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2007-02-28 23:17:35

Studio Life公演「Daisy Pulls It Off」

テーマ:演劇

2/27 シアターサンモールにて


作:DENISE DEEGAN
上演台本・演出:倉田淳
出演:舟見和利、三上俊、林勇輔、石飛幸治、曽世海児、倉本徹、河内喜一朗、他


「久々にこういう【小劇団】の公演を見たなぁ」というのが率直な感想でありまして
まずは劇自体の感想よりも、その「久しぶりだなぁ」と思った昔の思い出を。


私が大学生の頃だから、もう15年以上前。
【小劇団】の公演を見に行って衝撃を受けた。
当時で言うと「遊◎機械全自動シアター」「花組芝居」「第三舞台」とか…。
なんたるパワーだ!と。
決してテレビでは顔を見たことのない若い役者陣が、舞台の上で飛んで跳ねて大活躍し、
それを観客たちは大笑いしながら楽しんで見ている…。


役者陣もすごいと思ったが、それ以上に
その劇団を熱狂的に支持している観客たちの方にも私は「すごい!」と思った。
役者陣と観客たちが織成す【一体感】、これが【ライブ】なんだと。
私はその後、この感覚を味わいたくてあちこちの劇団を見に行くようになった。


しかし歳をとれば趣向も変わる。
あちこちの小劇団を見ているうちに、だんだんとその【ノリ】だけが命の舞台よりも、
ストーリーの面白さ、演出の面白さに目が行くようになり、
自然と演劇にも「落ち着いたもの」を求めるようになった自分は、
【小劇団】の公演には足が遠のくようになってしまったのでありますね。


だから久々にこういう若い劇団の芝居を見ると
「久しぶりだなぁ」という思い出というか、感慨というか、
そういうもんにまずは浸ってしまったのであります…


ではStudio Life公演「Daisy Pulls It Off」について


デニス・ディーガンという作家によるこの戯曲は、
なんでもロンドンで大ヒットした喜劇だ、ってことですけど
まぁストーリーを見る限りではごく普通の女子高生の話しかな、と。
(あちらでも標記は女子高生でいいのでしょうか?)
きっとイギリスの若手人気女優あたりが演じて話題になったんでしょうね。
あとあちらではA・ロイド・ウェーバーがプロデュースしたってことですから、
ここらへんでも話題になったのか、と。


で、この女子高生の話を【男性だけの劇団・Studio Life】が演じる
っていうのがこの公演の眼目ではないか、と。
コメディもやるしシリアスな演目もやるっていう同劇団の役者さん達が
【女子高生もの】をやるっていうのは、
まぁ男性が女性を演じる演技の上でも基本であるわけだし、
この劇団での2003年の初演が好評による再演らしいですから、
4年後のキャスト一新による再演は、この劇団のファンにとってもうれしいことなんでしょね。

それくらいこの演目は「役者陣の力・魅力」を全面にだしたものになってます。

会場は女性陣が約9割と、連れの女性からの紹介で見に行ったとはいえ
男性の私は大変肩身の狭い思いで(笑)。
で、明かにこの劇団の熱心なファンだと思われる観客たちは
役者の一挙一動にもう大喜びして見ているわけです。

演出の方も御丁寧にもそのファンたちが喜びそうなツボを心得たような演出で(笑)、

オープニングの役者陣が会場にちらばってご挨拶するところといい、
客席をクリケット場に見立てて、役者陣がクリケット観戦の観客となって
客席に散らばって声援を送るところなどといい、
もうファンたちにとっては【堪んない】要素
そこかしこにご用意されてるわけであります。


私はこの劇団が初めての鑑賞でありますし、
もうこの【ノリ】っていうのにはご無沙汰っていうのもありますから
はっきりいって【引いて】しまったのでありますが、
最初から最後までノリノリで楽しんでいるファンの女性陣を見ていると、
なんかこの劇団の【人気】っていうのがわかるような気がしますし
(現に人気俳優も数名出ているようですし)
男性が女性を演じるという、ちょっと【奇抜さ】はありますけど、
役者陣が芝居のライブ感覚を大切にしてるっていうその姿を見ると、
これからもこの劇団、人気出てくるんじゃないでしょうかね。
ファンにとっては「もう充分人気劇団です!」って怒られそうですが。


