年も新国立劇場の「夢の痂」では【天皇の戦争責任】をまじりっけ無い
究極のスタイルで描きつくしてましたっけ。


で、今回「私はだれでしょう」で描かれるテーマは【戦後日本の姿】
終戦間際のNHKのラジオ局を舞台に、
戦争による行方不明者を探す「尋ね人」のコーナーを担当している人々と、
そのNHKを監視するGHQの人々。
そしてそこラジオ局に転がり込む「私は誰でしょう」と自分を「尋ね」に来た男とで
人間ドラマが展開していきます。


朝日新聞のこの作品の劇評で、
「初日を迎えたばかりで後半が駆け足になったのが残念」
のようなことが書いてありましたが、
初日から3週間たっての2/12鑑賞の印象としては、
そんな感じは全く受けませんでしたね。


確かに井上ひさしの戯曲は遅筆ということもあって
幕切れが【尻切れとんぼ】になってしまうケースが多々あります。
一昨年上演の「円生と志ん生」 しかり「箱根強羅ホテル」 しかり。
昨年再演にて上演の「兄おとうと」 では、
初演で唐突だったラストシーンを補足すべく、1場追加で加筆したくらいですから。
でも「私はだれでしょう」には、そんな印象は全く受けませんでした。
幕が開いてから練りなおしたのか、それとも初日延期のイメージから
劇評した方が「そう見えてしまったのか」は知る術もありませんが、
後半の「自分探し」の男が記憶を取り戻し、その【記憶】の背景に迫る場面などは
井上ひさしの近年の戯曲のテーマが凝縮されていて見応えがあります。


そこには井上ひさしの【怒り】が凝縮されていたように思います。
GHQの占領下、【民主主義国家】として新たなスタートを切ったはずの日本が、
数年後、傷も癒えぬうちに朝鮮戦争を機にアメリカの【都合の良い道具】として使われ、
言論統制など再び戦中と同じような状況になっていく…
「人探し」のラジオ番組で「原爆」を取りあげてからの
その後の登場人物たちの受けた【処分】にこの全てが証明されていて
思わず背筋が寒くなります。


「これじゃ前に逆戻りじゃないか!」
登場人物の一人のこの力強い台詞がこの作品のテーマであり
井上ひさしの【怒り】であるのではないでしょうか。
直球勝負で挑んでくるその明解なテーマは、見る者の胸にズシリと重く響きます。


しかしテーマは重くとも劇自体は非常に軽快で「楽しい」の一言に尽きるのも
井上ひさし劇の特徴。
謎の男の真実を探るミステリー仕立ての戯曲はテンポも快調。
スタンダードナンバーから宇野誠一郎のかつての名曲までを
この作品の劇中歌としてアレンジした数々の曲も耳に心地よく、
休憩を入れての実に3時間半近くの長丁場を
重いテーマでありながら、飽きさせずに一気に見せきる
その手腕は井上ひさしの筆力のすごさ、そして演出の栗山民也の力
…さすがです。


そしてこの舞台の俳優陣。
特に「自分探し」の男役の川平慈英がよかったですね。
ミュージカルがフィールドの俳優さんが井上戯曲に出演?と
最初は違和感を持ちましたけど役柄を見たら一発で納得。
川平氏ならではの身のこなしで舞台に躍動感があふれてたと思います。
あと意外だったのは浅野ゆう子(笑)。
アナウンサーとしての【品格】があって良かったです。
但し上演3週間でのどが若干つぶれ気味だったのはご愛嬌といったとこで。
北村有起哉・大鷹明良・梅沢昌代は井上戯曲への出演実績済だけに安心して見ていられ、
前田亜希の初々しさが劇の良いアクセント。
(「リンダリンダリンダ」の主演の子とは知らなかった!)
で、佐々木蔵之介は期待していただけに、役柄が【受け】の役柄のため
川平、浅野に比べれば大きな活躍がなかったのが残念に思いました。
あの長身はいかにもGHQのお役人にいそうな雰囲気(笑)だったのに。
こんな事書いたらファンの方に叱られそうですね。


最後にちょっと余談。


私はこまつ座の公演を見に行くと毎回パンフレットである季刊「the座」を買うんです。
出演俳優のインタビューやその俳優さんのプロフィールの確認、
そして井上ひさしの戯曲執筆意図(遅筆の時の言い訳も楽しみ!)
などが購入する主な目的なのですが、
他にも戯曲の内容に関しての詳細の特集などが組まれていて
特集によっては非常に読み応えあるパンフなんです。