久々にこういう舞台を見ると改めて、
今も昔も【小劇団】のやってることってある意味同じだなと思います
でもこの変わらぬマンネリさが【芝居】の重要な要素なんでしょうし、
このマンネリが新しい演劇ファン、そして人気劇団を作りつづけているのでありましょう。
商業演劇だって【役者の人気】が興行の命でありますしね。

そして、この観客たちに指示されるからこそ、
劇団の人気役者がメジャーな舞台やテレビの世界へと
今も羽ばたいているのでありましょう。

今のテレビドラマに出ている役者さんたちを見ると本当、
ジャニーズ以外はほとんどが、かつての【小劇団】の人気俳優さんばっかりで、
このへんなんかに今でも充分
【小劇団】が果たしている役割っちゅうもんが証明されてると思いますね。


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2007-02-27 23:47:36

「第79回 アカデミー賞」

テーマ:映画エッセイ

本日のお題「アカデミー賞を憂う!」
全く深夜に怒りが爆発してしまったよ!
いい歳して!


楽しみにしていた「第79回アカデミー賞」
昨日はネットもyahoo!のトップページは極力見ることを避け
テレビもニュースになると目をそむけ、極力情報を入れず、
サラな状態で受賞を楽しもう、一緒にサプライズしようと
深夜になってしまったがやっとこさ録画していたものを鑑賞。
相変わらずwowowの放送は同時通訳が追い付かず、見辛いことこのうえなかったが
それでもアカデミー賞、早送りをしながら見続けて行った。


助演男優賞→アラン・アーキン 意外
助演女優賞→ジェニファー・ハドソン 納得


で、ズーッといって脚色賞でカチンときた。
「ディパーテッド」 …あれは脚色じゃないでしょ、コピー賞でしょ。
カチンときたからスピーチを見るのもすっ飛ばし、先へ進む。


主演女優賞→ヘレン・ミレン 華が今回は彼女ぐらいしかいないでしょ
主演男優賞→フォレスト・ウィテッカー これまた華がないから彼ぐらいしかいないでしょ

と、このへんになると「地味だなぁ」とだんだん見ていて憂鬱になってくる。
で、だんだん不安にもなってくる。
あまりにも華がないから、どこかで強引に【華】を持ってくるんじゃないか、と。
往々にしてアカデミー賞はこの出来レースが多い。


その不安は見事敵中!
監督賞でまたカチンときた。
マーティン・スコセッシ…受賞するのはいい。
名監督だ、今まで受賞してないのがおかしい。
だけど「ディパーテッド」 はないでしょ。
それに…そんなに喜ぶなよスコセッシ。
「俺はもっといい作品を撮ってきたのに!」ぐらい言ってほしかったよ。


で、またもや不安になってくる。
それも深い不安…まさか、まさか…ラスト
作品賞「ディパーテッド」 私は…キレた
あんな「インファナル・アフェア」をパクリを
その年のアメリカ映画の頂点に選ぶなんて、
アカデミー会員どうかしてる!
しかもアカデミー賞は全世界に放送してる!って自慢してるでしょ。
つまり全世界に「アメリカ映画は香港映画のリメイクを頂点に選びました!」
って自国の無知さをさらしてしまったわけでしょ。
本当、アカデミー会員が「インファナル・アフェア」をしっかり見ていたら
到底こういう結果にはならないはずですよ。
もっともナレーターが「ディパーテッド」 「日本映画のリメイク」と、のたまった時点で
自国の無知さを充分さらしてしまったんですけどね。


自分の国が一番!と思っていても、もう自分たちでは映画のアイデアすらも出せず、
人のをパクって「さすがいい映画」と自己満足にひたっている。
本当声を大にして言う、
アカデミー賞とアメリカ映画界を憂う!


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2007-02-25 22:31:12

「ドリームガールズ」

テーマ:映画(映画館 2007年)

ドリーム・ガールズ

2/25 Tジョイ大泉 にて


ミュージカルは【ノリ】が命です


監督・脚本:ビル・コンドン
原作:トム・アイン
出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、
   アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー、他


 エフィー(ジェニファー・ハドソン)、
 ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、
 ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人組は、
 コーラスグループ“ドリーメッツ”を結成し、成功を夢見てニューヨークへ旅立った。
 やり手マネージャーのカーティス(ジェイミー・フォックス)に見出され、
 大スターのジェームズ・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)の
 バックコーラスとしてデビューするが…。


アカデミー賞発表の前夜に見に行きました。
「バベル」は見てないし、
「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンはお気に入りだけど
やっぱり助演女優賞はジェニファー・ハドソンで決定だろう!
この作品を見た時に決定的となり、翌日「『ドリームガールス』どうでした?」と聞かれたら
有無を言わさず「助演女優賞はジェニファー・ハドソンで決定だね」と周りに吹聴しまくってます。

(追記:でも内心、菊池凛子が受賞したらどうしようとハラハラしながら授賞式を見てました)


「ドリームガールズ」のオリジナルは1981年初演のブロードウェイミュージカル。
大ロングランを続けた名舞台の映画化であります。
実はこの舞台版「ドリームガールズ」にはちょっとした思い出がありまして
ブロードウェイで大ヒットした余波で20年くらい前に
日本でオリジナルキャストによる日本公演をやったんですね。
その時にテレビ朝日かなんかがスポンサーになって
この舞台の告知を、もう大量にテレビスポットで流してたんです。
その時のCMで使われてたナンバーが「One Night Only(Disco)」
この曲を歌いながら3人の黒人女性が、派手な衣裳で正面から歩いてくる…
このCMがもう来る日も来る日もテレビで流れていて、
すっかり私は子供心に
「ドリームガールズ」という舞台名と「One Night Only(Disco)」の曲が
脳裏にコビりついてしまったんです。
だから今回、劇中で「One Night Only(Disco)」がかかった途端に
別の意味で鳥肌が立ちました
20年ぶりの記憶が蘇った【鳥肌】であります。


話が横道に逸れました。
映画版の「ドリームガールズ」に戻しましょう。


でも「ドリームガールズ」、ホントよかった。
「ノリがいい」という言葉はまさにこの作品にあるようなもの。
オープニングのドリーメッツが、デトロイト・シアターの新人オーディションステージに出演し
見事に「Move」を歌い上げるシーンからもう見事なナンバーの連続。
メジャーデビューを果たすステージでの「Dreamgirls」 なんかは
見ていて、聞いていて鳥肌がたってしまうほど(こっちはナンバーの素晴らしさで!)。

残念ながらオリジナルの舞台は見ていないので比較はできませんが、
映画としてはオリジナルの舞台に忠実なんでしょうね。
オリジナルが秀逸な舞台だから、もとがいいと作る側もラクでしょうね。


でもこの映画自体、次々と流れるアップテンポなナンバーのように
短いカット割りでストーリーが進み、
ミュージカルでないドラマ部分も実に良いテンポでとにかく退屈する隙もないくらい
この全体のテンポの良さが抜群にいい
ここは映画版の最大の長所、スタッフの最大の功績。
ミュージカルってオリジナルナンバーの曲の良さと
そのシーンの描かれ方が重要なのはもちろんですけれど
その合間のドラマ部分も【ノリ】良く描いて行かないと
本当、全体の印象すらも崩れてしまう
この作品を見て思い知らされました。

そしてこの作品のもう一つの魅力はキャスティング。
特に女性陣たちがいい
ちっとも綺麗じゃないジェニファー・ハドソンの迫力ある演技は、
見た途端にアカデミー賞を予感させるくらいだから言わずもがな。
あとビヨンセもいいですね。
今までビヨンセっていうと【派手】というイメージしかなかったけど
この作品でオープニングに登場するビヨンセの、なんと可憐で綺麗なことか!
途中までビヨンセだとは気が付きませんでした、お恥かしい話。
後半の派手派手メイクでやっと「あっ、彼女がビヨンセだったんだ」って感じ。
あともう一人のアニカ・ノニ・ローズの良さは…地味なところ(笑)
無理矢理ほめようとしなくてもいいか。
とにかく【華】【実】を揃えた女性陣のキャスティングが見事でした。