で、今回はてっきりNHKのこと、もしかしたら陸軍中野士官学校のこと
などが特集で組まれているかと、よく中身も確認せず買ったら
なんと【効果音の創始者「和田精の仕事」】と戯曲に全く関係ない特集ではないでしょうか!
きっと井上ひさしの遅筆から戯曲の内容も全くわからないため
パンフ編集作業が先に進んでしまったのでしょうが、
ここまで戯曲に関係ない特集だと「なんだかなぁ」といった感じでガッカリでありました。

ロビーでは「お手にとってご覧下さい!」と言ってるし
中身を確認しないで終演後のバタバタで買ってしまった自分が悪いんですけど、
これで千円近くもとるんだもんなぁ。


こんな時には時に井上ひさしの【遅筆】を恨んでしまいます(笑)。


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2007-02-11 18:19:02

「どろろ」

テーマ:映画(映画館 2007年)

どろろ

【時代劇】なのに【無国籍】テイスト満載!


2/10 Tジョイ大泉 にて


監督・脚本:塩田明彦
原作:手塚治虫
脚本:NAKA雅MURA
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、杉本哲太、土屋アンナ、麻生久美子、
   きたろう、山谷初男、中村嘉葎雄、原田芳雄、原田美枝子、中井貴一、他


 戦国の世、天下を我が手にと望む武将・醍醐景光(中井貴一)は、
 魔物たちに自分の子である百鬼丸(妻夫木聡)の体、48ケ所を差し出してしまう。
 20年後、百鬼丸は自らの体48ヶ所を取り戻すため、魔物退治の旅に出る。
 やがて男装のコソ泥のどろろ(柴咲コウ)が百鬼丸と出会い、
 奇妙な2人の妖怪退治の旅は続く…。


もともとあんまり見る気はなかったのですが、
監督が「どこまでもいこう」「黄泉がえり」「カナリア」と、
マイナーとメジャーの作品を交互に発表している異才・塩田明彦というのが
いかにこのメジャー大作を描くものかと目を引き、
また公開後もこの作品、予想以上のヒットをしているようで、
果たして現在絶好調の邦画界を象徴するような作品なのだろか、
「どんなもんなんだろう」と野次馬根性丸出しで見に行ったのであります。

これがなかなか面白かった。


手塚治虫の原作は未読。
漫画の好きな人には手塚治虫という方は【神様】のような存在なんでしょうけど
どうも私には手塚治虫の作品というのは、どれもこれも【長編】ばかりで
とっかかりが掴めないばっかりに、読む食指が今まで沸かなかったんですね。
もともと漫画を読まないということもあるんですけど。


なので、この作品が【手塚ワールド】をどこまで具体的に描けたかについては言えないのですが、
単純に1本の娯楽作品として見ても、何か近年の邦画の元気さを象徴してるかのような作品で
充分面白いと思います。


この作品、原作は【時代劇】なのでありますが、
映画では逆に【時代劇】ということに縛られない
自由で大胆な発想をふんだんに盛り込んでいるのが、
かえって映画オリジナルとしての【無国籍】な伝奇ファンタジーへと変換させていて、
そこが今まで邦画では見た事のない、いい効果をあげています。


例えば話題のニュージーランドでのロケーション。
本来【時代劇】ならばニュージーランドの広大な風景は画面が浮いてしまうのでしょうが、
伝奇ファンタジーであるため、これが画面に異様な効果をあげていて、
海外の広大な風景の中で、時代劇スタイルのドラマを見ていると
まるでここは日本のような、日本でないような…
実に不思議なムードを全編に醸し出しています。
その雰囲気は、ちょっと今まで見た事ないテイストでしたね、面白かった。


またアクションシーンでは香港お得意のワイヤーアクションを使っているのも斬新。
本来なら【チャンバラ】であり【殺陣】重視であろうところなのに…。
また製作者たちの【遊び心】は音楽にも及び時代劇の特有の音楽など皆無。
アジアの様々なテイストの音楽を盛り込んで、この作品を【時代劇】から一気に
【無国籍】アクションにまで際立たせて、より一層効果的。
(だからってエンディングがミスチルっていうのは、どうなんでしょ?)