ブラック・ムービーって正直なところ
私、今まで苦手でほとんど見なかったのですが、この作品は別格。
日本公開2週目でもそれほど客足が落ちずに、
ついには興行1位をとってしまったのも、
まさに作品のよさが浸透した結果であるんでしょう。
私のような人が多かったってことですね。


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2007-02-24 23:11:31

「殿のちょんまげを切る女」

テーマ:演劇

殿のちょんまげを切る女

2/24 新橋演舞場にて


作:中島敦彦
演出:ラサール石井
出演:中村勘三郎、藤山直美、波乃久里子、中村七之助、渡辺哲、岡本綾、大村崑、他


「浅草パラダイス」に代表される中村勘三郎を中心に
豪華キャストで喜劇が展開される2月の新橋演舞場


昨年も「ヨイショ!の神様」 でいかにも中村勘三郎らしい
「ザッツ中村屋エンタテイメント!」って感じの
楽しい舞台を堪能させてもらいましたが、
今年もタイトルもまたもや珍妙に「殿のちょんまげを切る女」
中村勘三郎・藤山直美の爆笑ご両人に加え、
波野久里子・大村崑の大ベテランに
中村七之助・岡本綾のフレッシュな顔ぶれ
そして渡辺哲・坂本あきら・有薗芳記らのクセ者脇役陣と(笑)
幅広いキャストを集めた賑やかな舞台。

ただしクセ者の王様・柄本明の不参加が残念ではありましたが…。

もうこのシリーズは脚本家や演出家には申し訳ないが、
「芝居とはなんぞや」なんてコ難しいことは一切抜きにして
何も考えずに見て楽しんだほうがいい(笑)。

ただただ勘三郎・藤山コンビの掛け合いに爆笑して、
芸達者なご両人の【舞台芸の真髄】にふれてれば満足なのであります。

出演者たちもこの辺は心得てか、
芝居の型だの台詞まわしなどは二のツギ。
あくまでも全体のアンサンブルと、
客席の雰囲気を察知した【間】の取りかた重視の舞台展開であります。


でも毎回思いますが、この2月新橋演舞場の爆笑シリーズ
これこそ【芝居】だと思いますね。
芝居は生もの、目の前にはたくさんの観客。
この観客抜きには芝居は成立しないのでありますし、
この観客たちが心の底から楽しまない限りはもうどうしようもない
独りよがりな代物になってしまうわけです。

観客が楽しいということは、客席から「楽しいよ!」という雰囲気が伝わってきて
出演する役者陣をより一層、奮闘させる訳であります。

だから芝居途中で思わず吹いてしまう出演者も多数。
本来ならこんなことあったら「不真面目な!」となるんですけど、
この芝居ならそれも許されるのでありますよ。
観客も爆笑なら出演者たちも思わず笑ってしまうのは仕方ないだろうと。

こういう点も、このシリーズは観客を楽しませる【ツボ】
実によくとらえているなぁと思うのでありますよ。


舞台は後半、廃藩置県のため百姓になった殿様(勘三郎)が、
農民の強い支持もあって知事に立候補するという
舞台も宮崎なら、なんだかどこかで聞いたような物語なのでありますが、
この後半の、殿様が長々と演説を始める、この場面はちょっと冗長
ここが脚本を書いた脚本家にとっては最も力を入れたところなのでしょうが、
この芝居は残念ながら脚本は二のツギのため、
中村勘三郎丈の芸達者をもってしても、どうしても冗長な印象を受けてしまうんですね。