漫画の原作の映画化は、その原作のイメージを強烈に引きづるため難しいものですが、
ならばいっその事、映画では原作とは全く異なる、一つの【無国籍】伝奇ファンタジーを作ってしまえ
という、製作者たちの【大胆な発想の転換】がこの作品の成功の源でありましょう。
但し、魔物たちのクリーチャー造形までは【大胆な発想の転換】とまではいかなかったようで
原作のクリーチャーを忠実に実写化してしまったがために、
ちょっと安っぽい造形になってしまったのが残念。
しかしこれまで【大胆な発想の転換】をしてしまったら、
もう「どろろ」じゃなくなってしまうか(笑)。


またこの作品、主役の二人がよかったですね。
妻夫木聡はちょっとミスキャストでは?と見る前は思わされたのですが、
ちょっと陰のある雰囲気を充分漂わせていて素敵です。
こういう役も演じられるんですね、妻夫木は。
逆に柴咲コウはハマリ役(笑)。
キャラにピッタリの役柄でノビノビ演じてるのが見ていて伝わってきます。


またこの作品で特筆すべきは脇役が充実してるところ。
中村嘉葎雄に原田芳雄と、まずこういうジャンルの作品には出ないだろう
という俳優を出演させたキャスティング力には脱帽
さすがこの二人で画面に風格が出て、引き締まります。
また悪役の中井貴一が意外にもよかった。
私、今まで中井貴一って苦手な俳優さんだったんですが、
この作品の悪役はホント貫禄があって、見直してしまいました。
今後ももっと、もっと悪役で憎まれて欲しいですね(笑)。


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2007-02-10 23:03:55

小松政夫とイッセー尾形の今だから創れる「百戦錬磨の人生ドラマ」

テーマ:演劇

イッセー尾形・小松政夫

2/10 THEATRE1010にて

タイトルが……長い!


演出:森田雄三
出演:小松政夫、イッセー尾形


3連休の初日、北千住のTHEATRE1010に見に行ったのが、
イッセー尾形と小松政夫の二人芝居


会場のTHEATRE1010(シアターせんじゅう)は始めて行くホール。
何せ練馬区在住だと足立区は同じ23区内ながら、まぁ遠い、遠い。
(地元の方には失礼ながら!)
北千住自体、仕事でつくばエクスプレスの乗換駅として数回使っただけで
プライベートではまず縁遠い地。
イッセー尾形の公演だから見に行ったようなものの、
他の公演だったらあの遠さではちょっとパスですね(笑)。
あ、ホール自体は天井も高くてゆったりしてて、いいホールでしたけどね。


さて、昨年の8月クエストホール公演以来の
イッセー尾形と小松政夫の二人芝居。
当日は全部で6演目。
演目名は相変わらず発表されませんので、私の方で勝手に命名しております。


 ①熱海旅行
  お婆ちゃん2人のウン十年ぶりという久々の熱海旅行の一コマ
 ②訪問販売員
  絵本の訪問販売員、ベテラン(小松)と自称ヤリ手(イッセー)。
  しかし教育しているはずの新人の子の方が絵本がよく売れて…。
 ③医者と患者
  小松とイッセーがそれぞれ奇妙な【医者】と【患者】を交互に演じて…。
 ④夜警
  老体に鞭打って夜の学校警備をしている2人。
  しかし警備もいつしかヘンテコリンな事になってきて…。
 ⑤お笑いコンビ
  何かのオーデションで隣り合わせになったもののソリの合わない2人。
  しかし最終的にはこの2人でお笑いコンビを組まされたものだから…。
 ⑥青春ドラマ
  懐メロで綴られる、田舎から出てきた若い2人の栄光と挫折。


全て「新ネタ」でのご披露とのことで、わざわざ北千住まで足を運んだのですが、
今までの両氏の二人芝居にはなかった味わいで良かったです。
月並みな表現ですが(笑)。


公演初日(2/12まで)ということもあり、全ての根多が観客への初披露。
イッセー尾形の一人芝居の時は、いつも観客の反応を見ながら
根多を少しづつ変えていくというのがイッセー尾形流ですけど、
今回は二人芝居であれどもやり方は変わらず、
練られる前の段階というのが手に取るようにわかり、とにかくの披露なものだから、
展開が実にスリリング


根多のひとつひとつが「エッ!もう終わりなの?」と思うようなのもあれば
明かに小松政夫氏の【アドリブ】に、イッセー氏が【動揺】してしまったり
またその小松氏も段取りを忘れてイッセー氏に突っ込まれたりと
予期せぬハプニングの連続に観客もハラハラしたり爆笑したり…。


と、こう書いて行くと何か学芸会の素人芝居を見させられたのではと
勘違いされそうですが、さにあらず。
そこは両氏の【芸】の力
両氏が自分の【芸】で真正面からぶつかって相手の【芸】に対して
挑戦状を付きつけている…見ていて、可笑しいのは勿論の事、
そんな舞台のスリリングに、観客は【快感】すら体験してしまうほどなのであります。


イッセー尾形氏のフィールドは言わずと知れた【一人芝居】
森田雄三氏との共作による綿密な舞台であります。
その綿密な舞台を繰り広げるイッセー氏が
相手役の小松政夫氏一流の【アドリブ】に明かに動揺し、
必死に食らいついて、自分の【芸】で切り返そうとしている。
こんな、今までの一人芝居では見られないイッセー氏の【芸】が見られただけでも
今回の公演は貴重でしたし、
またそんなイッセー氏の【新しい姿】を引き出した小松政夫氏の【芸】っていうのも
「すごいなぁー」と改めて思う次第でありましたよ。


…きっと翌日以降の舞台は幾分綿密なものになっているのでしょうけど(笑)


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2007-02-03 22:00:10

国立演芸場2月上席

テーマ:落語

2月国立演芸場

2/3 国立演芸場 にて


三遊亭小遊三がいい!


出演者・演目は下記の通り


 (途中入場)
 新山ひでや・やすこ「漫才」
 古今亭 寿輔   「新作落語(自殺したい作家の話)」


     仲入り


 悠玄亭 玉八   「粋曲」
 桂 伸之介    「真田小僧」
 松旭斎 八重子&プラス1「奇術」
 三遊亭 小遊三  「短命」


小遊三の主任に、寿輔の仲入り前と番組建てが気になって
国立演芸場の上席に行ってきました。

事前に前売り券を買って席は確保していたのですが
前日の仕事が結構遅かったため、疲れが溜まっててすんなり起きられず
開演時間には間に合わずの途中入場。
しかし劇場に遅れてついてビックリ、なんと入口には【満員御礼】の看板。
「ウソだろ!」と思って劇場に入ったらホントに立ち見の人がいる。
ロビーにも座れなかった人たちがモニター見て笑ってる、
…なんかこの人たちって【微妙】だなぁ。
劇場まで足運んでいながらモニター画面見てるなんて(笑)。


私は前売りの指定席だったからよかったけど
当日券で行ってたら立ち見だったわけね…よかったぁ。
もっとも劇場に入ると自分の席にはしっかりお婆ちゃんが座ってましたけど(笑)。
「すいません」と声をかけて席につき、お婆ちゃんは立ち見。
…普通のことしてるんだけど、なんか心苦しい。


この【満員御礼】もトリの三遊亭小遊三師の人気か。
確かに落語芸術協会の副会長だし、TV「笑点」のレギュラーで知名度抜群だし、
お客はある程度は入るだろうけど、国立演芸場の定席を満員にまでするとはねぇ。
…意外、意外。


で、まずはお目当てその1の古今亭寿輔
演題は自作の新作落語で、

 売れない作家が売れるためには【自殺】しか手段はないと
 あれやこれや自殺を試みるがどれもこれも失敗ばかりで、
 最後には汽車に轢かれようとトンネルに入り込むが…。

この演目(題名不明、国立演芸場は毎回演目一覧を終演後貼り出すのですが
この日はなぜか貼り出しはなし)、古くは渋谷ジャンジャンの実験落語集で、
最近でも一昨年の池袋演芸場で聞いた演目。
強烈にクセのある噺で面白いんですが、さすがに3回目ともなると面白さも…。
なにか他の演目が聞きたかったなァ。
そうそう、寿輔師のマクラって一人の観客をつかまえて強烈にイジくるのが名物でしたけど
久々に見たら随分とマイルドなマクラになってましたね。
…イジくるというよりは「説教する」って感じですかね。


で、お目当てその2は主任の三遊亭小遊三
当日の演目は「天災」。

 喧嘩っ早いお職人が、
 近所の哲学を嗜むご隠居から「天災(天から降ってきた災難)」の話をされ
 「何でも怒らずに何事も【天災】だと思えば腹も立つまい」と諭され目から鱗。
 さっそく聞いたばかりの話を近所で起こった喧嘩の現場で
 得意満面に話そうとするのだが…。


小遊三師は「笑点」でも【悪キャラ】【スケベキャラ】でおなじみなように
やっぱり落語でも口の悪い【職人】が出てくる噺がピカ一に面白い。
これやっぱり【ニン】に合ってるんでしょうね。
だから慌てんぼうで喧嘩っ早いお職人なんてこれ以上ないしっくりくるキャラクター(笑)。
だから面白くならない訳がない!
当日は風邪気味なのかちょっと声がカスレ気味でしたけど
それもお職人の勢いでは気にならない、気にならない。
立て板に水のごとくの口演に、何度も他の演者で聞いてる噺ながら
まるで目の前にその慌てんぼうで喧嘩っ早い職人がいるかのように見えてきて
すっかり爆笑させられてしまいました。


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