脚本は小劇団の新進気鋭、中島敦彦
なんとも損な役回りでありましたが、
まぁこのシリーズだから、いた仕方なしでありますよ。


でも冗長に思えたのはこのシーンぐらいで
結果としては今年も実に楽しい舞台。
賑やかなカーテンコールも2度、3度。
最後のカーテンコールで大はしゃぎする藤山直美の姿を見ると、
本当この舞台、
観客も勿論ですが、出演者たちが一番楽しみながら演じていたんだなぁと改めて思います。


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2007-02-20 02:11:27

人形浄瑠璃文楽二月公演<第二部> その弐

テーマ:伝統芸能

2月文楽

2/19 国立劇場小劇場にて


驚いた!
最長老の【義太夫】語りのその声量にのって
人形から【色気】があふれ出てるなんて…。

昨日からのつづき


主役の玉手御前の人形遣いは人間国宝・吉田文雀
いや、驚いたのはその玉手御前のなんと色っぽい事か。
文雀師の醸し出す色気には、この【危ない女】玉手御前も
「これぐらいしちゃうワな」と、ついつい納得してしまいます(笑)。
それくらい恋に焦れる女の姿が、人形であるにもかかわらず濃厚に映し出されているんです。


「母様」と外から呼びかけ、慌てて周りを見計らうその姿しかり、
俊徳丸に恋焦がれるあまり、半身を捩って嫉妬に狂うその姿しかり…。


失礼を承知で言えば、文雀師のあの風貌から、
あの色気が人形を通じて漂ってくるのが本当驚きなんです。
まずは無表情とも言えるその文雀師の風貌に
私はいつも「不機嫌なんじゃないか?」と思わされるくらい。
しかし遣う人形からは喜怒哀楽はおろか、
今回などは年増の女の色気までもが濃厚に漂ってくる。


「私を見ずに、とにかく人形を見てください」
全く無表情の文雀師からは、
そんな【芸談】のようなものが読み取れるかのようであります。


そして何と言ってもこの公演で見逃せない、聞き逃せなかったのは、
もう一人の人間国宝・竹本住太夫浄瑠璃であります。
これが本当に素晴らしかった
義太夫語りの最長老、80歳を超えてのあの声量、
あの情感の素晴らしさ、そして若々しさ!


イヤホンガイドでは幕間に住太夫のインタビューが放送されていたが、
「もう歳なので疲れる、しんどい」と愚痴っぽくこぼしておりましたが
実際の語りを見ると、「どこがしんどいの?」と思えるほど、
他の太夫連中がひよっ子に思えるほど、その迫力は圧巻であります。

もっともご本人は
「【合邦庵室の段】は情感が途切れるので本来なら一人で語るべき」というポリシーだそうですから、
切りの場のしかも後半のみの語りくらいは訳ないのかもしれませんけど…。


住太夫師が語るは【合邦庵室の段】切りの場の後半、芝居の最大の山場。
俊徳丸への嫉妬に狂い、ついには「俊徳丸の顔を醜くしたのも自分の行い」と告白する玉手御前に、
父親・合邦は溜まりかねて娘に刃をむける、
が、刺された玉手は息も絶え絶えに「実は…」で語る真実は…。


真実を聞いた合邦の台詞になると、
住太夫師の浄瑠璃はさらに一層の迫力を増します。
シーンと静まり帰った場内に住太夫が語る合邦の嘆き
「ヲイヤイ!ヲイヤイ!!」
…そこにはもう義太夫も人形もない。
住太夫の姿を借りた合邦本人の嘆きであり、
人形の合邦から発せられる嘆きにも聞こえる。
そしてその深い嘆きに観客はさらに一層「シーン」と静まりかえらざるを得ない。

合邦の人形は吉田文吾
文吾の合邦も男臭くて良かったのだが、住太夫の義太夫が加わると鬼に金棒、
もう数倍素晴らしくなってくる


文楽は人形・義太夫・三味線と舞台上で3つのパートに分かれて演じられますが、
私はこのシーンで、3者が舞台で一体となり

玉手御前と合邦、その人そのものが舞台で演技している瞬間を見たような気がしました。
まさに文楽の醍醐味をこのシーンで味わったのかもしれません。

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